キャンプで使いたい自作焚き火台テーブルの作り方【DIYでアウトドア用ギア作り】

殆どのホームセンターで扱っていると思われるOSB合板(OSBボード)。

そのOSB合板を使って、格安・簡単なオリジナルの囲炉裏テーブルならぬ『焚き火台テーブル』を自作してみましたので、参考までに製作手順と素材を紹介致します。

家族でキャンプをするにあたって、テーブルが欲しいと思っていた2号ですが、自分の財力ではとても新規購入する事など出来ないと製作する事に致しました。

焚き火台を囲って食事等を楽しむ『囲炉裏テーブル』もすっかりキャンプギアとして定着していますが、コンロと焚き火台を兼用で使う際にテーブルと椅子の高さのギャップが気になっていた2号。

製作したのは、囲炉裏テーブルのように使えて、焚き火台を都合の良い高さにセットできる焚き火台テーブルです(笑)。

組み立て工具やネジ等を一切使用しない組み立式でありながら、安定した使用感のOSB焚き火台テーブルが完成です!なんなら七輪もセット可能です。

例によって、予算3,000円以下というコスパ重視のDIY。更に、今回は時間的な余裕もなく、突貫作業での製作でした(笑)。

それでも、『OSBが好きだからこだわって自作したんだよね!!』と言ってもギリギリ不自然じゃない程度にはなったのではないでしょうか。

コストを掛けずにオリジナリティある格好いいキャンプギアを作りたいという方にはおすすめです!

そんな自作焚き火台テーブルのスペックと製作コストはこんな感じ。

自作OSB焚き火台テーブル

作製時の要件】
折り畳み可能な組み立て式である事。大人4人が余裕を持って使用可能な事。そして、焚き火台兼コンロが設置出来る事。

【試用した素材】

  • 赤松角材(15×60×1985㎜)258円 ×2
  • 材料:OSB合板(910×1820×9㎜)1650円×1
  • ヒンジ 2個入り230円×2

※作成時はホームセンターで材料を揃えてトータルで2,626円となりました。

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OSBなら格安でキャンプギアも製作可能じゃね?

製作手順紹介の前に、製作に至る経緯です(一応、ブログ記事なのでw)

GW直前にもかかわらず、仕事の予定が不明瞭な2号。

休みの予定が確定したは、実際の連休2日前。更に連休は3日のみというスケジュールにより、外出の選択肢は限りなく狭まってしまった今年。

それでも、一泊なら何とかキャンプ位いけるかなーと嫁と2-1号に相談すると、行先は2号に一任の上で決行する事になりました。

行先は、既に投稿した通り野反湖キャンプ場となったものの、2号には一つ不満があったのです。

それがキャンプで使用しているテーブル。

昨年購入した焚き火台兼コンロと組み合わせて使うのが困難なのです。

しかも、2号の使っているチェアは比較的座面が高い為、焚き火台を直置きすると調理もし難いというダブルパンチ。

グランドチェアに座って焚き火台を眺めつつ、お洒落を演出して楽しむキャンプとは縁遠い2号だったとしても、調理に支障をきたすのは看過できません。

・・・だって、家族が座るテーブルの高さがある為、調理するとき隅っこの方で一人って悲しくないですか(笑)?

そこである程度座面の高いアウトドアチェアに座りながら調理が出来て、且つテーブルとしても使用可能な焚き火台のセットできるテーブル構想が沸き上がったのです。

でも、お金ないから成るべく安価でね。。。という心の叫びと同時に。。

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OSBボードならテーブルもDIYで3,000円以下で作れるでしょ!?

実際にカットしただけのOSBボード。合わせてみると元の形状がそのまま(笑)

独特な模様が特徴的なOSB合板。

木材高騰の余波を受けて、2号のDIYに登場する機会の増えた資材です。一般的に良くみるのは11mm厚と9㎜厚の910㎜×1820㎜。

11mm厚の方が当然丈夫ですが、お値段で300円程高くなる為、9㎜厚の資材で妥協する2号。

そして、製作に充てられる時間は午後からの半日のみ。

以下の形で自作焚き火台テーブルの製作をすすめる事に決めて、作業開始です。

OSBボード一枚で作る焚き火台テーブルの製作手順

  • テーブル寸法検討・決定
  • OSBボードカット
  • 相次ぎ・ホゾ加工
  • 補強材取付
  • ヒンジ取り付け
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自作手順1:OSB合板のカット

ホームセンター等で買って来た910mm×182mmのOSBボードをカットした物がこちらの画像です。

申し訳ございません。

実際のカットした部材ですが、急ぎでもあったので寸法は作業をしながら適当に測った為分かりません(笑)。

また、この時の2号は製作時間最優先として、ほぼ丸ノコのみを使って全て直線カットです。

この状態で下記の3種類のパーツと端材が出来ます。

  • 脚用パーツ:コの字型の板×2枚
  • 天板用パーツ:コの字型の板2枚(画像ではロの字に見えますが切れています)
  • 焚き火台を乗せるための長方形の板2枚
  • 余り(長方形2枚→後ほど使います、三角形4枚)

大きなパーツの内、上段の真ん中に相欠き継ぎ用の切れ目の入ったもの二つを組み合わせてテーブルの脚にして、そうでない方の角を切り落としたコの字のパーツが天板になります。

また、パーツを製作する際に切り取った長方形の端材部分をは、テーブルの脚を組み合わせる際にはめ込んで、焚き火台を設置する置台部分として使用します。

作業時の注意

【相欠き継ぎ】切れ目を入れて、木と木を組み合わせる事を相欠き継ぎ、それを十文字に行う事をお『十字相欠き継ぎ』と言います。

今回のOSB合板を使ったテーブルでも他のパーツを使わずに自立させるために、テーブルの脚の部分を十字相欠き継ぎとして加工しました。

注意点としては、特に足の部分ではカットする部分の幅に注意が必要です。広すぎず・狭すぎずに加工できるよう丁寧に作業しましょう。

※丁寧な作業は必要ですがOSB合板自体に反りなどがある場合も多く、0.何ミリなどの単位で精度を求めると製作が困難かも知れません。

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自作手順2:カットしたOSBボードの組み合わせ

一枚のOSBボードをパーツとしてカットした後は、実際にテーブルの形に組み立てられるかの確認をしてみます。

最初にテーブルの脚に当たる部分を十文字に組み合わせて自立させます。

十字相次ぎ継ぎ用にカットした幅が、OSBボードの厚さにフィットしていればこれだけでもかなり安定した状態になるはずです。

逆に、幅が狭すぎると組み合わせる事が出来ませんし、広すぎると少しグラグラとした脚になります。

グラグラになっちまった!!

と思ってもそんなに心配する事はありませn!

組み立ての様子2枚目の画像のように、今回作成する焚き火台テーブルは中間高さに焚き火台を乗せる台として板をはめ込むからです。

脚の相欠き継ぎと同じ要領で、最初にカットした端材から2枚に同じように切れ目を入れておきます。

加工の精度・設計に不安がある場合には、十字に組んだ足部分に実際に板を当てて切れ込みを入れる場所を決めるのも効果的です。

この時、台になる板の切れ目は『少し深いかな』と思うくらいが良いと思います。

何故なら、人目に触れる部分ではない事、そしてOSBボード自体に反り等があった場合や他のパーツを加工した際に多少精度が怪しくてもはめ込めるようにする為です。

作業時の注意

焚き火台を乗せる台の部分については、組み合わせ用の溝の幅がキツクなり過ぎないようにした方が良いかも知れません。

上記画像のように、組み合わせ時は上部から差し込んで下す組み立て方になると思いますが、きつ過ぎるとこの際にOSB合板が破損しやすく成ります。

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自作手順3:カットしたパーツを仮組してみる

ここまでに作成したパーツ
  • 脚パーツ×2:コの字型で、それぞれ十字相欠き継ぎ用の切れ目が入ったもの
  • 天板パーツ×2:四隅に当たる部分の角を適当なサイズに切り落とした物
  • 焚き火台セット用の板×2:長方形で脚にはめ込むための切れ目が入った物

加工の終了したそれぞれのパーツを組み合わせていきます

最初に脚を十字に組み、その脚にはめ込む形で焚き火台コンロの置台部分を差し込んでいきます。

十字相欠き継ぎではめ込んだ脚の組み合わせた部分が、直角でなくともコンロの置台のはめ込み方を調整する事で多少補正出来ると思います。

パーツをはめ込んだ脚に天板を乗せれば仮組完成です(笑)。ちなみに、天板はコの字に分割したパーツ二つをヒンジで止めて折り畳み可能な物としました。

積載スペースに余裕があるなら天板は分割せずにロの字のまま使っても問題はないのですが・・・邪魔になりますよね。

2号は天板を分割、コの字型二つをヒンジで繋いで使用

この状態GWに突入、実際にキャンプに持ち込んで使用してみました。

試験的に使用した結果『このままでも使えるけど、改善は必須でしょ(笑)』という状態であった事は言うまでもありません。

なので、手順4以降はそれを踏まえて追加工。

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自作手順4:天板の固定と補強、脚のカット

仮組の状態で使用して感じた問題点は2つ。

一つ目は、仮組の状態では、天板自体は脚に乗せているだけなので良く滑るという事(笑)

OSBボードは細かくした木材を圧縮しながら樹脂で固めた物なので、天然の木材よりも摩擦が無く割とツルツル滑るんです。

そして、二つ目天板の強度に不安がある事。

正確には、天板その物の強度でなく折り畳み用に切断して、繋いだ部分がヒンジと9mmのOSB材の強度だけでは不安しかないという事。

上記を踏まえて追加工開始です。

OSBテーブルの天板の強度補強とホゾ加工

強度を出すために一工夫。裏面に張った赤松材に穴を開けてペグで補強も可能な仕様にしてみました。

9㎜の天板はヒンジで繋いでも荷重が掛かると簡単にたわみます。

更に『やっぱ薄っぺらいと見た目も貧相だよね!』という作者の思いもあり、ホームセンターで買って来た赤松の板材を端部及びヒンジ取り付け部に接着。

これで端部の板厚は9mm+15mmの計24㎜。

しかし、赤松を貼っただけでは見栄えが悪いと考えて、製作時に最後まで残っていた長方形の端材2枚を24mmの厚さに切りそろえて端部に接着していきます。

※赤松をOSBに張り付けただけでも食事に使う程度なら不安の無い感じに改善。ただ、物はついでとつなぎ目に赤松を張った部分には9mmで穴を開けて、上記画像のようにペグを通せるようにして重たい物を乗せた場合でも不安なく使える仕様としてみました。

とのこ代わりに隙間に詰めたおが屑が乾く前で汚いですが・・・(笑)

元々が雑な加工だったので、出来た隙間には粗目のおが屑をボンドで混ぜて、とのこのように穴埋めです(笑)。乾燥後、ペーパー掛けをすれば隙間なんて気になりません

天板固定の為のホゾ加工。

ちょっと面倒くさいなと思いながらも他に案の浮かばなかった2号は、天板にドリルとジグソーでホゾを切って脚も加工してはめ込む形に修正です。

場所決めが面倒な場合は、天板を裏向きに広げてそこに脚を乗せます。

そのまま目視で脚の位置を決めて、ホゾ加工したい部分に印をつければ簡単です。

・・・簡単でした。採寸してません(笑)

天板に穴を開けたら、脚側もはめ込めるように追加工すれば出来上がり。

気を付けたいのは穴を大きくし過ぎない事くらいかと思います。

テーブル脚のカット

『デザインは気にしません!』って感じだったテーブルの脚ですが、本当に気にしなければ、カットする必要などありません。

しかし、地面への接地面だけは少しカットする事をお勧めします。

何故なら、キャンプ場で設置した時にグラつきやすいから。

910mmの幅がある板2枚を組み合わせて脚にしていますが、そのままではその部分は全て地面に接している訳です。

小さな小石、凹凸などでテーブルが安定しない事は容易に想像できますよね?

そこで、接地面側も四隅を残す形で中心部分はカットした方が、安定性も向上するという訳です。

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DIYで自作 簡単焚き火台テーブルの完成

天板の角に近い部分4ヶ所をホゾ切りして脚がはめ込まれているのが分かりますか?OSBならこういった加工も目立たない。

天板に赤松の板材を貼り、端材のOSBを端面に張る事で見た目もちょっぴり改善

そして、脚も少しだけ飾った感じにカットして、中央部分に土踏まずを作った事で設置時の安定性も増した印象になりましたよね?

実際に、ホゾ加工してはめ込んだ天板は全く不安もなくなりました

実際に仮組でテスト使用した際の焚き火台テーブルと今回の追加工を行った物の比較をご覧ください。

天板に多少厚みを持たせた事とテーブルの脚部分をカットした事で随分と印象も変わった気がしませんか?

作業台そのものだったOSBテーブルが、アウトドアで使ってもちょっとお洒落に見えるようになったかもしれない・・・と自画自賛の2号です(笑)。

使用上の注意

OSBボードは耐水性がありません!接着剤を使って圧着されており、一見すると水に強そうな印象を持つかもしれませんが、建物内部の構造材であり濡れる事を想定していないからです。特に端面は簡単に水を吸いますので、雨天での使用は避け、必要に応じてウレタン塗料等で保護するなどします。

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おまけ:OSB合板で作るアウトドアテーブル

DIYでの製作ならOSBテーブルにセットするのは、焚き火台やコンロだけでなく七輪をしても面白いかも知れません。

脚をカットする際の深さの調整や天板のブランクも大きさや形を調整すれば、ご自身の所有するコンロにぴったりなサイズが出来ちゃうわけです。

また、文章中にも軽く触れましたが、OSBで作成する場合は雨や取り扱いに注意しましょう。

OSB合板は本来住宅建材等として人の見えない部分に使用される建材。

そして、細かな加工をすることを前提としていない為、板としての剛性はあっても端面等は比較的強度が弱いです。

折角自作したテーブルも何度も組み立て・分解を繰り返すとホゾ部分や角の部分が破損しやすくなるかも知れませんので、その部位は丁寧な扱いをしたいところです。

対策として、2号は特に強化したい部分に強度の高いボンドを流して固めてみました・・・効果は如何に?(笑)

おしまい

使用イメージ(追加工前のテーブルw)