コンクリートの壁に壁紙が貼れるのか気になっていた2号。
そこそこ悩んだ後、実際にホームセンターで購入した壁紙をコンクリートの壁に直接貼ってみました。
DIYでコンクリートに壁紙を貼る方法を実践した際の記録です(笑)。
施工場所は屋外にあるじーじとばあばの家の屋外トイレ。
和式から様式に改修されたのに合わせて、何十年も放置されていたコンクリートの壁面を少しは綺麗にしたいという事で格安な『生のり付き壁紙』で施工してみました。
古い農家のトイレは外にある
田舎であるぶーちゃんばあばの家は、じーじの代になってから外にトイレを建てたので、外のトイレだけコンクリート製。
それでも元々は汲み取り式で、そこから和式の水洗トイレへと改修。
そのまま数十年使用してきたが、足腰の弱くなったじーじとばあばには和式トイレがキツクなって来たため、水洗トイレへと変更されたのです。
何年か前から洋式に変更したいとの希望はありましたが、現在の個室が洋式サイズには狭い事と予算の関係で見送られておりました。
普段2号が寝泊まりする事の多い離れには洋式の水洗トイレがありますが、2階にあるのであまり使い勝手は良くないのも事実。
今年になって、ばあばが足を悪くしたのを切欠に話が上がって年末ぎりぎりではありますが、何とか工事を終えたのです。
しかし、何十年も使用されたトイレである事、以前取り付けられていたタンクを外した後などが残っている事で、決して『清潔感のある改装』とは言えず気になっていた2号。
しかも、年末という事は直ぐにお正月を迎えるので、そうなると孫たちやその他親類ももじーじとばあばの家を訪問します。
それならば・・・とトイレ内部の壁面も少し修繕する事に決定です。
コンクリートに壁紙を貼る方法は?
実は、修繕方法の候補はコンクリートに直接壁紙を貼る以外に塗装も検討したんです。
自動車の板金塗装にも使えるスプレーガンとコンプレッサーもあるので塗装自体は容易です。しかし、実施しなかったのは仕上がりを考えての事。
スプレー塗装で仕上げるなら、下地作りは必須だと思ったからに他なりません。細かいヒビや凹凸がある修繕前の壁では、塗装したところで仕上がりが気になるのは目に見えています。
仮にローラーで質感を出すような塗装が出来れば、それも選択肢にしたと思います・・・しかし、既に便器を取り付けてしまっている都合上、隙間スペースはうまく濡れると思えずこれも断念。
最終的に残ったのがコンクリートに直接壁紙を貼るという消去法でした(笑)
そして、壁紙を貼ろうとした時の疑問が『コンクリートに壁紙は貼れるのか?』という基本的な問題。
しかも、作業をする2号としては極力手間を増やさず、コストも掛けずと言うのが最重要項目でもあります。
本当はコンクリートの上に薄くても良いので『捨て板』など貼った方が安心なのは言うまでもありません。
しかし、捨て板を買って来て加工して貼るくらいなら、最初から化粧ベニヤで良いじゃんと言う思いが同時に沸くわけです。
WEBを調べるとコンクリートに貼る事も可能という情報はチラホラ。しかし、その場合でも『下地処理』は必ず書いてある状態でパテやシーラーを使う事が推奨されている。
さて、困った。
何故ならコンクリートに壁紙を直接貼るのと下地処理をするのとでは、経費も時間も大きく変わってくる為、下地処理を除けるならそれに越したことは無いんです。
そんな風に思いながら、作業予定としていた日曜日を迎えてしまい『ホームセンターに行って、資材の価格も見た上で決める!』と思いっきり見切り発車で動き出した2号でした。
そんな2号が実践したコンクリートに壁紙を貼る方法は次のような形でした。
DIYでコンクリートの壁に生のり付壁紙を貼ってみた
実践前にホームセンター内の資材をあちこち見て歩き、作業方法を色々想定してみたものの『下処理』をするとしたら、やっぱり塗装でも壁紙でもコストに大きな差はないと感じた2号。
結果、選択されたのは資材コストと手間を考えてコンクリートに壁紙を直接貼るという作業方法。
そして、先のように塗料では下処理は必至で手間もかかる。
その点、壁紙は安価&扱いやすい(ある程度)というメリットから。
しかし、最大の決め手は、購入した生のり付壁紙の説明書きで、そこには使用可能箇所にコンクリートと言う文字がちゃんと記載されているではありませんか。
そりゃ、使用者・使用状況によっては賛否あるかも知れませんし不安も尽きませんが・・・実際に製品に不備があれば『コンクリートにも使えますよ♪』なんて書くはずか無いと決断しました。
少しの時間思案した結果、実際の作業としてコンクリート壁に壁紙を貼る方法は以下の様になりました。
コンクリートに壁紙を貼る方法【2号手順】
- 壁面の汚れを落とす
- 貼り付け面のコンクリートをサンダーで荒らす
- 濡れ雑巾で拭いて乾くのを待つ
- 壁紙を貼り付ける(完成)
実作業の手順は単純にこれだけ。
コンクリートへの壁紙貼り付けで気を使った部分は、他の工作と同じように接着面の状態のみ。
メーカー推奨の下地処理とは比較的ないほど簡易的な形ですが、一応簡単な処理はしています。
接着面にノリが貼り付きやすいように120番のサンダーで壁面をサンディングしてから、その粉が残らないように注意してふき取りした形で、特にポイントと呼べるほどのものはありません(笑)。
ちなみに、直接貼り付ける事に抵抗がある場合は下記のような手順となります。
コンクリートに壁紙を貼る方法【推奨版】
- コンクリートに下地用シーラーを塗る
- 乾燥後、パテ塗りを行い凹凸を埋める
- パテの乾燥後、ヤスリで平らにする
- 貼り付け面を拭きとり、乾いたら壁紙を貼る
※貼り付け面の凹凸が大きい場合パテ→ヤスリ掛けを複数回実施します。
2号の手順とは手間とコストが大きくことなりますが、ぶっちゃけ下地が余程凸凹で無ければ仕上がりの差は解らないのではないかと思いまいます。
それこそ、2号の作業したコンクリート壁は、じーじが数十年前にスプレーした青い塗料が気になったものの、それを剥がすまでの手間を掛けるのは無駄と考えコンクリートへのサンダー掛け以外下処理らしい事は皆無です(笑)。
それに、仮にはがれてしまうようであれば、諦めて薄い合板をコンクリートに打ち付けて作業をやり直せばいいと覚悟も出来たのでそこから先は悩む事もありませんでした。
実際に作業後の感覚としては『大丈夫でしょ』って感じです。経年劣化はあるかもですが、これに下処理は大して影響しないとも思っています。
それよりも気になったのは、やはり作業時のタンクや便座の配管周り。
取り外す事も出来なかったので、作業がしずらい事この上なく・・・隙間に壁紙を差し込むために四苦八苦(当たり前w)。
そして、それにより壁紙を分割した事から重なり部分が気に入らず、結局はスライスしてあったウエンジを縁として貼って誤魔化して終了(笑)。
まぁ、じーじとばあばは『綺麗になった』と喜んでくれたので、今回はこれで良しとします。
おしまい