素人DIY一人で古民家改修:(2)改修DIY開始~壁の造作

既に穴の開けられた離れの天井

勝手に実家のはなれをDIYで改装するという息子の申し出を笑顔で受け入れてくれたぶーちゃんばあば。

その時には、すでに天井に大きな穴が空けられていたとは知らなかったに違いない。

元々、少し前にじーじがハクビシンが入り込んだ際に天井の隅を上げたので、既に覗き込む程度の穴はあった。だがしかし、雨漏りの補修材とあわせて改修用の材料を一部調達してしまっていた2号は、屋根の補修をする傍ら丸ノコで2階の天井に大きな穴をあけていたのである。

じーじの穴から屋根裏を覗いた時に、昔の日本家屋らしい柱や梁が見えた。そこで、未承認とはいえ改修案を頭に巡らせた時には既に方向は決まっていた。

余談であるが、じーじもはなれに対する2号の改修計画にはおおらかな対応で、話を聞いて言った言葉が「使ってねぇ冷蔵庫があるから、母屋から持ってくか?」である(笑)

天井に空いた穴から確認すると梁には昭和二十八年の文字。ガイシ引きの配線も味がある。

家主の承認を得て、気兼ねなく改装に着手出来る事となった為、本当はぶち抜いた穴から、天井の不要部分を取り壊してしまいたかったのだが、しばし検討の結果見送りとした。

なぜなら、雨漏り補修にもそれなりの時間を要した為、天井に手を加えてもこの上名kう半端な状態で終了となる考え、この日は和室二間をつなぐ襖を壁に作り替える為の基礎までとする事に決めて作業再開。

別の記事で、計画が重要などと偉そうに記載しているものの、我慢が出来ない2号は即時行動に移してしまう(笑)。

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作業開始:リノベーションの目標予算は4万円以下

はなれは築66年ではあっても、プロの大工が建てた家である。

立派な柱と梁で築造された日本家屋で、作業前に柱の傾きを測定したら見事なまでに垂直を維持している。サッシの開かなくなった母屋とは比べ物にならない安定感である。

直近で2号が木工で制作しているのは、ミリ単位の精度で作り直しをするような物が多かったので大胆に切って、組んでというのに飢えていた部分も有る。

結果、細部が決定していないとはいっても、現時点で変更する可能性のほぼない作業においては進めてしまい、必要性を感じたら図面を描く、計算をするというこの上ないぶっつけ本番で開始する事にした。

現時点での計画

どうせ改修するなら梁や柱の見えるお洒落な古民家仕立てが良いなーと。
ついでにロフトを作って、そこを就寝スペースにする案を2-1号に話すと大喜びで、即採用となった。

予算は、ぶーちゃんばあば・じいじに協力を頂くと考えはしたが、彼らとて生活資金に余裕がある訳ではない。傾きかけた母屋に住んでいる位の厳しさはある(笑)。

そこで、2号が自分に許した予算は合計4万円以内
工期は、磨きや細かな仕上げをのぞいて、無謀ともいえる驚きの延べ4日。

こだわりたいポイントは以下の部分。

実家の離れをDIYで勝手にリノベーション計画概要
  • 居室からは建物の主体となる柱と梁の全体又は一部確認出来るデザイン
  • 就寝場所としてのロフトを設置
  • 壁は日本家屋らしく漆喰仕上げ
  • 床は手入れの必要が無いように畳からフローリングに変更
  • 資材は極力流用&実家に放置されている木材を使用

予算と現在の拘りポイントを今一度振り返ってみると、既に後悔しそうになる無謀な金額と工期であるが、これを自分のタスクと言い聞かせ進めていきたい。

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襖から壁への改築

離れの2階は、八畳+六畳(多分)の二間と廊下、そしてお手洗いのみである。南の部屋には床の間がありその横には昭和28年生とは思えないお洒落な作り付けのタンスがある。

改修は2-1号が「俺の部屋にする!」と豪語している荷物の無い南の八畳間からに決定。半端に穴を空けた天井を取り除いてしまいたい気持ちを抑えつつ、前出の通り本日の作業可能時間を鑑みて、まずは、隣の部屋との境を壁で仕切る作業からスタート。

襖を流用した壁の造作

襖を丸のこで一気にカットするなんてこの先も一生なさそうですが・・。

文字通り襖を壁に流用する事を考えた。普通なら壁を作るには柱を立て、梁を通して固定するのだと思う。

プロの方には怒られてしまうそうだし、他人におススメできるような内容でもないが2号的にOKなので和室を仕切る壁のベースはそのまま襖を固定して使う事とした。

普通は2本の溝に別けてはめ込まれている襖を一方の溝に並べ、全部で4本の胴縁でそれぞれを繋ぐだけのこの上ない乱暴な手法を選択(笑)。当然、普通は襖それぞれが重なる部分がある為、一直線に並べると余剰が出るのでここも丸のこで大胆にカット。

多少の公差は全く気にしないでゴリゴリすすめる。まさに突貫工事の様相である。

壁になる部分は、元々襖なのだから建物の強度計算に関係ないと割り切った考えで進めます。加工は、襖を仕敷居に固定はするものの間仕切りとして最低限強度があればOKと考えて胴縁用の杉材と石膏ボードの購入だけとしてコストカット♪

ちなみに、これなら改修にありがちなゴミも必要最低限に出来る。

時々のぞき見に来る2-1号にも手を借りて壁造りは比較的テンポよく作業を進めるが、石膏ボードを貼り終えたところで、多少時間に余裕を持ってこの日の作業は終了とした。

理由は2号の疲労蓄積によるもの。
材料調達と雨漏りの修繕、そして2階に各種材料の搬入を行ったのだが、後半に行くにつれて体力がみるみる落ちていく。

石膏ボードが重いうえ、階段の上り下り。
加えて、修繕の際にモルタルと瓦漆喰を手作業で捏ねていた事が地味に腕の体力を奪っていたようで、何とか壁を貼り終わったところでギブアップ。

片付けも細かな調整も放棄してこの日の作業は作業終了となる(笑)
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ここまでの経費

勝手に始めた離れのDIY改修、作業初日は実質約半日。
材業の買い出しと現状確認、壁の下地造りまでで終了となった。

  • 石膏ボード(在庫用含む)315円×8枚=2,520
  • 杉材 胴縁 10本 1,750円
  • コースレッド 2種 258円×2=516円
  • 徳用ボンド 478円

  • 合計5,264円(税別)
    残り予算34,736円