田舎に良くある話しかも知れません。『自宅の敷地内にある立木を伐採しようとしたら思いのほか膨大な費用が掛かる事が判明した』という話を耳にする事があります。特に大きくなり過ぎた庭木は、居住者の手におえる様なもので無くなってしまうというパターン。しかし、インターネット等で調べても、実際にどのくらいの予算が掛かるのか、正確な事は分かり難いですよね。
じーとばあばの家でも、庭や旧豚舎にそういった樹木があり、業者さんに見積もりを取りました。
樹木の種類は、街路樹や公園などにもよく使われるトウカエデ。幹の太さは小さいものでも30cm以上、高さ10m以上。そして、これが9本。
最大の物はおそらく直径が50cm近いんじゃないかと思います。
(・・がっつり一メートル以上ありました)
業者さんに頼むとどのくらい予算が掛かるのか。そして、伐採したを買い取ってくれる場合があるって本当なのか?もし、自分で切るならどんな手順になるのかしら・・・
そんな風に、同じように庭木・立木にお悩みの方にも参考になるような内容も含まれているかも??
庭木って伐採して買い取ってもらえるって本当?
二人は、『立木の伐採に掛かる費用はいくらだんべ?』と業者さんに聞いたそうです。2号が話を聞いた時には2社に見積もりを依頼して、一社は現地確認をして金額も出ているって段階でした。
その費用、なんと総額150万円!!
太いものだけ3本切ってもらうだけでも60万円!!
見積もりですので場合によっては、作業後に上下する事もあったかも知れませんが、思っていた以上の金額にビックリ仰天の二人(笑)。
それでも『まぁ仕方ねぇから頼むかも』という方向の様子。
話しを聞いた2号。
この金欠老夫婦にそんなお金を使わせるのは忍びないと、インターネットを通じて他の業者さんも検索してみますが・・・具体的な金額まで載せている業者は見当たりません。
しかし、そんな時『不要な立木の買取!庭木も一本から対応します!』って有難い文言を発見。
めっちゃノリノリでWEBサイトをクリック。
買取金額こそ載せていませんが、サービスの概要は理解できました。もしかしたら、豚舎の木もいけるかもと詳しく読み込んでいきます。
ちなみに、伐採・買取のサービスは、庭木を伐採するには費用が掛かりますが、伐採した庭木を原木として買い取りますよというサービス。
物によっては、庭木を切ってもらった上にお金も入って来るという素敵な仕組みである事は間違いありません!!
立木・庭木伐採・買取等で検索すると他にも立木の伐採や買取を行ってくれる業者さんは結構な数あるようでした。
でもね、そんな素敵な話ばかりじゃないのが世の中ってもんです。
当然ですが、相手も利益のために伐採&買取をしている訳で、WEBサイトを読んでいくとそれなりに制約がある事が分かりました。
その中で、ばあばの家で完全にアウトだったのが、トウカエデは殆どの業者が買取不可だという事。殆どって事は買い取る業者もあるんですか・・って話ですが2号が見た限りではありませんでした(笑)。
トウカエデだけじゃなく、他にも街路樹に使われているような木は買い取ってもらえない事が多いようです。その他にも、木の太さや高さ、虫食い等の状況によって伐採と買取の値段が異なる様子。
しかし、大きな杉やヒノキ、欅等は比較的買い取られやすいようなので、庭木でそういった種類の大木を処分したいと言う方は、確認してみる事をお勧めします。
大きくなった庭木をDIYで伐採
結局、2号が調べてみても大きく状況は変わらず。
きっと、じーじとばあばが依頼した業者さんの見積もり額も、業界的には一般的な範囲内だったのではないかと思います。
それでもね。150万て無理でしょ(笑)
トウモロコシへの雹被害で収入が止まっている老人に支払わせるのは可哀そう。かといって2号が立て替えられる金額なんてゼロが2つ少ないレベル。
だったら自分で伐採するしかないかー
って事で、じーじとばあばに話して、週末は実家で田舎暮らしをしている2号が伐採する方向に決定です。
道具がやや心もとないですが贅沢は言えません。小型とはいえ、チェーンーソーがあるだけでもましな方だと自分を納得させる2号。
ノコギリや斧に比べれば随分いいハズと日曜大工ならぬ日曜林業の開業です(笑)。
素人のDIY林業ってめっちゃ大変
9本の大きなトウカエデが立つじーじとばあばの豚舎跡地。
元々、そこで飼育されていた親豚が、夏場の陽気で体調不良になるのを避けるために木陰を作る目的でじーじが植えた物。
立ち並ぶトウカエデの中から、一番手前にせり出している木から伐採する事にしてじーじと二人で作業を開始します。
太めの枝を落としてから、幹の太い部分にチェーンソーを入れて倒す計画。最初の一本はチェーンソーの扱いに慣れているじーじが切り落とし、それ以降は2号の担当。そこから二人で更に細かく切り分けていく作業段取りです。
地上2mくらいの場所で大きく3つに枝分かれしているトウカエデ。
2本の枝を落としたらなるべく地面に近いところで切り倒す予定で始めた作業に問題発生。
以前、この場所に組んであった豚舎の柵がトウカエデに包み込まれた状態であったため、チェーンソーでは根本近くから切り倒せない事が発覚。
仕方が無いので、大きな枝を三本切り落として幹をどうするかは後で考える事にします。黙々と作業を進めて、何とかAMで大きな枝3本を切り落とすところまで完了です。
その後、切り落とした枝は廃棄のために1m以下の長さに分割させ、何とか1本目のトウカエデの処理が終えたところでこの日の林業は終業となりました。
多少の達成感と沢山の疲労感。
しかし、残り8本のトウカエデの事を考えると気の遠くなる思いだなと、数時間チェーンソーを握って握力が無くなった自分の右手を実感しながら残りを眺める2号でした。
トウカエデって樹木の中でも硬い部類なんだと改めて実感。
おしまい
林業から製材に(笑)。その様子はこちら!
※2022.12に本文修正。伐採予定のトウカエデを見落としており本数及び見積金額が間違っていたものを修正しました。また、大きな3本は結局自宅での伐採を諦め業者さんに依頼。処分費用含め実際に60万円の支払いだったとの事。大変だ・・・。