じーじとばあばと孫7人

じーじとばあばには4人の子供がいるが、それぞれが結婚して子供も生まれた。次男である私(2号)の家以外は、現在各家庭に二人のお子様がいるため計7人である。

私を含め、どこの家も割と子供好きな性分であるのは、じーじ&ばあばに似たのかもしれない。今のところ、孫たちも同居していない割には、じーじ&ばあばに良くなついていると思う(例外、約一名。後述)。また、ぶーちゃんばあばの孫たちは、多くの場合でまずじーじに懐くという、ばあばには残念な習性がある。

理由を考えてみたところ以下のような仮説となった。
昭和な風土の残る私の実家では、他者から見て家事の95%がばあばの仕事である。なので、当然じーじの方が孫を相手にする時間が多くとれると共に、家長としてその空間での権力を握っている。遊びたい時に孫と遊べるという特権階級者なのだ。更に、車の免許を持たないばあばと違い、じーじは車で出かける事も可能、軽トラックや耕運機、コンバインなどの小さなお子様の好む素敵アイテムを有している。

きっと子供にはこう映るに違いない。
じーじは、凄い道具を操り遊んでくれる楽しいお爺さん。対して、ばあばは文字通りの「飯炊き婆」である。私の記憶にあるだけでも、我が家の2-1号、妹の長女4-1号(2-1号と同い年)。そしてその他の孫も先にじーじに懐き、じーじ期を経て成長している気がする。その中でも顕著だったのは、妹の長男4-2号である。2号嫁曰く「4-2号くんは『じーじ!』って叫んでるだけで物凄く嬉しそうだったよ!そんなに好きなのかね(笑)」と言われた程。

それではぶーちゃんばあばが孫に嫌われているかと言えばそうでもなく、やはりそれなりに好かれている。ただ、孫たちが小さかった頃には、ばあばよりもじーじが優勢だったのも事実。これも2号嫁の言葉であるが「あんなに一生懸命働いているばあばより、じーじが好かれるのは不憫でたまらない」位の差らしい。

ちなみに、兄の次女である1-2号は、どんな経緯か解らないがじーじが大の苦手。それは、これまでの孫がじーじを好きであった分のツケを清算するかのごとく状況である。何しろ、じーじが視界に入っただけで、半べそかきながらそのエリアから逃げ出してしまう。そしてその表情の変化は、少し離れたところから見ていても「あ、じーじを見つけたんだな」と解るほどである(笑)。当のじーじは、何とか1-2号に懐いてもらおうと試行錯誤している様子であるものの、現在のところ打開策は見えていないようだ。