雨の渓流でコータックとフライフィッシング

3月の解禁から遅れる事なんと2ヶ月。

2023年の個人的解禁をやっと迎えた2号です。数日前にキャンプ地である野反湖でフライロッドを振りはしましたが、早朝の2時間。

しかも、本来目的としていた流れ込みの渓流部ですらない湖でのキャスティングのみという悲しい結果。

そこで、GWの最終日くらいはと群馬県の山中で改めて渓流釣りにリベンジする事に決めて、家族に許可をもらい、土曜の夜から単身じーじとばあばの家に前泊です。

2-1号も予定が無ければ釣りに行きたいと思っていたらしいのですが、友達に誘われていたため久しぶりに休みの日に別働となりました。

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コータックって知ってるかい?

2012年、日本のフライフィッシングシーンを牽引してきた(と2号は思っている)ブランド、コータックが廃業しました。

中学生の頃、フライロッドの振り方も知らなかった2号でも『フライと言えばコータック!』と理解していた老舗ブラントで、渓流ルアー等でも有名でした。

今から30年近く前、二十歳前後だった2号が意を決してフライフィッシングに手を出した時、初めて買ったタックルもコータック。

現在と同じく貧乏であり、更にはフライフィッシングの知識が欠片程もなかった2号は、一式揃ったコータックのスターターセットを購入したのです。

しかし、そのセットの中に入っていたグラスロッドは、実践では一度も使われぬまま実家の片隅で眠りについていました。

それを今から3~4年前に発見した2号

ロッドケースに入り、グリップのフィルムも残ったまま新品の状態で20数年ぶりのご対面となった訳です。

それでも、直ぐに実践で使う事はなく、時々ロッドケースから出して振り回すだけ・・・そんな状態で数年が経過していたコータックさん。

セット販売物なので、言ってしまえば、フライロッド界のカローラと言っても過言ではない格安ロッド(笑)。

それでも、自分が初めて手にしたフライロッドでしかも未使用。そう、何となく中古品にしてしまうのが勿体ないと思ってたんですね。

そんなコータックさんのデビュー戦が野反湖だったのです。

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コータックグラスロッドの渓流デビュー

二十歳前だったかな?

記憶が定かでないですが、2号が初めて野反湖を訪問したのは、友達とのドライブだったかも知れません。

そして、その美しさに感動してその後も何度か足を運びました。

しかし、野反湖で釣りをしたのは、人生でたった一度。更にたったの30分

別の投稿でも取り上げているのでここでは語りませんが、そんな思い入れもある野反湖だったからこそ、コータックのロッドを持参して振ってみようと思った訳です(惨敗でしたけどw)。

それから数日

いまだそのロッドに魚の重さを感じた事のない2号は、渓流の単独釣行のお供はコータックと当然のように決めていました。

実際にフライラインの重さを乗せて振り回すコータックは、確かに日本の渓流で使用するのが前提なんだと思わされるくらい。

幸いな事に、渓流を上り始め数投で最初のヤマメを運良くキャッチする事が出来た2号。

約30年の時を経たコータックで感じる今年最初のヤマメの引きは感慨深いものでもありました・・・使ってよかった(笑)。

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グラスロッドと雨の渓流

実はこの日、GW唯一の雨予報。

当然のように朝から降ったり止んだりの空模様の中、レインウェアで渓流を上っていた2号ですが、久々の雨天の釣も他の釣人と合わないという特典付きで心は快晴であった事は言うまでもありません。

ただ一つ

それなりの雨でも身を守れるようにと新規購入したレインウエアが想定以上に頑丈で苦戦しました。

釣り始めは降っていても小雨の状態。

レインウェアとウェーダーを身にまとった2号は、全く雨に濡れる事はありません。と同時に、渓流を歩くという軽い運動をしている状態。

それは、十数分でウェアラブルサウナへと変貌を遂げてしまうスタイルでした。

小雨振りの沢で雨ならぬ自分の汗をタオルで拭いながらフライロッドを振っているオジサンがいたら、それはきっと2号です(笑)。

その後、一度沢を上がり車に戻ってポイントを移動する際には、じっとり湿ったロンTを半そでTシャツに着替えてレインウェアという服装にモデルチェンジ。

なかなか快適にはなったものの、昼過ぎには本降りになった雨に打たれ、今度は逆に体を冷やす事になってしまい最終的には寒さに負けて帰路に就く事に致しました。

今年最初の渓流釣行はこんな感じ。

釣果の方もなんとかつ抜けと楽しめた一日。何より久々に振ったグラスロッドの面白さに満足感を覚えた雨の渓流でした。

おしまい