三元豚とじーじ

何年か前の事、当時よく目にするようになった「三元豚」というやつが気になっていた2号。じーじと会話しているタイミングで何気なく思い出し、じーじが知っているか聞いてみる。

2号:じーさん、三元豚って何なの?

じーじ:あぁ、あれな。まぁただの豚だな。

2号:・・いや、だからさー・・最近スーパーでパックにPOP付いたりとか、トンカツ屋とかで「国産 三元豚使用してます」とか特別な感じで売ってるヤツあるんじゃん?あれよ?

じーじ:おう。だから国産豚のトンカツです・・って事だよ。三元豚とか気取った言い方してるけど、なんのこたぁねー普通の豚だから。

2号:マジ?そうなん?

じーじ:おめぇ、ウチの豚だってランドレース、大ヨークとかデュロックなんかの掛け合わせだんべな。三元豚っていうのは単純に3種類掛け合わせてありますよ・・・って事だから。商売人が聞こえが言いからそう言いだしたんだろーなぁ。

まぁ、それこそ、黒豚なんて流通量が生産数を軽く上回って問題にもなったしなぁ。黒豚は特別だーって思ってる人が多いけど、品種で言ったらバークシャーだよって事だし。

鹿児島の黒豚が人気あるから、黒豚って言えば鹿児島だと思って売れたりするんだろうけど、品種だけ同じでもどーしょもねぇよ。ほんとのは、餌とか飼育方法とか出荷時期とか厳密に定めてるからこそのブランド豚なんだけどなぁ。

そんな、ぶーちゃんじいじの生産してた豚は「イモ豚」としてスーパーで売られているらしい。それまでは輸入穀物中心の配合飼料のみが餌だったぶーちゃん。

すこーしイモの入った餌を与えられるようになって、それは喜んだことだろうと思うが、生産者としては配合飼料で更に餌代が高くついた上に、出荷時に入る金額は変わらなかったとか。。。

話を聞いていた私の感想としては、確かにイモ豚よりも三元豚の方がブランドっぽい・・・である(笑)。

そして、養豚をやめた今でも、時々ばあばが近所のスーパーで買って来る豚肉を食す度に「脂の乗りが悪い」「味が無い」「固い」などとかなりの上から目線で評価をしているじーじは、やっぱり豚が好きなんだなぁと思う。