凹みもない小さな傷だからとスプレー缶でDIY塗装した人は沢山いますよね。そして、多くの人が『失敗した・・』と思った経験があるのではないでしょうか。
2号はあります(笑)
それ、下地と仕上げに問題があります。自分の経験から断言しますが、どんなに丁寧にスプレーを吹いても、下地が悪ければ綺麗に仕上げる事は不可能です。また、どんなに下地が綺麗でも素人が塗装したなら仕上げ磨きは必須です。
そんな現実の記録を失敗事例と共にご紹介。そして、気が向いたら失敗じゃない記事もご覧いただけると幸いです(笑)
DIYでスプレー塗装をする事になった切欠は2号嫁が電柱に当てた凹み。
作業範囲は塗装まで含めて40cm×50cm程度で修理屋さんの見積もりは概算28万円。プラモデルを塗装するのに買ったエアブラシとホビー用コンプレッサーを長い事使わずにいるので自分で直そうか・・・と安易な気持ちで愛車の補修を開始した2号。
初めての板金塗装は、週末の半日のみ作業して翌週多少の追加作業で仕上げました。その際、傷を作った2号嫁から絶賛の仕上がりで、ぶっちゃけ、『ろくな下調べもしなかった割には十分綺麗に仕上がった♪』と自画自賛していたのですが、その後色褪せた個所の再補修から大変な思いをする事に(笑)。
2度目にリアの角をぶつけた際、どうせなら再補修の際に気に入らなかった個所も含めて全て塗装し直そうとバックドアの全面塗装を考えた2号。完全にやらかして自爆(失敗)です。更に時間がないと言い訳をしながら一年間放置状態。まさしく黒歴史と言う以外にありません。
DIY自動車板金の記事と合わせて読んでいただければ幸いです。
本気でDIY板金・塗装にチャレンジするならこちらの記事!
関連記事として、板金編を投稿しながら全部を載せるのは無理(笑)。雑談メインのブログネタとしてはボリュームが多すぎると考えて、全体をまとめたまとめは別にする事としました。本気でDIYでの板金塗装を考える方はこちらもご覧ください(笑)
自動車の塗装は簡単か?
2号のDIY塗装の感想は、小さければ簡単、大きいと難しい。
乱暴な表現ですが、素直にこれが今現在の2号の感想。小範囲であれば、修正もやり直しもそれほど手間には感じませんし、なにより多少上手くいかなくても誰も気が付かない!!
しかし、広範囲ともなると違和感なく仕上げるのが一気に難易度の高い作業へと跳ね上がる訳です。何の予備知識も持たずホームセンターで仕入れた資材と情報だけで、A4サイズ以上の塗装を綺麗に仕上げる事の出来る人などいるはずもないと思っています(笑)。
逆に、作業方法と注意すべき点を理解すれば、同じ資材でびっくりするくらい上質なDIY板金塗装も可能になります。
塗装作業の流れ
自動車のDIY塗装作業(概要)
- 凹みや擦り傷などの補修箇所を塗装可能な状態に整える(下地作り)
- 下地作りを終えた塗装面をシリコンオフで脱脂する
- ベースカラーの塗装(2~3回くらいに分けて吹き付ける)
- クリア塗装(捨て吹き+本塗り3回を目安)
- クリアの塗装具合に合わせた磨きで仕上げる
スプレー缶でもガン塗装でも作業の流れは同じです。
しかし、スプレー缶の場合は、缶一本で塗装可能な面積は2~3回塗るのを前提に約1.2m×1.2m。小型車でもドアを一枚塗装しようとすれば2本は必要と紹介されています。当然、クリア塗料に関しても同様に必要になりますので、やはり広範囲の面積を塗装するにはガン塗装が良いと思います。
DIYで自動車塗装の結果紹介
塗装作業の流れに沿って作業を進めます。
失敗も含めて何度か塗装を経験した2号。それでも納得できる状態に仕上がった事は無いのか現実(笑)。下地、塗装、磨きのそれぞれに全く気を抜けない自動車の塗装工程は、チャレンジする度に「やっぱプロは凄い」と思わされる事だらけです。
下地作り
塗装する面を整えて、塗料を吹き付ける準備をします。塗装面の状況により240番程度から始めて、最終的には3,000番程度の耐水ペーパーで仕上げて塗装の準備を行います。
塗装:ベースカラー&クリア
ボディそのものの色を2~3回ボディーに吹き付け、乾ききる前にクリア塗料を吹き付けます。クリア塗料が完全に硬化(数日~)するまで磨き作業は出来ません。
磨き:ペーパー掛け
塗装面が整っていれば、磨き作業は必要ではありませんが、素人DIYではなかなかそうもいきません。1500番~3000番程度の耐水ペーパーを使用して全体を磨きます。この時、クリア層をなくしてしまわないように十分注意が必要です。
仕上げ:コンパウンド
ペーパーで磨いて艶の無くなったボディにコンパウンドを掛けて仕上げます。キズ消し用~鏡面仕上げ用まで3種類程度を使い分けて、丁寧に仕上げてあげれば完成です。
恥ずかしい過去の塗装失敗をピックアップ
2号が過去数回のDIY塗装で失敗した時の記録を残っていた画像と共に公開です。
これをみてDIYでの自動車塗装を諦める方もいるかもしれない・・・と思う悲惨な内容(笑)。それでも、素人が作業した場合の他人の失敗事例は参考になると自分では思っているのでUPしちゃいます。
エアーブラシで予備知識ナシの塗装による失敗
初めての塗装は、ホビー用エアーブラシでの作業で実施。しかも、きっちりマスキングテープの跡が残るほどの雑な作業(笑)。
画像がこれしか残っていないので、本当に恥ずかしい状態で仕上げたように思われるかもしれませんが、この後にマスキング部分を修正してクリアまでを実施。翌週には磨きも掛けて、何とか人様にみられる状態にはなっていたと思います。凹ませた2号嫁には『これだけ綺麗になっていれば十分だよ!』と言われましたが、プラモデル用のエアーブラシにタッチアップペンの塗料を入れて薄め液で伸ばして吹いた塗装は、1・2年で色褪せて来たので同じ個所を再補修もしてます。
プラモデルの感覚で色が乗っていれば良いだろうとだけ考えていたので、あの小さなタッチアップペンで塗料が余るくらいだったのでかなり塗装面が薄かったのは間違いありません(笑)。
下地作りと塗装中の環境、忍耐の限界による失敗例(笑)
広範囲の塗装にチャレンジしたのはエアブラシの塗装から数年後(笑)
2号が自分で凹ませたリアの補修を手掛けた時の事。元々補修していたバックドアが、やはり色褪せの目立つ状態であった事から、新しい補修箇所と合わせてバックドアのプレスラインより下段、全体の3分の2を塗装する事に。
そのため、クリアは全面吹いて磨く事で違和感なく仕上げようと考えた2号。素人DIYにありがちな『出来ると思ったのに地獄』の始まりです。
まず下地作りの失敗による作業やり直しの画像です(笑)。画像でみても雑過ぎるのが良くわかる状態ですが、このあと無謀にもベースカラーとクリアまでの吹き付けを行っています。しかし、当然のように適当に作業した下地作りの失敗が最大限露出するだけの形になりました。
そして、別日にそのやり直し作業を行っているのが下の画像(笑)。
更に、この時は塗装を行っている途中で風が強く吹きはじめ、途中から諦めモード突入です。結果として、補修するはずが改悪にしかならず、2号の心も完全に折れてしまいベースカラーは塗装ムラが分かる状態、そしてクリアのゆず肌が目立つ状態のまま作業終了。
2号嫁には物凄くクレームを受けながらこの状態で約一年放置です(笑)。
DIYスプレー塗装の失敗事例
当時の画像が無かったので、別の機会にバックドアの全面塗装をする前に撮影した洗車前の画像ですが・・・。それでもひどい塗装ムラと塗装面の肌の状態である事が良く分かりますね。
※クリックで残念な塗装が拡大いただけます