
「ブログを始めたのはいいけれど、なかなか読まれない…」「Google検索で上位表示されない…」そんな悩みをお持ちではありませんか?
実は、最近『ぶーちゃんばあばの畑』でも、Googleに記事がなかなか反映されず(インデックス登録数の減少)、訪問数が少し減ったりと、気になることが増えていました。
同じ悩みを抱える方、もしかしたら「表示速度」が原因かもしれません。
インターネットを見ていると、「ページがなかなか表示されない!」とイライラした経験、誰にでもあるはずです。実は、Googleはページの表示速度を検索順位を決める大切な要素(SEO)の一つとして見ています。つまり、ブログの表示速度が遅いと、せっかく書いた記事もGoogleに評価されにくく、読者にも見つけてもらいにくくなってしまうのです。
そこで登場するのが「PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)」です。
PageSpeed Insightsは、Googleが無料で提供しているツールで、あなたのウェブサイト(ブログ)の表示速度を「点数」で評価してくれます。まるで学校のテストのように、「このページは〇点です!」と教えてくれるイメージですね。そして、ただ点数を出すだけでなく、「どこをどう改善すれば、もっと表示が速くなるか」という具体的なSEOにも効果的なアドバイスまでくれる、とても親切なツールなんです。
PageSpeed Insightsのスコアを改善したい
「HTMLとかWordPress(WP)は聞いたことがあってなんとなくわかるけど、専門的なことはちょっと…」という方でもご安心ください。ちょっとした工夫で改善箇所の特定と実行は出来るはずです。
『ぶーちゃんばあばの畑』を運営しながら、細かなことは気にせず大らかに、適当な運営をしている2号。しかしです、数週間前に3,000を超えていたGoogleでのインデックス登録が1,700件台に落ちてしまったため『何らかの手を打たねば・・』と動き出した訳です。
詳細な記録は省きますが、ざっくりとしたスコアはこんな感じでした。
- パフォーマンス: 76点
- ユーザー補助: 88点
- おすすめの方法: 92点
- SEO: 100点
当然、Googleが最も優先するのはコンテンツの中身である事は周知の事実なのですが、取り急ぎ改善する事が可能な部分としてHOMEからのコンテンツへの導線の見直しと、PageSpeed Insightsに着手したのです。
PageSpeed Insightsは、専門知識がなくても「ここを直せばいいんだな」とわかりやすいように教えてくれます。そして、それでも解りにくいものはAIに聞けば解説してくれる。そんな進め方で随分と放置していた『ぶーちゃんばあばの畑』に対してパフォーマンスの改善に取り組んだ2号でした。
PageSpeed Insightsで改善箇所を特定し、AIに改善の手助けをしてもらう。
そんな対策の方法であれば、経験や知識に少し不安がある方でもご自身の運営するWEBサイトのパフォーマンス改善ははかれるのです。
AIでサイトパフォーマンス改善の流れ
現時点で、比較的認知度の高いAIと言えば、ChatGPTやGoogle Geminiがあげられると思います。2号も用途などで使い分け、両方を利用していますが、今回頼ったのはGeminiさん。
ざっくりとしたサーバーの情報とブログがWordPressで作られている事などを伝え、PageSpeed Insightsでの計測結果をそのまま貼り付けて『改善したいんだけど、何からどうすれば良い?』って問いかけることで相談のスタート。
勿論、こちらの知識レベルをGeminiは知らないので、出力された内容に対して『〇〇について素人にも分かるように簡単に教えて』なんてやり取りが多くなるかもしれませんが、根気よく解説してくれます。
実際にはAIと話しながら、自分で対応できそうな部分からすすめ、取り組み物を絞って実行していくことになると思います。当然、万が一の失敗に備えてサイトのバックアップを取ることは必須ですし、契約しているサーバーの仕様やプランによってはユーザーが手の出せない領域もあると思います。
それすら、AIに確認をしならが対応可能な物を絞り込んで実行すれば必ずパフォーマンスは改善します。
ちなみに、2号が『ぶーちゃんばあばの畑』を運営しているのは、エックスサーバー系のシン・レンタルサーバーさん。WordPressのテーマは高機能で無料な神テーマcocoonです。
シンプルなサイト運営を行うのであれば、通常はcocoonの推奨設定だけでもPageSpeed Insightsでかなり好スコアを叩きだせるはずの組み合わせです。

PageSpeed Insights改善に向けて行った事
複雑な事は除きますが、2号がGeminiに相談しながら実行した内容は以下の3項目程度でした。
- AdSense広告での修正(手動で配置していた部分)
- プラグインの入れ替え
- Cocoonデォルト機能の一部停止
AdSense広告については、何年も前にコードの手動で配置した際に不要なコードが重複していたのが解りました。普段、ソースをまじまじと見る事も無かったので、完全に見落としていた部分です。AIに促されてブラウザのデベロッパーツールから確認して気が付いて修正。
プラグインの入れ替えとcocoonデォルト機能の一部停止はセットで行った部分でもあります。
実は15個もプラグインが入っている『ぶーちゃんばあばの畑』。それに加えてAnalyticsやAdSense、SearchConsoleなどのGoogle関連の埋め込み。出力するJavaScriptもその分増えていますが、導入時のみ確認はするものの、新しく設定したものと古い物の競合性などは気にしなかったため、不要な設定による重複などもありました。
定期的にきっちりと確認をしていれば自分でも気が付くのでしょうが、そんな事をするわけの無い2号。なにをどう設定したかの作業記録も残していなかったので完全に忘れ去られ、気が付くことも無かった訳です。
そして、JavaScriptとcssにおける負荷削減においてcocoonデォルトの高速化設定を廃止し、公式に非推奨となっているLiteSpeed Cacheを使用する事とした2号。これは自分の考えでは絶対に実行しなかったであろう対策です。なんせ、cocoonはそのままでも使い勝手最高。そして、普通に使うならほとんど追加プラグインは不要とまで言われるテーマです。
機能が競合する部分のあるプラグインは基本的に避けてきたわけです。更に非推奨。普通に考えて、半端な知識の2号には実行する理由が無いんです。
だがしかし。
『このプラグインって非推奨って公式も言ってるけど?』とGeminiさんに聞いても対策案は変わりません。公式ページの非推奨理由を添えて『ほら、こういってるじゃん』って粘っても・・・。
『非推奨を考慮しても。2号の環境とPageSpeed Insightsのデータを照らし合わせるとこの対応が最も効果的です』と言い張るGemini。そして、具体的な理由と実行方法を提示しながら2号に対策を進めて来ます。
結果、AIに促されるままプラグインをインストール・・・気が付けば、PageSpeed Insightsは無事改善されていたのです。
高機能なテーマをお使いの場合でも、それ以外のプラグインとの干渉やサーバーの環境等によってベストな状態というのは変化すると改めて教えられました。
改善結果【SEO効果も期待】
それでは少しだけ、改善したPageSpeed Insightsのデータを確認したいと思います。
各項目に関してはこんな感じ。
- LCP (Largest Contentful Paint): 1.7秒 (~3.3秒)
- FCP (First Contentful Paint): 1.5秒
- TBT (Total Blocking Time): 90ミリ秒
- CLS (Cumulative Layout Shift): 0
- SI (Speed Index): 3.2秒(実施タイミングにより1.9)
- 評価: LCPの目標を達成し、総合的に極めて高いパフォーマンスを実現。特に広告や第三者スクリプトの最適化により、TBTやメインスレッドのブロックが低減し、体感速度の向上にも貢献した。
ちなみに、このリストも評価を貼って、Geminiさんに簡単にまとめてもらったもの。改善前の状態も知っているので比較してのコメントが記載されています。
このスコアは運営しているサーバーのリアルタイムな状況やその他の要因(表示される広告とかね)で変化する事が知られています。必ずしも安定している訳では無いのですが、対策前とは比べ物にならない内容で改善されているのは明確な結果となりました。
今回ご紹介した内容だけで全てのSEO対策が万全と言えるものではありません。しかし、PageSpeed Insightsでの評価は、重要な大きくSEOにも貢献する項目の一つであることに間違いありません。
