毎日のようにネットの記事に出てくるAI(人工知能)。
会社での仕事だけじゃなく、使い方によっては家事に役立てる事が出来るハズ。
特に効果的だと感じたのが、毎日頭を悩ませる献立にアドバイス。
質問の仕方さえ間違えなければ、一週間分でも2週間分のメニューでも考えてくれます。
それどころか『冷蔵庫の残り物』を伝えて、そこから献立を考えて貰う事だって、簡単に対応してくれます。
更には、献立を考えるだけでなく、レシピも教えてくれます。
使いこなす事が出来れば、最強のパートナーとなる可能性を秘めた賢いやつなのです。
ポイントはプロンプト「お願いの仕方」
AIにメニューを相談する時に一番重要なのは「プロンプト」。
プロンプトとは、ChatGPTのようなAIに対する「質問」や「お願い」の指示こと。
もっとわかりやすく言うと、プロンプトはAIに「こういうことを教えて」とか「この問題を解いて」と頼むためのメッセージです。
言語生成AIは、大量のテキストデータをもとに学習し、質問に対して適切な文章を作り出す仕組み。AIが学習しているデータはインターネット上の情報を含みますが、リアルタイムでインターネットから情報を検索するわけではないので、その部分は注意が必要です。
基本を知って、適切な質問さえ出来れば、必ず回答をくれる優秀なアドバイザーです。
AIに夕飯の献立を考えて貰うには?
2号が献立を考えて貰うのに使ったAIはChatGPT。
献立を考える程度なら、スマホアプリの無料版で十分活躍してくれる凄いやつです。
インストールが終われば直ぐ利用開始できますし、PC版ならブラウザから登録してIDを発行すれば使えます。
基本的な使い方ですが、難しく考える必要はありません。
まずは、LINEやショートメッセージのように、相手がいると思って何か言葉を投げかければ、その文章の意図をくみ取って返事が返ってくるからです。
例えば『なにか、夕飯の献立を考えて』とだけ入力して帰って来た答えがこちら。
夕飯の献立ですね。季節や食材によって、バランスの良い食事を考えるといいですね。以下のような献立を提案します:
メインディッシュ
鶏もも肉の照り焼き
甘辛い照り焼きソースで鶏もも肉を焼き、香ばしい香りを楽しめます。ご飯が進む一品です。サイドディッシュ
ほうれん草としめじのおひたし
茹でたほうれん草としめじを、出汁醤油でさっぱりと仕上げます。野菜の栄養もしっかりと取れます。スープ
豆腐とわかめの味噌汁
軽めの味噌味で、体も温まりますし、わかめと豆腐でバランスの取れた食事になります。副菜
大根の酢の物
さっぱりとした酢の物で、口の中をリフレッシュ。大根やきゅうりを使うといいですね。デザート
フルーツヨーグルト
季節のフルーツをヨーグルトと一緒に楽しみます。ビタミンCも補給できます。これで栄養バランスもよく、いろいろな味を楽しめる献立になると思います。いかがでしょうか?
うんうん。
言ってることはもっともですね。
でも・・・これ作るの面倒臭い!!
そう思ったら、ChatGPT先生にもう一度相談してみます。
『簡単に作れて、主菜1つ、副菜2つでお願い。』
簡単に作れる献立で、主菜1つと副菜2つを提案します。
主菜
豚肉とキャベツの塩炒め
豚こま肉とキャベツをフライパンでさっと炒め、塩、こしょうでシンプルに味付け。最後にごま油を少し加えると風味が増します。材料も少なく、短時間で作れます。副菜1
きゅうりとわかめの酢の物
きゅうりを薄切りにし、乾燥わかめを戻して一緒に酢、砂糖、醤油で和えます。さっぱりとした味わいで箸休めに最適。副菜2
冷ややっこ
冷ややっこは簡単で栄養バランスも取れます。豆腐におろし生姜、ネギ、かつお節を乗せて、醤油をかけるだけで手軽に一品完成です。これなら準備も簡単で、バランスの取れた夕食が楽しめると思います。どうでしょうか?
納得いく提案をがもらえるまで、何度でもこれを繰り返えせば、きっと献立を決める事が出来るハズ!!
でも、それって自分で考えるよりもっと面倒臭い可能性もありますよね。
そこで必要になるのが、プロンプトです。
ChatGPT:献立生成用プロンプト
プロンプトには、前提条件や制約条件を与えてあげる事で、より精度・満足度の高い返答が得られるようになります。
前提条件としては、「家庭で作れる」や「鶏肉とキャベツを使って」など、、制約条件は『揚げ物以外で』や『一時間以内で作れそうな物』などという条件が考えられます。
ChatGPTで献立を決める際のプロンプト注意点
プロンプトを組み立てる時のポイントは、目的をはっきりさせ、条件を明確に提示する事です。
あれもこれもと詰め込みたくなりますが、人間同様ChatGPTにも詰め込み過ぎは厳禁だと思ってください。
理由としては、重要な条件が曖昧になり、回答の制度が逆に落ちる事も多々あるからです。
知っておきたい事:ChatGPT のカスタマイズ
ChatGPTは利用者とのやり取りを蓄積し、制度を上げていく機能もあります。
それは、チャットの内容から学習させたり、ログインしているアカウント毎に異なる内容でChatGPT をカスタマイズするという機能です。
興味のある方は、利用される事をおすすめします。
コピペで使える献立作成プロンプト
最後に2号が遊びで作った献立作成用のプロンプトを何点かご紹介します。
文章部分をコピペして、ChatGPTに貼り付け、必要な部分だけ書き換えればそのまま使う事が出来ます。
サンプルプロンプト 献立1
例えば、冷蔵庫に今ある食材で考えられる献立を提案してほしい時のプロンプト。
#命令文
あなたは家庭料理の専門家です。夕飯の献立について下記の条件を満たす献立(主菜)を5つ提案して。
#前提条件
・使用する食材:●●、××、◇◇(全てを含める必要はありません)
・洋食メニュー
#制約条件
・一般的に1時間以内で作れる事
・特別な調味料等を必要としない事
●●、××、◇◇に該当する部分を食材名に置き換えればそのまま使えます。当然、洋食でなく中華・和食で提案してもらう事や調理方法で指定する事も可能。
サンプルプロンプト 献立2
主菜だけでなく、相性を考えて副菜を同時に提案してもらうプロンプト。
当然、主菜が既に決まっている場合、それに合わせた副菜のみ提案してもらう事も可能です。
#命令文
あなたは家庭料理の専門家です。夕飯の献立について下記の条件を満たす献立(主菜)を5つ、副菜を5つ提案して。尚、出力時は一般的な目安でカロリーの低い準備に並べ、その解説を簡単に添える。
#前提条件
・使用する食材:●●、××、◇◇(全てを含める必要はありません)
・特に中心となるのは●●
・食べるのは30代の男性・女性と10代の子供です。
#制約条件
・一般的に1時間以内で作れる事
・特別な調味料等を必要としない事
・主菜は揚げ物意外とする
サンプルプロンプト 献立3
#命令文
あなたは家庭料理の専門家です。冷蔵庫に●●が残っています。これを元にして、以下の条件を参考に手軽で美味しい夕食のメニューを考えて。
尚、回答の出力時には候補を3つ出して、調理時間の目安とおすすめのポイントを150文字程度で補足して。
#前提条件
・調理は、フライパンと鍋以外使わずに出来る事
・追加で必要な素材や調味料はどこでも簡単に手に入れる事が出来る物である事。
#制約条件
・一般的に1時間以内で作れる事
・特別な調味料等を必要としない事
・〇〇・◆◆・▽▽は使わない事
命令文や条件設定さえある程度理解すればプロンプトを作るのは簡単でした。
そして、実行時に出て来たChatGPTから、具体的に作ってみたいと思えるものがあれば、そのレシピを詳細に出力させる事だって可能です。
また、慣れてくればどのような命令の出し方が、最も効果的かなどもある程度想像つくようになるハズです。
どうですか?この投稿を読んで、実際にChatGPTで献立を考えてみたくなったのではないでしょうか。
おまけ:プロンプトの実行例
おまけとして、実際に2号がChatGPTと繰り広げたやり取りをご覧ください(笑)
2号のプロンプト
#命令文
あなたは家庭料理の専門家です。夕飯の献立について下記の条件を満たす献立(主菜)を5つ提案して。
#前提条件
・使用する食材:豚肉、ジャガイモ、トマト、鮭切り身、(全てを含める必要はありません)
・中華以外の料理とする
#制約条件
・一般的に1時間以内で作れる事
・特別な調味料等を必要としない事
・オーブンを使う料理は不可
CahtGPTの回答
1. 豚肉の生姜焼き
材料: 豚肉、玉ねぎ、生姜、塩、コショウ
作り方: 豚肉を薄切りにし、スライスした玉ねぎと生姜を加え、塩コショウで味付けしながら炒めます。
2. 鮭のソテー
材料: 鮭切り身、塩、コショウ、レモン(お好みで)
作り方: 鮭の切り身に塩とコショウをふり、フライパンで焼き色がつくまで焼きます。レモンを絞って添えるとさっぱりします。
3. ジャガイモのニョッキ
材料: ジャガイモ、小麦粉、塩、バター
作り方: 茹でたジャガイモをつぶして小麦粉と塩を混ぜ、成形して茹でます。最後にバターで軽く炒めます。
4. トマトと豚肉の炒め物
材料: 豚肉、トマト、玉ねぎ、塩、コショウ
作り方: 豚肉を炒め、玉ねぎとトマトを加え、塩とコショウで味を調えます。トマトがとろっとするまで炒めます。
5. 鮭のバターソテー
材料: 鮭切り身、バター、塩、コショウ
作り方: 鮭に塩とコショウをふり、バターでソテーします。こんがり焼き色がつくまで焼いて、香ばしい味わいに。
これらの料理は、簡単で特別な調味料を必要とせず、手軽に作れるので、忙しい日の夕飯にぴったりです。お好みで副菜を追加して楽しんでください!
2号の修正命令
豚肉料理をもう3品提案して。それと出力するのは料理名だけで良いです。
CahtGPTの回答
豚肉の甘辛炒め
豚肉とキャベツの蒸し煮
豚肉のトマトソース煮
2号の質問
豚肉の甘辛炒めは中華じゃないの?
CahtGPTの回答
おっしゃる通りです。豚肉の甘辛炒めは中華料理に分類されますね。改めて、中華以外の豚肉料理を提案します。
豚肉のハーブ焼き
豚肉のポテトグラタン
豚肉のバルサミコソテー
これらはいかがでしょうか?
2号の質問
もっと家庭で作りやすい物を教えてよ。
CahtGPTの回答
もちろんです!家庭で作りやすい豚肉料理を改めて提案します。
豚肉の味噌炒め
豚肉とジャガイモの煮物
豚肉の野菜炒め
これらはシンプルで、普段の食事にぴったりです!
2号の質問
3の豚肉の野菜炒めの作り方を具体的にお願いします。また食べるのは二人です。
CahtGPTの回答
豚肉の野菜炒めの作り方を具体的にご紹介します。2人分のレシピです。
材料
・豚肉(薄切り): 200g
・キャベツ: 1/4個
・ニンジン: 1/2本
・ピーマンまたはパプリカ: 1個
・玉ねぎ: 1/2個
・ニンニク: 1片(お好みで)
・サラダ油: 大さじ1
・塩: 適量
・コショウ: 適量
・しょうゆ: 大さじ1
・酒: 大さじ1(お好みで)
作り方
材料の下ごしらえ:
豚肉は食べやすい大きさに切ります。
キャベツはざく切り、ニンジンは細切り、ピーマン(またはパプリカ)は種を取り除いて細切り、玉ねぎは薄切りにします。
ニンニクはみじん切りにします(お好みで)。
フライパンの準備:
フライパンにサラダ油を入れ、中火にかけます。
ニンニクを炒める:
油が温まったら、ニンニクを加え、香りが立つまで軽く炒めます。
豚肉を加える:
豚肉を加え、色が変わるまで炒めます(約3〜5分)。
野菜を加える:
玉ねぎを加えて炒め、透明になるまでさらに炒めます。
次にニンジン、キャベツ、ピーマンを加え、全体がしんなりするまで炒めます(約3〜5分)。
味付け:
塩、コショウ、しょうゆ、酒を加え、全体をよく混ぜます。全ての材料がなじむまでさらに1〜2分炒めます。
仕上げ:
味を見て、必要であれば塩やコショウを追加します。火を止めて完成です。
盛り付け
お皿に盛り付けて、お好みでご飯と一緒に楽しんでください!
このレシピはシンプルで、具材のアレンジも可能なので、冷蔵庫にある野菜を使って調整できます。ぜひお試しください!
おしまい。