水澤観音は、伊香保温泉にほど近い場所に立地して本堂(観音堂)や六角二重塔など境内の建物は重厚感と趣、そしてちょっとスピリチュアルを感じるお寺。正式名称は『水澤寺』で、付近には参拝客に向けて提供されたことが始まりと言われる『水沢うどん』のお店が立ち並び、紅葉時期の休日ともなると多くの観光客が訪れます。
かれこれ5年程連続で、ばあばを連れて秋~冬に水澤観音を訪れる2号。
じーじとばあばの家からは高速利用で1時間もあれば到着する為、休日のイベントには丁度良いとも言えます。
5年ほど前の稲刈り後、ばあばが『水澤観音にでもお参りに行きたいんねー』と2号に依頼をしてきた事が切欠で、以降は、ばあばとばあば姉やばあばの友達など濃いメンバーと2号+2-1号で訪問する事が定番となったイベントです。
じーじもばあばも若くはなく、他人から見ても健康面に不安を感じるようなったばあばと同行して、あと幾度連れて来てやることが出来るのだろうと思われたた今年の水澤観音訪問でした。
水澤観音にお参りしよー
稲刈りが終わるとばあばからの水澤観音のお誘いに備える習慣が出来た2号。
自分の仕事や周囲のバランスを考えながら「いつなら連れて行けるかなー」などと思うのです。なぜかと言えば、お参りと食事、そして温泉がワンセットになる為、実家から遠くないといっても往復と滞在で5時間は必要になる訳です。
本当は、前週の内に連れていければよかったのですが何気にブロッコリーの収穫ピークと重なり、時間的に難しく延期としていたこの日、朝の野良仕事を終えてじーじに相談すると『今日は暇だろうから連れていってやってくれ』との言葉。
そして付け加えられたのが『1号が来るかも知れねーから確認するわ』との気になる言葉。
普段、殆ど顔を出さない兄上が何しに来るのか?と思いはしても、自分には関係ないだろうと思っていたら少し離れた所でじーじとばあばの話し声が聞こえてくる。
『仲良くしてるって言っといたんだけどねぇ』とばあばの言葉。
後でじーじに確認すると、じーじとばあばが揉めて、それが兄上の耳に入ったので実家に来ると話していたらしい・・・。
じーじが農協に出荷に行ってる間に、その兄上が電車で行くので到着したら迎えに来て欲しいと話があり2号が駅までお迎え。そして、その車の中でばあばの様子について聞かれる2号。
話を整理すると、最近ばあばと会話が噛み合わない事が多く、先日の揉め事もそういった事が原因のようだったので一度病院を受診させるために話に来たとの事。
2号も感じていた部分なので、この際ならと2号・3号も同席している中で話して、後日一度診察してもらう事になったのです。
子供らがいる時には笑顔である事が多いばあばも流石にショックと不安を感じたらしくやや凹み気味。
そこで、少しでも元気が出ればと考え、時間的にもまだ間に合うだろうと5年目にして初めて、水澤観音の参拝をこちらからお誘いして出発する事になりました。
秋の水澤観音と伊香保の湯
ばあばに、昨年同様、近所に住む姉ばあば二人を誘うよう話して出発。
昼過ぎの到着だったので、まずは昼食と考えて水沢うどん街道に向かうと想像以上の激コミ状態で断念。先に観音様をお参り、その後恒例の『焼きまんじゅう』を参道のお店で頂き小腹を満たす5人。
水澤寺はスピリチュアルな魅力でも人気の場所。
六角二重塔は六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界)を守る地蔵尊を祀って六道輪廻を表しており、 地蔵尊を左に3回廻して願う行為は2号でも神聖な心持になったりします。
焼きまんじゅうを食して空腹を多少誤魔化した後もやはり食事処はどこも混雑で入れない。
それならばと先に温泉を堪能する事にして、事前に調べて置いたお宿を訪問。
例年は伊香保の石段街にある『石段の湯』を利用している2号達ですが、少し前からばあばの足の具合が良くない為、車で入れて段差のない場所という事で温泉宿の日帰り利用を選択した訳です。
仕事関係も含めれば、両手で足りぬ程度には伊香保に宿泊をしているはずの2号ですが、プライベートでの宿泊は無く、宿屋さんもそれほど詳しく知っている訳も無いのでネット情報から探していたお宿です。
温泉は『黄金の湯』と『白銀の湯』の伊香保にある2種類の源泉が共に備わる『如心の里 ひびき野』さん。
立ち寄り湯だけ利用の2号達でしたが、快く迎えて頂きばあば達だけでなく2号と2-1号も満喫する事が出来ました。ちなみに、浴場はまだ新しく、内風呂と外風呂が2種の源泉で使い分けされ、しかもお洒落(笑)。
サウナが利用時間外だったのは致し方ないところでしたが、込み合ってもおらずばあば達も存分にお湯を楽しむ事が出来たようで、2号達には十分すぎる環境。
じーじとばあばが元気なうちに宿泊でも連れてきてあげたいな・・なんて思えるお宿でした。
5年目にして初の水沢うどんです
過去4回、今年で5回目。
ぶーちゃんばあばとその仲間たちを連れて水沢観音&伊香保温泉を訪れている2号。
一度だけ時間の都合で食事を取らずに帰った事が有りましたが、基本的には昼食もセットで訪問しています。そして、通り道にある水沢うどんはいつも話題に上るのですが、このメンバーで食した事はありませんでした(笑)。
理由はいつも『混んでるから』
今回も全てのお店がめっちゃ混んでましたよ・・・昼には駐車場から車が溢れて渋滞を作るくらいに!
しかし、今回は水澤観音参りも温泉も済ませ、そのまま帰ろうかと思っていながら一応の確認で聞いた『食事どうする?』の問いかけに『何か食べたいんね』との返答。
時刻は15時ちょっと前。
流石に水沢うどんもこの時間なら入れるだろうと水沢うどん街道に入ります。
実は仕事で夏にも同じコースを宿泊付きで回っていた2号は、その際に田丸屋さんを利用した事もあって、自分の都合で黒澤屋さん(笑)。
想定通り待つことなく入れ、更には夕食が近い時間という事もあって軽くざるうどんを食した一行。
ばあば達全員、美味しいと言いながら食べていましたが、長女ばあばが言った『他人が作った物は何でもうめーや』という一言が耳に残る2号。
自分で食事を作る機会の少ない男ほど、簡単に他人の料理にケチ付けているんだろうなと自分の事も省みながら考えさせられる一言でした。
お参りと温泉、そして水沢うどんだけを簡単に回った今回のお出掛け。
帰り道の車の中ではいつも通り3姉妹のお喋りが止まりません。いつも通り『こんな年寄りを連れて来てくれるだけでありがたい』と言われるとくすぐったくなる2号。
それでも、今回は少し落ち込んだぶーちゃんばあばを支えて貰うため、二人のばあばに来てもらったつもりの2号は逆に感謝感謝の一日でした。