野反湖キャンプ場は、ダム湖湖畔のキャンプ場としては日本で最も標高の高い場所に位置するキャンプ場。そう聞くとどんなキャンプ場か気になりませんか?
2号的には空と水のコラボレーションで野反湖キャンプ場以上の場所は無いと確信してもいます。
そんな野反湖キャンプ場をGWに利用して来ましたので、ウッドデッキ付きバンガローを使用での体験レポートを織り交ぜて感想と共にブログでご紹介しなくては!と思ったのです。
野反湖キャンプ場は、バンガローの他にもフリーのテントサイト、デイキャンプも楽しめるなど一通りの設備が揃うキャンプ場です(後述)。
公園のような遊具は無くとも唯一無二ともいえる自然と景観、その中での楽しみ方を追求できるキャンプ好きにはたまらない環境で、特別な場所になる事は間違いありません。
※12~4月(詳細はHPで確認)は冬季閉鎖されているので訪問前に要確認!
キャンプ場のある野反湖の素敵なところはここ!
野反ダムによって標高1500mの場所に作られた人造湖が野反湖です。
これは長野県にある南相木ダムが出来きて提体の最高点が15m程上回るまで日本一の標高に位置するダム湖でした。
その為、周囲は平野部とは全く異なる高山植物の織りなす景観がみられる特別なダム湖かも知れません。
標高1,934mの八間山すら間近に感じられ、湖の周囲にはノゾリキスゲ(ニッコウキスゲ)やシラネアオイ、ムラサキヤシオツツジ、ハクサンシャクナゲ。そして、湖にはイワナやニジマスが生息する自然の宝庫です。
特に野反湖のニジマスは『ブルーバックレインボー』といわれる個体がいます。
ブルーバックレインボーは、野反湖以外では、屈斜路湖、本栖湖などが有名な釣り人憧れのニジマスで、背中が独特の青味を持った美しい魚。
野反峠休憩舎も見逃せない
野反湖に到着すると最初にあるのが駐車スペース。
湖を挟んで、野反湖キャンプ場の丁度対岸に位置するこの駐車場のすぐそばに野反湖休憩舎はあります。
トイレや案内板の他、小さなお土産物販売スペースがあり軽食も取る事の出来る野反湖散策の起点ともなる場所。
何度か野反湖を訪問しているにも関わらず、初めて利用させていただいた『野反湖休憩舎』さんはちょっとしたサプライズでもありました。
キャンプ場のチェックインにはまだ早い午前11時過ぎ到着だったため、昼食をこちらで取らせていただく事に決めて3人で訪問。
確かに軽食ではあるものの、山菜を使ったうどんやそば、ピザのメニューがなんと手作りとの事。そして実際に食したお蕎麦に入っていた山菜は、よくある真空パックではなく収穫から調理に至るまで完全な自前と驚きです。
他のお客さんが食べていたピザも自家製で生地から作っていると話してるのが聞こえて2度ビックリ。
美味しい食事で、キャンプ場到着前からテンションが上がったのは言うまでもありません。
野反湖の楽しみ方:野反湖キャンプ場周辺とバンガローを満喫した話
野反湖休憩舎で軽く昼食を済ませても13時のチェックインにはまだ早い時間。
2号嫁と案内板を眺めながら予定についてご相談。
2号:まだちょい早いねー・・・向こう行って適当に時間つぶす?
嫁:ここって、湖の脇を歩けるの?歩いて行ったらどのくらい時間かかる?
2号:一周10kmで3時間て書いてあるから、その半分くらいじゃん?
嫁:じゃ、2-1号と一緒に向こうに歩いていったら丁度良い時間位かね?
2号:いいじゃーん。2-1号はぶーぶー言いそうだけど(笑)
本人不在でスケジュールを決められた2-1号は、以外にも乗り気で『全然大丈夫でしょ!オレこの前2時間歩いたしね!!』と自信満々。
結果、2号は車でキャンプ場まで移動して二人の到着を待つことにして野反湖満喫計画のスタート。
車移動であっという間に対岸に到着した2号。
二人が歩きながら途中途中で送ってくるLINEと画像を見ながらチェックイン時間を待つこと30分。
自身も20年数年ぶりの訪問となる野反湖で『あ、ここ変わってるな。ここは変わらんなー』などとウロウロしていても、やっぱり時間を持て余してしまう状態。
そこで、キャンプ場の受付だけでも出来るかビジターセンターに確認すると『いいですよ』との快諾を頂いたではありませんか。
きっとヘロヘロで歩いてくる二人は、荷物の搬入で戦力にはならないだろうとバンガローまで移動して搬入開始。
近くのスペースに車を止めても、バンガローまでの斜面は荷物を持って歩く必要があり、すべての積み下ろしが終わる頃には汗をかく程度の運動量。
搬入と小休止を終えて二人の現在地を確認すると未だ行程の半分程度。
それなら、こちらからも歩いて行ってテントサイトの辺りで二人がやってくるのを待つ事しようと決めた2号。
ついでに、明日の朝にはフライフィッシングをするつもりでいたので、その下調べにもなるだろうと考えての事。
テントサイトまでは受付から歩いて10分ほどの距離。
利用者さんは受付でリヤカーを借りて荷を引いてテントサイトまで歩く必要がありますが、それも野反湖キャンプ場の楽しみ方の一つなんだろうなぁと感じた2号。
区画の仕切られていないフリーのテントサイトは、野反湖の湖面を見渡せる湖畔のひらけたエリア。
夏は湖畔のテントサイトの方が、やっぱり気持ちよさそうだななどと考えながら、施設や周囲を一回り。
そして、水辺迄出てみようと歩いて岸に降り立つと遠くから歩いてくる二人の姿が目に入ります。
この日、野反湖はひどい渇水で二人は途中から遊歩道でなく浜を歩いてきたとの事。
二人とも『疲れたけど、めっちゃ楽しかった!』と口をそろえて報告をしてくる姿をみて、キャンプ地を選定した立場としては一安心でした。
野反湖は、外周を歩ける湖畔一周のハイキングコースがあり片道でしたがやく90分の自然との触れ合いは予想以上に充実した物だったのかなと思います。
野反湖キャンプ場はバンガローもおすすめです!
今回、2号が利用させていただいたのはウッドデッキ付きのバンガロー。
なんと中学生依頼30数年ぶりのバンガローでしたが、感想としてはかなり快適に過ごすことが出来ました。
GWど真ん中であるにも関わらず利用者さんは少なく、天候にも恵まれかなり贅沢な空間を満喫できた気分です。
2号はバンガロー横のウッドデッキに『気分だけでも』とヘキサタープを変形の張り方で設置(かなり工夫が必要かもw)。
バンガローの脇は斜面である事も事前に調査済みだったので、今回持参しなかったテントのポールを組み合わせて高さを確保。
そして、数日前に作成した焚き火台を設置できるテーブルを置けば食事スペースの出来上がりです。
本当はブログのネタにバンガローエリアの隅々をレポートしてご紹介とも思っていたのですが、2-1号と嫁は野反湖湖畔のウォーキングで歩き疲れ、2号自身は設営と食事の準備。
そして、自分自身が楽しむ事に邁進してしまいブログのネタとしては日記型の体験レポートになっている訳です。
でも、ほんとそのくらい楽しかったのは事実です(笑)。
食事の準備は日暮れ前。
天候が良いと言っても標高1500mを超える山の上にある野反湖キャンプ場。
周囲には雪も残っている状態である事を考えれば、日暮れと共に一気に気温が下がるのは容易に想像が出来るので、その前に夕ご飯の準備を開始。
この日のメニューは、2-1号ご希望のラムチョップをメインとして、体を温めるためのミネストローネと魚介のグリル。
食事が終わる頃にはすっかり日も落ちて、いつもより明るく感じる月を見てからバンガローへ撤収し、これまた2-1号ご希望のUNOで一勝負。
10回勝負の内、6回がビリというぶっちぎりの成績で父親の威厳を失墜させてキャンプの夜は暮れていきました。
2号野反湖でブルーバックレインボーを夢見る
翌朝午前4時。
前日の疲労を思えばよく目が覚めるなと自分でも思う時間にアラームより前に起床。
のらりくらりと準備を整えバンガローを出ると、5時前にはビジターセンターで遊漁料1,000円を券売機に差し込んだ2号。ちなみに、券売機は24時間稼働しているそうで、野反湖休憩舎にも同じものがありました。
折角、ここまで来たからにはと約30年ぶりに野反湖で釣りをすることにしたものの、正直期待は全く出来ない状態。
前日の下見では、2号の持参したタックルで勝負できる唯一のポイントである湖への流れ込みも釣りが出来るような状態ではありません。
極度の渇水で流れが無さ過ぎ、釣りをするには湖を狙うしかなかったのです。
渓流用のタックルで湖でのフライフィッシングというアンマッチも気にせず実釣開始。
結果は、当然のボウズ(笑)。
食事の準備がある為、5時から7時という短い時間のみの実釣でしたが、それでも久々に野反湖でロッドを振ったのは釣れなくてもやはり楽しいなと実感。
まぁ・・・2号より30分位後から来たルアーマンさんは、その間に2匹ほど釣り上げていたので内心めっちゃ羨ましかったですが。。。
バンガローまで戻ると2-1号は既に起きていて、ウッドデッキでくつろぎながらスマホをポチポチ。
2号の顔を見て『釣れたー?』と心無い質問を頂き、幾度かの会話のキャッチボールの後、朝食当番を遂行。
この日は、サラダと目玉焼き、じーじとばあばの畑で採れたイチゴを使ったフルーツサンドを提供。
その後、撤収作業を行って2号家の野反湖キャンプ場体験は終了となりました。
おまけ:野反湖&野反湖キャンプ場情報
2号一家が満喫した野反湖と野反湖キャンプ場の情報を簡単に追記させていただきます。
投稿を読んで興味を持っていただいた方のお役に立てれば幸いです。また、インターネットで検索すると野反湖キャンプ場のテントサイトやバンガローの様子をブログで紹介している記事なども目にする事と思いますので、是非探してみてください。
野反湖の楽しみ方【自然と天空の湖を満喫する】
標高の高い場所にある野反湖キャンプ場。有名な高原湿地帯の尾瀬ヶ原が約1,400mですから100m以上高い事になります。
そんな野反湖はキャンプ以外にも湖畔のハイキングや周囲の山を登るトレッキング等、楽しみ方も様々です。
野反湖の自然は湖だけでなく、周囲の山々と植物も魅力的です。
GW明けにやってくる遅い春は、周囲にまだ雪が残る景観と植物の芽吹きを楽しめますし、初夏から初秋にかけて、ノゾリキスゲやシラネアオイ、レンゲツツジなど300種ほどの高山植物が見られます。
春から秋にかけては、多くの野鳥を観察するバードウォッチングや野生動物も見られます。運が良ければ、ニホンカモシカに会う事もあります。2号も一度だけですが、野反湖に向かう途中の車道からニホンカモシカに遭遇したことがあります。
野反湖キャンプ場を利用した際に体験できるハイキングコース
≪湖畔一周コース≫
バンガローエリア–(5km 90分)–富士見峠–(5km 90分)–バンガローエリア
≪富士見峠→エビ山→キャンプ場コース 180分≫
富士見峠–(1km 15分)–弁天山–(3km 90分)–エビ山–(2.5km 45分)–テントエリア
≪キャンプ場→高沢山(カモシカ平)→エビ山→キャンプ場コース 215分≫
バンガローエリア–(1.5km 90分)–三壁山–(2.5km 35分)–高沢山(カモシカ平)–(2km 45分)–エビ山–(2.5km 45分)–テントエリア
≪八間山コース 170分≫
バンガローエリア–(1.7km 30分)–八間山登山口–(2.3km 80分)–八間山–(2km 60分)–富士見峠
≪白砂山コース 250分≫
バンガローエリア–(2km 60分)–地蔵峠–(2.5km 100分)–堂岩山–(2km 90分)–白砂山
≪白砂山→八間山→キャンプ場コース 290分≫
白砂山–(2km 90分)–堂岩山–(4km 120分)–八間山–(4km 80分)–バンガローエリア
≪富士見峠→八間山→堂岩山→白砂山コース≫
富士見峠–(2km 90分)–八間山–(4km 120分)–堂岩山–(2km 90分)–白砂山
参考:野反湖キャンプ場HP(https://nozorikocamp.com/hiking/)より
野反湖キャンプ場情報【テントサイトとバンガロー】
野反湖キャンプ場は、公式ホームページから予約可能で場内のルール等も詳しくHPに記載されていますので、興味を持った方は是非ご覧ください。
その他、野反湖キャンプ場で2号がバンガローを利用させていただいて感じた点やテント泊用のフリーサイトを観察して気になったポイント、感想などもおまけに記載させていただきます。
名 称: | 野反湖キャンプ場 |
住 所: | 〒377-1701 群馬県吾妻郡中之条町入山 国有林内 |
期 間: | 5月~11月期 |
電 話: | 0279-82-1180(午前9:00~17:00) |
※標高1,500Mを超える高地だという事を忘れずに、防寒対策は確実に整えて訪問される事を強く推奨します。
その他、野反湖キャンプ場の気になるポイントは?
野反湖キャンプ場のバンガローは、四人用と八人用の2タイプとその派生。
四人用バンガローは、ウッドデッキ付きの他にもペット同伴可能なタイプや、二人用のベッドが配置されたタイプがあるようです。
基本的には、2号の利用したウッドデッキ付きのバンガローとサイズは一緒のようですが、周辺のグラウンドコンディションは、傾斜や広さなど立地により大きく異なる感じでした。
割と広い場内に密集しない程度の距離感で各バンガローは建てられていて、炊事場・トイレも複数配置されているので設備面に不自由は感じないと思います。
野反湖キャンプ場 バンガローの良かった点
ウッドデッキ付きは、斜面に立つバンガローのすぐ横で水平を保ってテーブルやチェアを広げられるので設営が楽でした。
また、2号が利用したバンガローのウッドデッキからは野反湖の眺望も良く、雰囲気も文句なしの環境(バンガローによって異なる部分ではあります)。
バンガロー室内は電球と寝具のみがある状態ですが、清潔に掃除は行き届いている印象でした。
場内のトイレ・炊事場は数カ所ありますので遠くともさほど距離は感じないのではないかと思います。
野反湖キャンプ場 バンガローの気になるマイナス点【広さ・使い勝手】
基本的に電源ナシの為、スマホの充電等は出来ませんでした。
バンガローなので当然ですが、冷暖房の設備はありませんので真夏は天候によって暑いと感じる人もいるかもしれません(窓と出入口上部の小さな窓は網戸になって開閉可能)。
野反湖キャンプ場の標準的なバンガローの室内広さは5畳。
設定では4人部屋ですが・・・4人分の布団を敷くには工夫が必要かもしれません。普通に全てを横に並べて敷くのは難しいと思います。
2号達は3人でしたが並べて敷くと重なる部分を作らないと厳しかったです(笑)。
ちなみに、ウッドデッキのついているバンガロー周囲は、基本的に傾斜になっていて、他に平らな部分は無いと思った方が良いです。
野反湖キャンプ場のバンガローはこう選べ!
バンガローの場所選びのポイントは?
野反湖キャンプ場のHPでバンガロー予約画面に進むとバンガローの配置イラストが掲載されています。
サニタリー等との位置関係や大まかな場内のレイアウトも確認できますので是非参考にしましょう。そして、個々の詳細情報も記載され、そこでは総合的な人気度やロケーション、周囲のスペース等も5段階で記載されているので便利です。
2号は、配置イラストとGoogleマップで衛星写真をみながら確認。野反湖の眺望とトイレの距離を優先して予約しましたが、使用感を含めて実際に希望通りの内容でした!
野反湖キャンプ場のテントサイトについて
野反湖キャンプ場のテントサイトは区画ナシのフリーサイトで、一日の利用者数に上限がテントで80張となっています。
2号がお邪魔した時は概算で30張程度で、随分余裕のある感じでした。実際にMAXの80張まで利用者がいた場合には湖岸から少し離れた奥まったスペース等を利用するようになるかもしれません。
フリーサイト内のテントを設営できるグラウンドは、ほぼ平坦な状態で設営は容易な印象でしたが、やや小石・砂利交じりですので鍛造ペグが安心です。
本文中にも記載しましたが、野反湖キャンプ場はオートキャンプ場ではないのでフリーサイトまではリヤカーを借りて荷物を運ぶ必要があります。
途中の道はある程度整備されていて比較的歩きやすいと思いますが、それなりに距離は有るので時間に余裕を持って行動が必要な感じでした。
サニタリーは水場・トイレ共にバンガローエリアと同じように整備されており、使用感は良い方だと思います。
野反湖キャンプ場のサニタリーとその他施設
- コインシャワー
- ランドリー
- トイレ
- 炊事場
- ごみ集積場
上記のように一通りの設備は揃っていて、使用するには十分な状態も保たれていました。各所に設置されたトイレは和式が基本ですが多目的トイレもありますので和式が使えない方にも配慮されています。
また、トイレは昼の間は自然光のみですが、日暮れと共に照明が付きます。そして暖房設備もある様で外部と比して温かいのも嬉しいポイント。
販売品等
野反湖キャンプ場は、周辺に店舗やコンビニは皆無。
その代わりなのかBBQ用の各種肉類や飲料、おつまみやお菓子に調味料など食品類はかなり種類も豊富な印象。また、食料以外にも薪や炭、スウェーデントーチの販売があったり、釣り竿まで売っていたのにはびっくりです。
そして、その他各種の炊事道具や寝具も十分な種類の取り扱いがありレンタルもされている充実ぶりでした。
※場内以外で買い物等を出来る場所はありません。一番近いコンビニでも数十分掛かるので十分注意は必要だと思います。
おしまい