農家の新年

嫁を迎えてから実家訪問の機会が激増した2号。
一人暮らしを始めてから、結婚するまでの約11年。年越しで実家に宿泊する事はもとより、ぶーちゃんばあばやじーじに呼ばれた場合以外では計画的に帰省をした事が無かった。

まぁ年末年始に限らず・・・車で1時間程度の距離、電車でも帰省できる環境に住んでいたのにめったに顔を出す事も無く、自分から電話をする事も無く遊びのついでに帰る程度という駄目息子ぶりを遺憾なく発揮していた。

それが、結婚してからは毎年飽きもせず2-1号を連れ、嫁を連れ宿泊している。流石に嫁は1泊である事が多いものの私と2-1号は連泊して我儘放題、今年も仕事始め前日までぶーちゃんばあばの家で休みを過ごしていた。だがしかし・・・家にいれば、お声が掛かるのがオキテのぶーちゃんばあば家。「野菜は植えなきゃ収穫できない」との号令で正月も4日からブロッコリーの苗を植えるために野良仕事に駆り出される事となった。

元々養豚農家であったじーじとばあばの野菜は、基本的に全て露地栽培。当然、冬場の野良仕事は糞寒くて仕方がない。しかし、仕事を頼まれたらなるべく断らないというマイルールに従い、家でケーブルテレビを占領しアニメチャンネルを見ていた2-1号を道連れに裏の畑に繰り出した。

面積全国39位の埼玉は、ブロッコリーの生産量全国3位らしいが、人口5位の背景に支えられ農業人口も12位とまずまずの位置にいる。流石、海なし県と妙な所で納得しながら今年最初に植えるブロッコリーは、4月頃の収穫だそう。