11月の今から植える・種蒔きする!【じっくり育てる晩秋の野菜!家庭菜園:野菜カレンダー】

11月の家庭菜園『今から種まき可能な野菜はなに?』

秋も深まり、肌寒い日が増えてくる11月。紅葉もいよいよ見頃を迎え、温かい飲み物が恋しい季節となりました。家庭菜園では、夏の賑やかさが少し落ち着き、いよいよ冬の準備と来春の収穫に向けた大切な時期に入ります。

「11月って、もう何も植えられないのかな?」そう思われるかもしれませんが、実はそんなことはありません!この時期だからこそ美味しく育つ野菜や、冬を乗り越えて春に収穫の喜びをもたらしてくれる野菜が意外とたくさんあるんです。コマツナやホウレンソウのような手軽な葉物野菜から、来年の収穫が楽しみなタマネギやサヤエンドウまで、11月は家庭菜園の可能性が広がる月でもあります。

今回は、家庭菜園初心者の方でも安心して取り組める、11月に種まきや植え付けがおすすめの野菜とその栽培ポイント、注意点について解説していきます。寒さに負けず、美味しい野菜を育てて、食卓を豊かに彩りましょう!

PR広告

11月に種蒔き・植え付けを行う野菜一覧

種蒔き時期・植え付け時期の一覧は、関東周辺の一般的な平地を基準に表示していますので、お住まいの地域や環境(標高や日照時間等)の地域の気候差を加味してお考え下さい。

種まき野菜

  • コマツナ/収穫までの期間:約6~7週間/栽培難易度 ★★☆☆☆
    じかまきが可能で、低温でも発芽する丈夫な野菜です。発芽するまで土が乾燥しないよう水管理をしっかり行いましょう。アブラナ科野菜との連作は避けて、土壌の排水性を良好に保つことが大切です。短期間で収穫できるので、繰り返し育てやすいのも魅力です。
  • ホウレンソウ/収穫までの期間:約6~11週間/栽培難易度 ★★☆☆☆
    こちらもじかまきが可能で、低温でも発芽します。過湿は軟腐病の原因となるため、株元に水が溜まらないよう注意が必要です。秋から春の低温多湿な時期にべと病が発生しやすいため、抵抗性品種の利用やマルチ栽培が有効です。
  • レタス/リーフレタス/収穫までの期間:約6~10週間(非結球)、約9~10週間(結球)/栽培難易度 ★★★☆☆
    中間地・暖地では11月に種まきが可能です。発芽適温は15~20℃で、25℃以上では休眠するため注意が必要です。根が浅いため、マルチ栽培で水分や肥料の変化を防ぎ、急激な生育変化を避けましょう。フレッシュなサラダに欠かせない野菜です。
  • サヤエンドウ/収穫までの期間:約24~32週間(翌年4月~6月)/栽培難易度 ★★★☆☆
    秋まきは10月~11月が適期です。鳥害を防ぐためポットで育苗してから定植するか、防鳥資材を設置しましょう。酸性土壌を嫌うため石灰質肥料を施し、リン酸・カリ肥料を多く施用することが推奨されます。春の収穫が待ち遠しくなりますね。

定植する野菜

  • タマネギ/収穫までの期間:約28~36週間(翌年5月~7月)/栽培難易度 ★★★☆☆
    中間地・暖地では11月に定植が推奨されます。定植時期が遅すぎると越冬率が低下したり、球の肥大が悪くなるため適期を守りましょう。窒素とリン酸が特に重要な養分であり、追肥は年内の生育を抑え、1月から肥効を高め、3月上旬までに終えるようにします。
  • クサソテツ(コゴミ)/収穫までの期間:多年生のため翌年以降/栽培難易度 ★★★☆☆
    葉が枯れ始める10月下旬以降に根株を採取し、掘り取り後すぐに定植します。半日陰で昼夜の温度差が大きい場所が適地です。耕土が深く有機質に富み、排水性と保水性のある肥沃な土壌を選び、乾燥防止のため株元に敷きワラを施すと良いでしょう。
PR広告

11月の野菜栽培Point

それぞれの野菜に適した土壌環境や栽培方法は異なります。また、同じ野菜の種類でも品種・栽培方法(トンネル栽培・ハウス等)によって種蒔き時期は異なる場合がありますので、タネや苗の購入時によく確認する事をお勧めします。

11月は、寒さに強い葉物野菜や、冬を越して春に収穫を迎える野菜の栽培に適した時期です。特にタマネギやサヤエンドウのように、時間をかけてじっくり育てる野菜は、来春の収穫の喜びもひとしおでしょう。この時期の栽培は、土壌の乾燥対策や防寒対策が重要になります。マルチングや敷きワラなどを上手に活用して、苗を寒さから守ってあげましょう。

本格的な冬を迎える前に、愛情込めて野菜を育てて、来年の豊かな収穫に備えてくださいね。