
板材のカットやサンディングなど木材を扱っていると思いのほか大量の木屑が発生しますが、この問題を解決するのが集塵機に他なりません。市販品を購入すると高価だという事もあり、旧式のマキタのブロワを組み合わせて集塵機を自作する事に決定。
この記事では、中古部品等で揃えてDIY製作したサイクロン作集塵機の素材と購入機材も合わせてご紹介いたします。
ホームセンターに行く度に大型集塵機に羨望の眼差しを送っていましたが、庶民がフェラーリを所有する以上にハードルが高いと諦めた訳です。
必要な素材・材料は、例によって中古と廃材利用中心として製作予算10,000円以下で自作集塵機の製作を頑張ります(笑)
自作サイクロン集塵機を実際に作っている様子は下記リンクから関連記事をご覧ください
DIYなら自作サイクロン集塵機
休みの度に実家の一角を占領した作業場で、木材を切ったり貼ったりの2号です。
何年も前からおが屑・粉塵問題は表面化していたものの対策せずにおりました。
しかし、トリマーテーブル製作と板材の厚み調整作業によりこれまで以上の勢いで大量発生するおが屑に負け、集塵機を自作する事に。もう一点製作したいと悩んでいた木工旋盤に先んじて製作決定です。
今回もなけなしのお小遣いを工面して自作するため、ビジュアルは二の次、機能重視と考えて素材・材料集めは真剣勝負です。
少ない予算から購入したものがこちら。
【自作サイクロン集塵機製作用素材】
- マキタブロワ(UB61)
ヤフオクで驚きの低価格(2,000円程度)で購入。強弱切り替えスイッチ故障の年代物。 - サイクロン集塵機パーツ
某ネット大手通販で約2,700円を投じて購入。口径50㎜のコンパクトサイズ - ダクトホース(内径50㎜ 2.5mブラック)
吸引時に減圧でかかる力も考えて購入したのがこちら。2,793円と想定より高価でした - OSBボード 910×1820×11㎜
購入するたびに価格高騰にビビりまくるDIYの定番OSB合板。 - その他
キャスター(4つで500円くらい)、塩ビパイプ50㎜(1mで500円くらい)
集塵機の自作に掛かる費用概算は、購入総額8,493円と何とか予算の範囲に収められる目途がついて発注。
上記以外にもスイッチ、電源コード(ついてなかったからね!)、5㎜ベニヤ、そしてペール缶(代用)は遊び場や実家に転がっていた廃材から発掘して必要なパーツを選定して製作してまいります。
ちゃんと動くといいなー。
自作サイクロン集塵機製作の為にそろえたメイン素材をご紹介

そもそも、ここで言うサイクロン集塵機とは渦巻く空気を利用して、吸い集めた木屑や埃を取り除きゴミだけを分別して集める類の装置です。
大型の掃除機といった印象ですが、集塵部分と空気の吸入部分が機能的に切り分けられてもいる事から、製作する人によって用途もスペックも異なります。
製作に当たって2号が用意した材料を簡単にご紹介させていただきます。
サイクロン集塵機の心臓部 集塵ブロワ
集塵機を自作される方に多いのは、掃除機等を流用したパターン。
適当な掃除機が手元に掃除機の無かった2号は、そこからのスタート(笑)。
掃除機以外にも送風機や業務用の集塵機、業務用のターボファンやシロッコファンが、安く手に入ればいいなと思いながら探してみても見つからず。手に入れやすい集塵ブロワの中から、風量優先で入手したのがマキタさんのブロワ。
家庭用ブロワの能力で記載されているカタログスペックでは、ブロワ時(吹き出し)の風量で2~4㎥/min以下がほとんど。別途、風速という目安もありますが、こちらは吹き出し口の径などにも多く影響を受けるため、今回は全く考慮せずに選定。
ヤフオクさんで破格の2,000円(送料込み)にて購入。「強は動いたり動かなかったりします」とジャンク扱いで出品されていたマキタ製の20年程前の製品(手元に来てから強が動いたことはありませんがw)。
難はあれど、一般家庭利用の小型ブロワと比較してパワーユニットとしてのスペックはブロワ風量8.6㎥/minと圧勝。まぁ弱使用時は10~15%程度落ちそうですが。
DIYでサイクロン集塵機を自作する際には、掃除機タイプの集塵機や掃除機で代用される方の方が多いのかな?
サイクロン集塵機の頭脳!サイクロンユニット
吸い込まれて渦を巻く空気により発生する遠心力を利用して分別するサイクロンユニット。軽い塵や木屑なども遠心力により外周部分に飛ばされつつ、容器の下部に溜まっていくという仕組み。
逆円錐形に近い形状の円筒内で回転する埃や木屑は、実際の質量より500倍以上の力がかかるとか。
サイクロン集塵機で検索すると結構な数のサイクロンユニットが引っかかり、その中からお手頃価格の製品を選んで購入することにしました。
このメインユニットをコーン等で自作されている方も多く見かけましたが、必要部品の購入と加工時間を考えてAmazonさんで調達です。
自作サイクロン集塵機の大動脈 ダストホース
使用するサイクロンユニットの口径を基準に内径50㎜のホースの数ある物より見繕って購入します。
初めて自作するサイクロン集塵機。発注時点ではブロワも手元になく、想定される減圧時の負荷がわからない事、そしてホース自体の強度も見えないことから博打的な要素があったのは否めません。
現物を見ての感想は、確かにやや硬くも感じられますが強度がないよりは全然良いと思われ2号の用途からは合格点。5m買っておけばよかったと後悔中。
ただし、ホースの吸い込み口を掃除機のようにあちこちと動かすような使用方法をイメージされている方は別形状の物の方が柔軟な対応も出来るので良いかと思います。
※本来、集塵に関しては空気を吸い込むホースは内径が大きいほど効果的。今回使用している心臓部に当たるマキタ製ブロワの吸い込み口形状からも50㎜でもサイズ不足は否めませんがサイクロンユニットのサイズもあって、ここは如何ともし難く上記を購入。
やっぱ自作サイクロン集塵機にはペール缶でしょ
ネット情報では、集めた木屑・埃について、ほとんどの方がペール缶に溜めている印象。上記の素材を購入する際に2号もAmazonさんを検索してみましたが価格は蓋つきペール缶20Lだと3,400円。
ギリギリ買えないことはなくても、他の物で代用が効くだろうと購入を見送り実家の納屋や物置と化している母屋の2回で宝探しすることに。
20Lのペール缶とほぼ同サイズ?と思われる円筒形の金属缶(蓋つき)を発見して代用決定。
子供の頃に見た記憶のまま残っていたそれは、養豚業の頃に家畜用薬品が入っていた空き缶です。
揃えた素材で自作するサイクロン集塵機の形状検討
製作に当たり、ブロワをそのままサイクロンユニット上部に固定する方法や別々に設置する方法など先人たちの多くの装置を参考にさせて頂きました。
結果、採択されたのはブロワ部分を箱に収めてペール缶+サイクロンユニットを横に並べる形状。
別途ホームセンターで購入した11㎜のOSBを適当な大きさに整形して、サイクロンユニットを設置したペール缶とその横に箱に収める形でブロアーを設置するようなイメージで製作してきます!
製作を思い立った時に、2号が風量の次に懸念していた部分が稼働音。実家にある小型のブロワでもなかなかの音量であった為、箱に閉じ込めて少しでも防音対策をしようと思った訳です。
果たしてその効果はどの程度の物か。
次回の更新では自作サイクロン集塵機の製作手順と様子を紹介したいと思います。これから集塵機を作りたいと思っている方に向けた作り方の参考、そして効果の紹介が出来ればと思います。

集塵機自作のつづきは製作風景と一緒に投稿します!
材料の調達メインで投稿した当記事の続編。
サイクロン集塵機を自作する様子は以下のリンクから閲覧可能ですので、是非ごらんください!!
おしまい
工具の製作や使用は、十分な注意をはかり安全な作業を心がけましょう。また、実施の場合には自己責任でお願いいたします。