キャンプで使えるテーブルもDIYで自作すれば、使い勝手の良い自分好みのオリジナルキャンプギアとして愛着が持てると思いませんか?
きっと、思ったよりずっと簡単に低価格で作れるOSB合板を利用した簡単な製作方法をご紹介!
殆どのホームセンターで扱っていると思われるOSB合板(OSBボード)。
そのOSB合板を使って、格安・簡単なオリジナルのキャンプ用テーブルをDIYで作りました。
自作のキャンプテーブルに良くみられる囲炉裏テーブル。今回は囲炉裏テーブルならぬ『焚き火台テーブル』として自作してみましたので、参考までに素材の扱いと製作手順をご紹介させて下さい。
焚き火台テーブルと言いながら、天板の加工(形状)次第で七輪テーブルとしても使えます(笑)
他にも同様にOSB合板を使って、ソロで使えるギア『木製折り畳みソロテーブル(カッコいい!)』も製作していますのでご興味をお持ちいただけたら是非ご覧ください!
家族で使えるキャンプテーブルをOSB合板で簡単自作
家族でキャンプをするにあたって、新しいテーブルが欲しいと思っていた2号ですが、自分の財力ではとても新規購入する事など出来ません。
そんな時には。いつもの通り自分でキャンプテーブルを作る事になるのです。
制作するのは、焚き火台・コンロと組み合わせて使えるキャンプ用テーブル。
焚き火台を囲って食事等を楽しむ『囲炉裏テーブル』もすっかりキャンプギアとして定着していますよね。
ただ、焚き火台を地面に設置するタイプの場合、コンロと焚き火台を兼用で使う2号のような使い方だと、調理時にはテーブルと椅子の高低差によるギャップが気になります。
そんな問題を解決するために製作した今回のテーブル。
囲炉裏テーブルのように使えて、焚き火台を都合の良い高さにセットできる焚き火台テーブル。七輪をセットする形でも使えます(笑)。
折畳み収納可能で、組み立て時には工具やネジ等を一切使用しない仕様でありながら、安定した使用感のOSB焚き火台テーブルが完成です!なんなら七輪もセット可能です。
例によって、予算3,000円以下というコスパ重視のDIY。更に、今回は時間的な余裕もなく、突貫作業での製作でした(笑)。
それでも、『OSBが好きだからこだわって自作したんだよね!!』と言ってもギリギリ不自然じゃない程度にはなったかなと自画自賛です。
コストを掛けずにオリジナリティある格好良いキャンプテーブルを自作したい!という方にはおすすめです。
そんな自作焚き火台テーブルのスペックと製作コストはこんな感じ。
自作OSB焚き火台テーブルのDIYレシピ
【作製時の要件】
折り畳み可能な組み立て式である事。大人4人が余裕を持って使用可能な事。そして、焚き火台やコンロが設置出来る事。
【試用した素材】
- 赤松角材(15×60×1985㎜)258円 ×2
- 材料:OSB合板(910×1820×9㎜)1650円×1
- ヒンジ 2個入り230円×2
※作成時はホームセンターで材料を揃えてトータルで2,626円となりました。
OSB合板なら格安でキャンプテーブルも自作可能なんです
製作手順紹介の前に、製作に至る経緯です(一応、ブログ記事なのでw)
GW直前にもかかわらず、仕事の予定が不明瞭な2号。
休みの予定が確定したは、実際の連休2日前。更に連休は3日のみというスケジュールにより、外出の選択肢は限りなく狭まってしまった今年。
それでも、一泊なら何とかキャンプ位いけるかなーと嫁と2-1号に相談すると、行先は2号に一任の上で決行する事になりました。
行先は、既に投稿した通り野反湖キャンプ場となったものの、2号には一つ不満があったのです。
それがキャンプで使用しているテーブル。
昨年購入した焚き火台兼コンロと組み合わせて使うのが困難なのです。
しかも、2号の使っているランタンマークのチェアは比較的座面が高い為、焚き火台を地面に置くと調理もし難いというダブルパンチ。
そもそも焚き火台をテーブルに乗せて使おうとするのが間違いである事はスルーしますが(笑)。
グランドチェアに座って焚き火台を眺めつつ、お洒落を演出して楽しむキャンプとは縁遠い2号だったとしても調理に支障をきたすのは看過できません。
キャンプに行って家族が座るテーブルと別の場所で一人調理するって悲しくないですか?
そこで、ある程度座面の高いチェアに座りながらも調理が出来て、且つテーブルとしても使用可能な焚き火台が設置可能なキャンプテーブル構想が沸き上がったのです。
でも、お金ないから成るべく安価でね。。。という心の叫びと同時に。。
OSBなら焚き火台テーブルもDIYで3,000円以下で自作出来ます
素材はホームセンターで簡単に手に入れる事が出来るOSB合板。
元々、建築等の構造材として利用されている資材でしたが、その見た目からインテリアやチョットした木工に使われる機会が非常に多くなってきたので、名前は知らなくともほとんどの人が見た事が有ると思います。
2号自身もよく使う素材ですが、一番の理由は価格!
輸入建材が爆上がりした後も何とかお小遣いの範囲で手に入る、数少ない財布にやさしい資材だと思っています(笑)。
そして、ホームセンターで材料の調達が出来れば、それだけで制作のハードルも下げられるというものです。
OSB合板で一般的に良く見かけるのは11mm厚と9㎜厚の2種類で、寸法は910㎜×1820㎜の通称サブロク板。
11mm厚の方が当然丈夫ですが、お値段で300円程高くなる為9㎜厚の資材で妥協する2号。
そして、製作に充てられる時間は午後からの半日のみ。
以下の形で自作焚き火台テーブルの製作をすすめる事に決めて、作業開始です。
OSBボード一枚で作る焚き火台テーブルの製作手順
- テーブル寸法検討・決定
- OSBボードカット
- 相次ぎ・ホゾ加工
- 補強材取付
- ヒンジ取り付け
元々、公開している投稿でも自分の思いつくままに記事を書いている2号。
WEBを見ているとDIYで製作した物を手順や図面と一緒に公開されている人も多いですよね。
そこで、今回の投稿は2号にしては珍しく【DIYレシピ】として公開しようと考えたのです。
【焚き火台がセットできるOSB合板のキャンプテーブルをDIYで製作するレシピ】として投稿したいと思います(長いなw)。
画像で製作風景の順を追って載せる形として詳細の寸法等(測っていないので)はないのであしからず・・・。
【自作テーブルDIYレシピ】自作手順1:OSB合板のカット
まず、ホームセンターで買って来た910mm×182mmのOSBボードをカットした物がこちらの画像です。
※ちなみに、天板部分のカットサイズ・形状等を変更すれば七輪テーブルとして製作する事も可能です。
寸法は作業をしながら適当に測った為、記録しておりません(笑)。
また、この時の2号は製作時間最優先として、ほぼ丸ノコのみを使って全て直線カットです。
この状態で下記の3種類のパーツと端材が出来ます。
【カット後のパーツリスト】
- 脚用パーツ:コの字型の板×2枚
- 天板用パーツ:コの字型の板2枚(画像ではロの字に見えますが切れています)
- 焚き火台を乗せるための長方形の板2枚
- 余り(長方形2枚→後ほど使います、三角形4枚)
大きなパーツの内、上段の真ん中に相欠き継ぎ用の切れ目の入ったもの二つを組み合わせてテーブルの脚にして、そうでない方の角を切り落としたコの字のパーツが天板になります。
また、パーツを製作する際に切り取った長方形の端材部分は、組み合わせた脚にはめ込んで、焚き火台を設置する置台部分として使用します。
自作手順2:カットしたOSBボードの組み合わせ
一枚のOSBボードをパーツとしてカットした後は、実際にテーブルの形に組み立てられるかの確認をしてみます。
最初にテーブルの脚に当たる部分を十文字に組み合わせて自立させます。
十字相次ぎ継ぎ用にカットした幅が、OSBボードの厚さと合っていれば、これだけでもかなり安定した状態になるはずです。
逆に、幅が狭すぎると組み合わせる事が出来ませんし、広すぎると少しグラグラとした脚になります。
グラグラになっちまった!!
と思っても心配する事はありません!
組み立て写真の2枚目のように、今回作成する焚き火台テーブルは焚き火台を乗せる台として、板をはめ込むので、取り付けた際に安定も得られるからです。
脚の相欠き継ぎと同じ要領で、最初にカットした端材から2枚に同じように切れ目を入れておきます。
加工の精度・設計に不安がある場合には、十字に組んだ足部分に実際に板を当てて切れ込みを入れる場所を決めるのも効果的です。
この時、台になる板の切れ目は『少し深いかな』と思うくらいが良いと思います。
何故なら、人目に触れる部分ではない事、そしてOSBボード自体に反り等があった場合や他のパーツを加工した際に多少精度が怪しくてもはめ込めるようにする為です。
自作手順3:キャンプテーブルのカットしたパーツを仮組してみる
ここまでに作成したパーツ
- ①脚パーツ×2:コの字型で、それぞれ十字相欠き継ぎ用の切れ目が入ったもの
- ②天板パーツ×2:四隅に当たる部分の角を適当なサイズに切り落とした物
- ③焚き火台セット用の板×2:長方形で脚にはめ込むための切れ目が入った物
加工の終了したそれぞれのパーツを組み合わせていきます。
最初に①の脚を十字に組み、その脚にはめ込む形で焚き火台コンロの置台部分③を差し込んでいきます。
はめ込んだ脚の組み合わせ部分が、直角でなくとも③のはめ込み方を調整する事で多少補正出来ると思います。
そして、パーツをはめ込んだ脚に天板②を乗せれば仮組完成です(笑)。ちなみに、天板はコの字に分割したパーツ二つをヒンジで止めて折り畳み可能な物としました。
積載スペースに余裕があるなら天板は分割せずに、中央をロの字に切り抜いた一枚板のまま作っても問題はないのですが・・・邪魔になりますよね。
実際の2号は、この状態でGWに突入したのでキャンプに持ち込んで使用してみました。
ちなみに、ここ迄の加工は慣れている人なら2時間もあれば終わります。丁寧に作業をしても4時間で完成できるのではないでしょうか。
そして、
試験的に使用した結果『このままでも使えるけど、改善は必須でしょ(笑)』という状態であった事は言うまでもありません。
特に、足に乗せただけの天板はめっちゃ滑るので、手順4以降はそれを踏まえて追加工。
自作手順4:天板の固定と補強、脚のカット
仮組の状態で使用して感じた問題点は2つ。
一つ目は、仮組の状態では、天板自体は脚に乗せているだけなので良く滑るという事(笑)
OSBボードは細かくした木材を圧縮しながら樹脂で固めた物なので、天然の木材よりも摩擦が無く割とツルツル滑るんです。
そして、二つ目がヒンジで繋いだ天板部分の強度に不安がある事。
天板その物の強度でなく折り畳み用に切断して、繋いだ部分がヒンジと9mmのOSB材の強度だけではキャンプテーブルとしての利用に不安しかないという事。
上記を踏まえて追加工開始です。
OSBテーブルの天板の強度補強とホゾ加工
9㎜の天板だけではヒンジで繋いでも荷重が掛かると簡単にたわみます。
更に『やっぱ薄っぺらいと見た目も貧相だよね!』という作者としての思いもあり、ホームセンターで買って来た赤松の板材を端部及びヒンジ取り付け部に接着。
これで端部の板厚は9mm+15mmの計24㎜。
そして見栄えの問題から、製作時に最後まで残っていた長方形のOSB合板の端材2枚を24mmの幅に切りそろえて端部に接着していきます。
元々が雑な加工だったので、組み合わせた板には隙間が出来ていました。
そんな場合は、粗目のおが屑にボンドを混ぜて、砥の粉のように穴埋めです(笑)。乾燥後、ペーパー掛けをすれば補修痕も気になりません。
次に天板固定の為のホゾ加工。
ちょっと面倒くさいなと思いながらも他に案の浮かばなかった2号は、天板にドリルとジグソーでホゾを切って脚も加工してはめ込む形に修正です。
ホゾ穴の位置決めが面倒な場合は、天板を裏向きに広げてそこに脚を乗せます。ちょうど、キャンプテーブルの天板を地面につけて逆さに組み立てた見た目になります。
そのまま目視で脚の位置を決めて、ホゾ加工したい部分に印をつければ簡単です。
・・・簡単でした。採寸してません(笑)
天板に穴を開けたら、脚側もはめ込めるように追加工すれば自作キャンプテーブル(焚き火台テーブル)の出来上がりです!
気を付けたいのは穴を大きくし過ぎない事くらいかと思います。
テーブル脚のカット
『デザインは気にしません!』って感じであれば、カットする必要などありません。
しかし、地面への接地面だけは少しカットする事をお勧めします。
何故なら、キャンプ場で設置した時にグラつきやすいから。
910mmの幅がある板2枚を組み合わせて脚にしていますが、そのままではその部分は全て地面に接している訳です。
小さな小石、グラウンドの凹凸などでテーブルが安定しない事は容易に想像できますよね?
そこで、接地面側も四隅を残す形で中心部分はカットした方が、安定性も向上するという訳です。
DIYで自作 簡単焚き火台テーブル(キャンプテーブル)の完成
天板に赤松で厚みを付けてOSBを端面に張り、脚も少しだけ飾った感じにカットした事で見た目もちょっぴり改善。
そして、脚の接地面、中央部分に土踏まずを作った事で設置時の安定性も増しました。
ホゾ加工してはめ込んだ天板は全く不安もなくなりました。
実際に仮組でテスト使用した際の焚き火台テーブルと今回の追加工を行った物の比較をご覧ください。
天板に多少厚みを持たせた事とテーブルの脚部分をカットした事で随分と印象も変わった気がしませんか?
殆ど作業台そのものだった自作OSBテーブルが、アウトドアで使ってもちょっとお洒落に見えるようになったかもしれない・・・と自画自賛の2号です(笑)。
おまけ:OSB合板で作るアウトドアテーブル
DIYでの製作ならOSBキャンプテーブルにセットするのは、焚き火台やコンロだけでなく七輪を置いても面白いかも知れません。
そして、自作であれば、脚をカットする際の深さの調整や天板のブランクも大きさや形を調整する事で、自分の所有するコンロにぴったりなサイズが出来ちゃうわけです。
DIYでOSB合板を使った自作のメリットの一つに、加工のしやすさもあると思います。今回のようなキャンプテーブルを作るにも、少しのアイデアを加えるだけで簡単にサイズや形状を自分の思い通りに変更する事が出来ます。
逆にデメリットですが、文章中にも軽く触れたように水に弱い点。
OSBは本来住宅建材等として人の見えない部分(内部)に使用される建材の為、風雨にさらされる事は前提としていないからです。OSB合板で作成する場合は、雨や取り扱いに注意しましょう。
また、細かな加工をすることを前提としない素材の為、板としての剛性はあっても端面等は比較的強度が弱いです。
折角自作したテーブルも何度も組み立て・分解を繰り返すとホゾ部分や角の部分が破損しやすくなるかも知れませんので、その部位は丁寧な扱いをしたいところです。
対策として、2号は特に強化したい部分に強度の高いボンドを流して固めてみました・・・効果は如何に?(笑)
おしまい