制作自体は楽しかったすね。
いつもの事ですが、計画性を持って時間に余裕があれば、もっとずっと楽しかったのではないでしょうか(笑)。
嫁用のプレゼントとして内緒にしつつ実家の工作室で制作していため、平日に進める事が出来ないのが最大の難点でしたが何とか完成を迎える事が出来てほっとしてます。
作品自体の紹介は、noteでもさせて頂いていますし、製作方法は別の投稿で比較的詳しく掲載しているので、宜しければ是非そちらもご覧いただきたいです。
で、ここは製作者が好き勝手に作業工程や無駄なこだわりを発言する場所として利用させて頂きます。
ちなみに、製作した王蟲と腐海のフィギュアを海外の人と繋がっているXアカウントで紹介した時に、おまけで作った制作風景の動画も載せちゃいます(笑)。
オームと言えば『14個の眼球』な件
一番最初に制作方法を検討したのはこちらの目。
眼球と呼んで良いかはわかりませんが、王蟲を表現するのに欠かせないパーツです。
そして、作るからには光らなければ意味が無いとまで思っていた2号。赤だろうが青だろうが、蛍光色で光らせる事だけは製作前から決定していた部分でした。
そのためのパーツづくりはそれなりに楽しかったのです。
本当は、もっと吟味してサイズも揃えて製作すればよかったのですが、制作の遅れからかなり大雑把になったのは否めません。
制作過程で最も自画自賛しいたのは、塗装・・・では無くて、半球の成形に使った治具(笑)。
単純に熱した塩ビに丸棒を押し当ててはそれぞれにバラツキが出るだろうと、半球のサイズと深さを揃えられるようにして、成形中もちゃんと固定させるのを目的に制作したのでした。
セットしてヒートガンで熱し、上のカバーと台の穴の位置を合わせ、穴に丸棒を押し込む事で正確な半球が出来る優れもの!!上のカバーに空いている大きな穴は、この板が端材だった証なのです(笑)
こだわりの『外殻』は隠れちゃったのよ
王蟲全体のバランスを取るのは外殻。
眼球の次に作るのが楽しみだったこいつも2号を悲しませてくださいました。
どの部分か?
王蟲の制作作業自体の中では、どの部分と言う事は無いのです。
ただ・・。
こだわったポイントがことごとく腐海によって隠されたという残念な結果がまっていました。
まぁ、構想時の考えが足りなかったという事だけなのですが、実際に外殻の形状や突起部分も殆どが隠れてしまった事は残念という以外に言葉が見つかりません。
そのために、もう一体王蟲を製作しようかと本気で悩んでいるくらいなのです。
いろんな人に褒めてもらえたのは『足』
自画自賛ポイントのひとつでもある足。
これがあるおかげで、リアルっぽいと評判のようですが、製作自体はかなりお手軽。
作業工程は「ころころ」「ぷに」「ぺとっ」の3つのみで、しかも殆ど失敗しない(ホントですw)。
石粉粘土を適当な分量手に取って、240番くらいの紙ヤスリの上をコロコロ。跡がついたら、端部の片方をプニッて押して、先に作っておいたパーツに木工用ボンドを付けて、ピトッとするだけで完成です(笑)。
数を作るのが面倒だっていうのが唯一にして最大の問題。
2号的お気に入りポイントは、制作そのものではなく足に遠近感を付けた事。
本来であれば、側面の足はほぼ同じサイズになるはずだと思いますが、実は後方ほど小さくなっています。これは王蟲の道を覗き込んだ際に後が小さくなっている事で遠近感が得られるかな・・なんてちょっとした工夫のつもり。
あ、足自体の作りも後方は雑で、コロコロして足っぽく折り曲げてお終い(笑)。
なぜかモルタルにこだわった腐海
そもそも、少し前に水槽のレイアウトをモルタル造形で制作したので、フィギュアにも使えるんじゃね?
そんな発想が先に立ったため、腐海もモルタル一択で制作を始めたのですが、今にして思えばモルタルである必要はあまりなかったかも。
スタイロフォームをもう少し丁寧に成形したら下地材のジェッソなどで固めて作っても同じだったかなぁなんて考えています。
最低5㎜厚程度とってモルタルで全面を覆う形なら良いのでしょうか、面の途中で極薄の部分など作ると硬化後にはやはり割れやすいという弱点をつくってしまいました。
挙句、LEDテープを仕込んだ天井もモルタルを塗り付ける形で考えたため、LEDを故障させないように気を遣うし・・・うまく塗り分けできないしで後悔多め。
思い込みって怖いですね。
塗装はほぼ3色のみ
選択肢は、手元にあったエナメル塗料4色のみ。
しかも、ほぼ白・黒・青のみ使用。
まぁ大丈夫でしょ・・なんて思いながら作業をはじめたら大丈夫でした。逆に他の色が無かったので妥協するのも早くその点ではメリットとも言えます。
特に王蟲は、本来もっと緑がかった色だったようですが、何故かこれを塗装する際に資料を確認しようとする事もなく、自分の脳内イメージに残っていた色で塗り進めていました。それでも、もう少し深い色が良かったのですがエナメル塗料って下の色を隠すじゃないですか?失敗したら面倒だなと簡単に妥協。
それと、エナメル塗料はエアブラシのノズルにも固着するので、ぶっちゃけ何度も色を合わせて塗るのが面倒くさかったというのがあります。
まぁウエザリングと言うか、陰影の部分は腐海も筆塗りで適当に調整したので、全体のバランスは『こんなもんでしょ』と気にしてません(笑)。
ディスプレイケース(1)
何とか腐海と王蟲が完成したのは22日の日曜日(正確には21日深夜)。
本当は24日または25日が良かったのかも知れませんが、日曜夜に2号嫁にプレゼントする事にしてその日の食後にお渡しいたしました。
思っていた以上に喜んでくれましたが、2号には心残りがひとつ。
それは腐海と王蟲しか完成しなかった事。
ケースの外装にまで手が回らず、外観はただの白い箱のままとなってしまったのです。まぁそれゆえに中身とのギャップがありインパクトになった部分はあると思いますが、製作者的にはそのままという訳には行きません(笑)。
箱の外観は『ラピュタ』からイメージをお借りしようとしていたのは初期からの想定。
ただ、元々はモルタルと考えていたところ、ここまでの経過を踏まえて廃案としました・・・手間と強度の不安から(笑)。
ディスプレイケース(2)
ケースのモルタル仕上げを見送った2号。ここでも初体験の素材を扱う事になりました。
それは天下のタミヤさんが販売している『プラボード』です。タミヤと言えば2号の小さなころから『プラバン』はありましたが、この『プラボード』はスチロール樹脂を発泡を押さえながら2mmや3mm厚みを持たせたもの。
スチレンボードとプラバンの中間に位置するような素材。
スチレンボードは、時々お店などで見かける厚みを持たせたPOPなどの台紙に使われてるアレ。そのスチレンボードよりも固く、プラバンよりは柔らかく厚い。
独断で感じる切断性としては同じ厚みの合板程度かなという印象で、思っていたよりカッターで切断するのは力が要りました。ただ、目地埋めの必要が無いので今回の用途的には『プラボード』の方が仕上げは容易かもです。
信じられないかも知れませんが・・・塗装まで含めたケースの製作では、王蟲本体の製作時間の倍以上が掛かりました。
蛇足な話
修理や治具・工具の自作以外では久々に『目的ある物』を作った2号。
細かな事を言えば満足していない点ばかりですが、楽しかったのは間違いありません(笑)。
そして、石塑粘土もモルタル造形も楽しかった。
やっぱり、自由にいろんな事を想像したり、考えたりしながら物を作るのはたのしいなぁと改めて思った2号でした。ちなみに、詳しい制作の様子は以下!
さて・・・次は何作ろう!!
おしまい