フライフィッシングの初心者さんもベテランさんも楽しめるのが管理釣り場の良いところ。
そして、なんと言っても安定した釣果で飢えた釣り人を癒してくれるところでしょう。
管理釣り場(エリアフィッシング等とも言われますが)は、自然渓流が禁漁期でもヤマメやイワナという渓流魚と遊べる非常に魅力的なスポットなんです!
へっぽこフライフィッシャーの2号もそんな管理釣り場には時々お世話になってたりします。
『釣り堀』として営業されているところでは、ルアー釣りやフライフィッシングを禁止している場所が多いですが、管理釣り場・エリアトラウトと呼ばれるところでは逆にルアー・フライ専門の営業形態も多くあります。
ただ、フライフィッシングに関しては、キャスティングで場所を取ってしまうので制約を受ける事も少なくなかったりします。
2号の場合は基本的に自然渓流型のフィールドがある群馬エリアの管理釣り場に行く事が多く、徐々に自然渓流の訪問頻度が下がっている気がします(笑)。
自然渓流を利用した管理釣り場とは言っても、川の中に石や岩を並べて区画を作っている釣り場と自然の渓流を一定区間そのまま管理釣り場としてフィールドとされている釣り場があります。
2号の行動範囲では、群馬県藤岡市の『赤久縄』さんや神流町の『ようらく』さんが当てはまり、時々利用させてもらっています。
管理釣り場 赤久縄でフライフィッシング
台風の影響でお盆休みのキャンプが中止になった2号の夏休み。
夕方まで自由時間が取れそうだったため、しばらく釣りに行けていない欲求を埋めようと管理釣り場に出発する事に決めました。
2-1号、嫁と3人で実家に宿泊していた2号。
チョイスした訪問先は、実家から移動時間1.5時間の群馬県藤岡市の『赤久縄(あかぐな)』さん。
管理釣り場としては、昔ながらの釣り堀(生け簀・池)タイプの他、自然渓流と渓流を区画で仕切ったエリアでの餌釣り、そしてルアー・フライエリアも用意された素敵な場所です。
更に、ルアー・フライエリアはポンドとダム湖、流れのある半ポンドタイプのフィールドの他、その上流域にある自然渓流迄楽しめる文句なしの環境です。
この数年でかなり知名度も増したようで、休日は込み合っている印象がありますがそれでも十分楽しめるだけの魚影の濃さも赤久縄の魅力。
ちなみに、食事処で提供しているお蕎麦はめっちゃ美味しく2号のおすすめ!
機会があればちゃんとした紹介記事も書けたら良いなと思います(期待はしないでくださいw)
台風明けの管理釣り場が楽し過ぎた in 赤久縄
前日は台風がもたらした大雨の影響でルアー・フライエリアは閉鎖していたという赤久縄さん。
この日もルアー・フライエリアのポンドとは逆側になる上流の渓流エリアは利用禁止と案内をHPで見つけ若干落ち込む2号。
それでも、普段の日曜日や連休中に比べると来客は少な目に感じたので、釣場には困らないなと料金を支払って釣り場へGO!
釣場は、流れのある1ポンドは増水の影響もあって流れが速くフライは難しい感じだったため、初めは第2ポンド辺りでロッドを振ってから適当に考えようと歩いていると1.5ポンドで空きスペースを発見。
同時に遠目で第2ポンドでは既に複数人がルアーを投げているのが見えたので、取り敢えず1.5ポンドからスタートとなりました。
ところが・・・8:30のスタートから12:30に上がる迄、場所の移動をする事なくずっとこの狭い1.5ポンドでロッドを振り続ける事になったのです(笑)。
理由は二つ。
雨と魚の反応から。
小雨交じりの予報の通り、降ったり止んだりを繰り返している赤久縄周辺の空模様。
2号がロッドを振っていた場所には、丁度上部に枝を広げた木があって、小雨程度であれば気にならない位に凌げていたので居心地が良かった訳です。
そして、もう一つの理由が1.5ポンドでのお魚さん達の反応。
時々、1.5ポンドでロッドを振る事はありますが、2号が赤久縄を訪問する際には基本的に上流の自然渓流エリアに入って、その後は第2ポンドでまったりしつつ・・・適当にウロウロしている釣り方。
過去、1.5ポンドに長居した事は殆どありませんでした。
そして、この日は最初の一投目で上記の尺ヤマメさんをキャッチ。
その後もニジマスさん中心ではあるものの、反応の良い状態から1.5ポンドで釣り続けておりました。
赤久縄の1.5ポンドで40cmUPを狙え!
テンポよく釣れてくれるニジマスさん達。
それも、使用しているフライは駐車場で結んだエルクヘアカディスのままで10匹はキャッチしている程、反応が良いではありませんか。
考えてみれば、前日は予期せぬ大雨で釣り場閉鎖、そして増水でおそらく餌を得る事もままならなかったニジマスさん達は腹ペコだったことでしょう。
2号が巻いた適当なエルクヘアカディスやパラシュートでも美味しそうに見えたのかも知れません。
途中から降り始めた小雨を避けて小休止、そして近くの喫煙エリアで一服などしながらのんびりC&Rを繰り返す事2時間程度・・・。
それまでとは明らかに違う波紋の発生と同時に、ド派手にフライに襲い掛かるニジマスさんの登場。
フッキングさせた直後、ロッドから伝わる手ごたえでは40cm超えは確実と思われました。
久々、そして今シーズン初の40Upの予感に一気に慎重になります。
ラインのテンションに気を付けつつ戯れる事数分。
・・・ビュン・・・逆方向に流れていくラインが視界に入ります・・・
釣りをしていて思わず天を仰ぎ見るなんて何年振りだったか。
切断され、エルクヘアカディスの居なくなったラインを見つめながら放心状態となった事は言うまでもありません。
赤久縄さんの平均的なサイズはダム湖を除くと20~25㎝程度。
ダム湖以外の各ポンドにも40Upの大型もチラホラと入りますが、それほど多くいる訳でないのでこのバラシは残念でなりません。
しかし・・・その30分後、何とか気を取り直して釣りを続ける2号は、この日2度目の40Upと思われるニジマスをまたもばらす事になりました。
こちらは、フッキングが甘く、ものの30秒程度でサヨナラという悲しい結末です。
大物ゲット最後のチャンス
それから更に1時間近く。
バラシのダメージから回復した2号は、雨が降っていても、大物に逃げられてもやっぱり楽しいな・・・と感じながらまったり釣り続けておりました。
それは、自然の中で釣りが出来る管理釣り場ならではだなと思う2号。
場所移動も考えましたが、2匹目の40Upをばらした後にはそれまで断続的だった小雨が降り続くようになり、移動するのが煩わしくそのまま同じ場所でロッドを振ったり、時折休憩しながら水面をぼーっと眺めたり。
赤久縄にやって来て、これほど場所を変えずにそしてのんびり釣り続けるのは初めての2号。
時々、バラシを思い出して凹みながらも、全体としては満足できる釣果であることは言うまでもありません。
そろそろ帰宅を考えなければならないと頭に浮かんだお昼前。
来る途中にコンビニで購入したソーセージパンを食べながら、最後に30分程度ルースニングを試してみる事にしました。
ドライの反応が良く、水面で捕食されるフライをみるのが楽しかったので、ここまで全てドライで通していましたが、最後にニンフも使ってみようと思ったのです。
これまた、適当極まりない巻き方のニンフをラインに取り付けて、流れの底を探るとやはり良い反応のニジマスさん。
間にヤマメさんを挟んで数分後、三度目のその時が訪れます。
ニンフの着水から数秒、1メートル程下流でトラウトが体を反転させたと思われる光の反射を確認します。
次の瞬間、マーカーの反応に合わせてフッキングさせると手元に感じる負荷は、待ちに待ったその手ごたえだと確信します。
慎重にラインを手繰る目の前で大きなエラ洗いをする獲物。
目に映ったのは、やはり40cmは超えるニジマスの姿で、水中に戻ってからも何度も頭を振ってニンフを振り払おうと必死です。
本日2度の失敗から内心ビビりまくりの2号は、フックが外れない事、ラインが切られない事だけを祈りニジマスさんとのタイマン勝負に全身全霊を注いだのです。
へっぽこフライフィッシング
ランディング迄の数分間、何度も引き寄せては距離を取られを繰り返し、何とかネットに納める事が出来たニジマスさん。
今シーズン初の40Upは、実寸で47cmと満足の一匹となりました。
2度のバラシに打ちのめされた事もありましたが、帰宅前の最後の一投がこのニジマスをキャッチする一投だったと思うと思い残す事はありません。
少しの間、先ほどまで緊張感に包まれていた余韻に浸ってからの帰り支度。
ニジマスの塩焼きが好きなじーじの為に、キープしておいた数匹の手ごろサイズのニジマス、そして自宅用には最後に上げたこのニジマスと尺上の2本を持ち帰りこの日の釣行を終了。帰路につきます。
数カ月ぶりのフライフィッシングでしたが、自然渓流と悩んだ挙句に赤久縄に来て大満足な2号でした。
おしまい