羽を広げたカブトムシの標本作り【子供(中学生)の課題】

夏休みの課題としてカブトムシの昆虫標本を作るという中二の2-1号。

普段、プラモデルを作る事もしない、ちょっと不器用な息子がクワガタやカブトムシの標本なんて作れるの?

などと気になって仕方のない父親である2号。

そんな二人の様子を織り込みながら2-1号はじめての昆虫標本製作の様子をお届けです。

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カブトムシの昆虫標本作りに必要な物

2号自身、昆虫標本を見た事はあっても作った事などはなく、今回2-1号がチャレンジすると言うのでネットを調べてはじめてその製作方法を確認しました。

そこで知ったのは、実際にカブトムシやクワガタの昆虫標本を作っている人って割と多いという事。

また、昆虫標本作りは、難しくなく気軽に取り組め、特別な薬剤や道具が必須と言う訳でもないという事。

そんなカブトムシ標本の製作用具・手順を載せてみます。

昆虫標本作りに必要な道具・素材

カブトムシの昆虫標本製作に使用した物

  • カブトムシ(オスの成虫)
  • 虫ピン
  • 標本の台(コルクボード)
  • 標本箱

必要最低限で言えば、道具はこれだけでも十分でした。

今回は、カブトムシの昆虫標本を作りましたが、クワガタやカナブンでも基本的に同じだと思いますが、大きさ的にもカブトムシは特に標本を作りやすい部類なのではないかと感じました。

※他に、あった方が良いと思われる物。木工用ボンド・ピンセット。防腐処理をしたいという方は、酢酸エチルが含まれている除光液なども活用できるそうです。

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カブトムシの昆虫標本の製作手順

実施方法は、標本の製作者さんによって手間の掛け方や手順も多少異なると思いますが、2-1号が調べて実践したカブトムシの昆虫標本製作手順はこんな感じ。

ちなみに、2-1号は片方の羽が開いたカブトムシ標本にチャレンジしています。

カブトムシの標本作り手順

  • 標本にするカブトムシを水洗いして汚れを落とす
  • 水気を切って手足を広げる(※)
  • 広げたい方の前羽(外の固い羽)を広げる
  • 胸部に虫ピンを刺して台に固定
  • 脚・角を固定
  • 前羽・後羽の順に広げて固定
  • 乾燥

※死んでしばらくするとカブトムシが固まってしまい、足を広げるのが難しい場合があります。その際には、50度程度のお湯に30~60分程度浸けて置くことで柔らかくなるようです。

※各部が分解してしまった場合は、木工用ボンド等で接着します。

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標本用カブトムシの準備・洗浄

亡くなったカブトムシを標本にする前に洗浄します。

不要になった柔らかい歯ブラシなどで優しく、水を付けながら汚れを落としてあげるのが良いでしょう。

2-1号がチャレンジした時は、亡くなって数時間の状態(多分)でしたが、時間が経過した物は足などの部位がバラバラになってしまう事もあると思います。

その場合、洗浄して乾燥させた後、標本にする前に木工用ボンド等で部位を接着し固定するのが良いと思います。

また、洗浄時は、足のある腹部が特に汚れがたまりやすいと思いますので優しく丁寧に洗ってあげます。

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標本用ポーズの準備【前羽を開くのが難関】

洗浄したカブトムシの水分を切って標本台に張り付ける準備をします。

水分を切る際には、やはり脚部に溜まりやすいので綿棒やこよりにしたティッシュ等で優しくふき取るのが良いと思いました。

標本台に張り付けられる状態になったら、一度別の場所でポーズを作り貼った際のカブトムシ標本のイメージを想像してみます。

また、2-1号の場合は、片方の羽を開いた状態のカブトムシ標本にしたいとの考えがあったので、この時に固い前羽も広げて準備しておきました。

ちなみに、標本にする個体さえあれば、比較的簡単に出来るカブトムシの昆虫標本の中で最も苦労していたのがこの前羽を開く作業でした。

前羽が開きにくいというのには、個体差が有るのかも知れませんが、画像の様に左手で軽く全体を包むように持って、右の前羽を持ち上げようとしてもなかなか開けない。

少し強めに力を入れると前羽が折れてしまいそうだとビビる2-1号

更に悪銭苦闘を続けると・・・数ミリ程度羽に亀裂が入ってしまった2-1号。

結局、開いているぎりぎりの部分に指を掛けて右上に持ち上げる事で、パキッという音と共に何とか開いた前羽に一安心でした(笑)。

亀裂も普通にしていれば殆ど解らない程度で安堵の表情。

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カブトムシ標本の貼り付け・固定

カブトムシの前羽を一度開かせる事に成功するとその後は比較的容易に羽の角度も調整出来ると知ったので、いよいよ標本台として用意したコルクボードへの貼り付けに進みます。

最初に個体を安定させて止めるため、胸部内のやや上の部分、開いていない方の羽にカブトムシの胴体を貫通させる形で虫ピンを打ちます。

その後、やはり安定させたい角に両側からクロスさせるように虫ピンで押さえていきます。

羽を広げた時にピンが邪魔にならないよう、左側の足などから固定していき準備が出来たら羽を固定します。

まずは、外羽を広げ戻らないようにピンで押さえるように固定

次いで、折りたたまれていた後羽にそっと指を掛けて広げてあげます。

後羽は先の方から全体の1/3位の場所で内側に折りたたまれていますので、まずは全体を引き出し、その後折りたたまれている部分を優しく伸ばしてあげる感じかと思います。

羽を開いて固定させ、その後必要な他の部分も虫ピンで固定させる事が出来れば作業終了となります。

あとは、このまま風通しの良い日陰で乾燥させたらカブトムシ昆虫標本の完成です!

2-1号は、標本台にしたコルクボードを100均でかったアクセサリーBOXに収納して標本箱としました。

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カブトムシ標本の作り方まとめ

中学生が作るカブトムシ標本(羽開きバージョン)の作業手順はいかがでしたか?

正直、見ている側はあちこち口出しをしまくり、やきもきしながらの作業でした(笑)。

参考程度ですが、カブトムシの洗浄~乾燥、標本台への固定までで実作業時間は1.5時間程度だったと思います。

使用するカブトムシの個体の状態によっては、柔らかくさせるための温水に浸ける工程や分解されてしまった手足の接着などが発生する事もあるでしょう。

カブトムシやクワガタの昆虫標本を実際に作成しようとする場合には、事前の下調べと作業工程のシュミレーション、そして時間的な余裕は必要かも知れません。

おしまい