新解釈?『ずいずいずっころばし』の意味、ウソホント

童歌『ずいずいずっころばし』をご存じですか?

フルコーラスは歌えなくとも『聞いた事もない』という人は居ないのではと思える位にメジャーな童歌ですよね。

一応、歌詞を載せてみます。

ずいずいずっころばし
ごまみそずい

茶壺に追われて
とっぴんしゃん

抜けたら、どんどこしょ

俵のねずみが
米食ってちゅう、
ちゅうちゅうちゅう

おっとさんがよんでも、
おっかさんがよんでも、
行きっこなしよ

井戸のまわりで、
お茶碗欠いたのだぁれ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ほら、耳なじみのある歌だったでしょ?

しかし、歌詞の意味について深く考えた事のある人はどれ程いるでしょうか。半世紀生きようかという2号も全く気にしたことも、考えた事もありませんでした。

そう、それがあんな出来事に繋がると考えた事も無かったからです。

今年のゴールデンウィークに家族3人で野反湖キャンプ場に出かけた道すがら、この童歌にまつわる解釈から大きな問題に発展した出来事がありましたので紹介致します。

この投稿では『ずいずいずっころばし』歌詞とその意味を解説!
2号的解釈&正解も投稿していますので併せてお楽しみください。

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童歌『ずいずいずっころばし』歌詞の意味を解説してみた

それは、2-1号からか2号嫁からだったか既に定かでありませんが『ずいずいずっころばし』の歌の意味って知ってる?と運転中の2号が確認されたのです。

当然、今まで歌詞の意味について考えた事もない2号ですが、何故かこの童歌の歌詞が意図する内容が、すらすらと頭に浮かんでくるではありませんか。

そこで迷うことなく父の威厳を示すため二人に解説をしてあげた訳です。

以下に、歌詞を太字、現代語訳は冒頭に『≫≫』を付けて、()内は2号の嫁と2-1号に対して偉そうに解説しいてる補足だと思ってご覧ください。

2号的『ずいずいずっころばし』の現代語訳&解説

ずいずいずっころばし ごまみそずい

≫≫グングン勢いよく行ったらすっ転んだ!
(何に勢いよく行ったかは不明。『ゴマ味噌ずい』は語呂合わせなので意味はないね)

茶壺に追われて とっぴんしゃん

≫≫すっ転んだ拍子に茶壷が倒れてきて、その茶壷にハマってそのまま転がった
(『とっぴんしゃん』は擬音的な感じで、ハマって転がってる様子だな。茶壷は子供が入れるくらい巨大だったんだね!)

抜けたら、どんどこしょ

≫≫茶壷から抜けて『ここはどこ?』
(やっと抜けて周りを見るとどこまで転がって来たんだろうって感じなんだろうね)

俵のねずみが 米食ってちゅう、ちゅうちゅうちゅう

≫≫俵にいるネズミが米を食べてチュウチュウ言っている
(どこだか知らないけど、ネズミが米食ってチュウチュウいってるなぁって場面ですね)

おっとさんがよんでも、おっかさんがよんでも、行きっこなしよ

≫おとーちゃんが呼んでも、おかーちゃんが呼んでも、やって来ないね
(父や母が探しても声が届かない位遠くに転がったって事を表現してるんだよ)

井戸のまわりで、お茶碗欠いたのだぁれ

≫井戸のところでお茶碗割ったの誰だ?
(茶壷で転がって『とっぴんしゃん』した時に割ってたけど自分では気づいていないって事だね)

『ぶっちゃけ正答率80%は超えてると思うけどね!』

車を運転しながら、我が子と嫁に自信満々で語る2号に笑いながらツッコミを入れる嫁と子供。。。

嫁:てか『とっぴんしゃん』てなによww

2号:言葉の使い方としては、『とっぴんしゃんしちまった!!』的な感じでさー・・・ハマって転がってる様子だね、きっと。

嫁:トータルで考えてもあまり意味がある歌に聞こえない気がするんだけどwww

2号:童歌だし、語呂が良ければ何でもありって感じだったんじゃん?子供向けの歌に複雑な意味なんて持たせてないから気にしてないでしょ!あえて意味を持たせるなら、『あまり落ち着きない行動ばっかりしてたら大変だよ』ってことだな。

聞いている二人は2号の力説する『ずいずいずっころばし』の歌詞の意味を全く信用する様子もなく大笑い。

しかし、2号は根拠のない自信と共にこの童歌について熱く解説しまくったのです。

そして、実際8割は大げさでもそこまで間違った解説でもないでしょー・・・とか思っていたんです。

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『ずいずいずっころばし』の答え合わせ

キャンプ場に向かう山道と言えどインターネットさえ繋がれば、簡単に調べ物ができる世の中です。

2号の熱弁が信じられないとばかりに2号嫁が『ずいずいずっころばし』について調べてくれました。

以下にwikiに載っていた歌詞の解説の部分、そして世界の童謡の歌詞の意味を解説しておられるサイトから、童歌の背景を紹介させていただきます。

まずはwikiによる歌詞の解説部分。

『胡麻味噌を摩っていると、お茶壺道中が来ると言うので、家の中に入って戸をピシャリと閉めて(=トッピンシャン)やり過ごす。そしてお茶壺道中が通り過ぎるとやっと一息つけたのである(=ぬけたらドンドコショ)。この騒ぎに、俵から米を取り出し、食べていた鼠が驚いてチュウと鳴いた、喉がかわいた子供達が井戸に集り、争って水を飲んだのでお茶碗を割ってしまった。』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

なんという事でしょう・・・ネズミが米食ってちゅう・・すら思っていたのと様子が違います(笑)。

そして『戸ぴしゃん』には、完全にやられました!!

『そのままやんけ!!なら、とぴしゃんで良いじゃん!ちいさい「っ」は取れや!!』などと悪態を尽く始末です。

無駄にテンションを上げて抗議する2号に、嫁が時代背景を踏まえて以下の事を教えてくれました。

江戸時代には、京都府宇治市の名産品である宇治茶を徳川将軍家に献上するため、茶を詰めた茶壺を運ぶ行列が行われた。

大名行列同様、街道筋(東海道、中山道)の住民は土下座などを強要されたことから「お茶壺道中」と呼ばれ、1633年から徳川幕府が倒れるまで続いた。

庶民が行列の前を横切ろうものなら、女子供を問わず「手打ち」にされる身分制度の厳しい時代。「茶壷が来たらピシャンと戸を閉めて、誰が呼んでも外に出てはいけない」という戒めの意が込められているという。

出典: 『世界の民謡・童謡』https://www.worldfolksong.com/songbook/japan/warabeuta/zuizui.htm

うん。

童歌によくある時代背景の反映と体制批判の隠語的な意味を持ってる歌なのね。

熱く語っていた2号も『あーね。良くあるやつだ』と完全に解説に乗っかろうとしますが、嫁と2-1号の気が済むまで笑われたのは言うまでもありません。

皆様も根拠のない自信を示す際はお気をつけください。

思いもしない恥をさらす事になります。。。

おしまい