いちから作るはじめての稲荷寿司

2号の実家で寿司を作ると言えば、昔から稲荷寿司と太い鉄火巻。

3月3日に『節句だから寿司を作る』とじーじの運転で買い物に行ったばあば。帰ってくるとそこには大量の油揚げが・・・。

小中学生の頃(以降もですがw)は家族で外食なんて殆どなく、握りずしを食べる機会は年に1~2回の出前(並)か寄合で頂いてくる仕出しの残り物(笑)。

4人兄弟の2号がお腹一杯握りずしを初めて食べたのは、回転ずしが徐々に普及してきた小学生高学年だった気がします。

そんな古い記憶にもある稲荷寿司。

なぜか2号が作る事になった・・・そんなお話です。

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年中行事にはお稲荷さんが必須でしょ

2号の実家で稲荷寿司と鉄火巻は、お節句やお盆などの年中行事の定番で、大ばあばぶーちゃんばあばが1升ほどのお米を炊いて大きな桶で酢飯を作っていた場面をよく覚えています。

最近でも量は減ったとは言え、やはり実家ではよく作る稲荷寿司ですが3月3日だったこの日も桃の節句に合わせて作られました。

昼過ぎにばあばが何やらじーじと話しているのが聞こえ、それに問いかけた2号に『節句だから、寿司を作ろうと思ってじーさんの車で買い物行ってくる』との事。

最近、また認知症が進んだ気もするばあばですが、この日の様子をみてると稲荷寿司を作るには問題なさそうだと思い、他人事のように買い物に行く二人を見送った2号。

そして、30分もすると買い物から帰って来たじーじとばあば。

じーじは午後の畑作業があるとかで、荷物を置いたら直ぐに畑に出て行きましたが、ばあばはキッチンをうろうろしている様子。

しばらくして2号が様子を見に行けば、買い物してきた食材をテーブルの上に出して仕込みを始めようとしているばあばが目に入り声を掛けます。

2号:なにか手伝うかい?

ばあば:じーさんが畑に行ったから、私も畑の手伝いに行かなきゃなんだよ。悪いけど、油揚げと酢飯を準備しておいてくれるかね?

2号:は??稲荷寿司なんか作った事ないけど?

ばあば:大丈夫だよ。適当に味付けしても出来るから。じゃあ悪いんねー。

そう言うとさっさと畑に向かうばあば。

あとに残されたのは大量の油揚げと2号

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稲荷寿司に使う油揚げの準備

じーじとばあばの家に行くとマグロの漬け丼や鉄火丼を作る2号

自宅では遊びで握る事も有るので、シャリをお願いされても全く困らないのですが、いま目の前にあるのは大量の油揚げ。

米は5合炊いてくれと言われた気がするが、感覚的にこの油揚げの量なら1升分のシャリを作っても油揚げが余りそうだと思いながら稲荷寿司の作り方をWEBで検索していきます。

そう・・・稲荷寿司を作った事なんて無いのに当たり前のようにばあばに任されたので、仕方なくWEBで調べて作る事にしたのです(笑)。

調べた手順は以下の通り。ほんとネットは助かります。

稲荷寿司の油揚げ下処理手順

  • 油抜き:熱湯で30秒ほど油揚げを浸して、全体を軽く押さえて油を抜く。
    その後、油揚げをザルにあげて良く水気を切る。
  • 開き:油揚げを横にして真ん中で切り、袋状になるように指で口を広げ開く。
  • 煮る:鍋に油揚げを並べ調味料を入れる。
    だし汁、砂糖、醤油、みりんを入れて弱火で10分ほど煮てそのまま冷ます。

調味料を合わせた際に、ばあばの作る稲荷寿司より少し薄い気はしたものの煮詰める前ならこんなものか・・と鍋を火に掛け、次にシャリの準備を始めます。

ネットでは色々な割合の煮汁があったので、結局合わせながら自分の好みで作る事にした2号です(笑)。

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ばあばと二人で寿司づくり

なんとか我慢できる程度に油揚げの下処理が完成したのでお米が炊けるまでの間、油揚げを冷ましながら一休み。

そしてお米が炊きあがると砂糖・塩を加えた酢を入れシャリを作ります。

しかし思ったよりお米の炊きあがりが固くやや芯を感じる状態。

後から知ったのですが、実家の炊飯器は知らぬ間に一部のパーツを紛失していたため、ここの所炊きあがりが固くなっていたんだとか・・・先に教えてほしかった(笑)。

こんな風に短時間の内に紆余曲折を経て、準備の整った油揚げと銀シャリ。

どう考えても余りまくる油揚げを眺めながら、せっせと2号がシャリを詰めているとそこにばあばのご帰宅です。

シャリが思い通りに出来なかったと愚痴る2号の事など気にもせず、買って来たマグロを切って巻きずしを作り始めます。

昔は五目の太巻きも作っていましたが、最近ではめっきり作らなくなり至ってシンプルに太巻きの芯にマグロだけが入っているばあばの巻きずし。

太巻きよりも普通サイズの鉄火巻が好みの2-1号の為に、2号もマグロを巻いてこの日のお寿司が完成。

2号がいつまでも気にしていたシャリの出来具合は、誰も気にならなかったらしいですが(笑)。

おしまい