あぜ道に並ぶ里芋と彼岸花の事

あぜ道に並ぶ里芋と彼岸花の事

2号の実家周辺でも彼岸花と言えば田んぼの周囲や畦にお米の収穫時期になると花を咲かせるイメージ。

どうやら、全国的にも同じよう。

土を盛って田んぼを仕切る為に整えられた物が畦。田植え前には、畦に田んぼの土を塗って整える畦塗りが行われるのは、しっかりと水を溜めて良いお米を作る為。

田んぼの周りに彼岸花が多いのも、実は畦守る為だと聞きました。

田んぼの大切な畦をモグラや野ネズミから守る為、根に毒のある彼岸花を植えた事から広まったという話です。

小さい子供だった頃、田植え時期に水を張っている田んぼの畦に、モグラの穴が開いていてそこから水が吸い込まれていく様子を面白おかしく見ていた記憶がある2号。

あの現象を防ぐのか・・と彼岸花で畦を守るという話に妙に納得させられました。

残念な事に今年の稲刈りは、生憎の雨に当たり籾摺りくらいしか手伝う事の出来なかった2号。

そして、もみ殻を処分するために空いている田んぼを訪れると、チラホラ見える見頃を過ぎた彼岸花。その隣には、じーじとばあばにあぜ道に放置され、自力で逞しく育ったのだと思われる里芋が目に入ります。

放っておくと里芋も彼岸花のように広がっていくのだろうかと考えさせられた光景でした。

おしまい