素人DIY一人で古民家改修:(11)素人漆喰塗りは2度塗りがおすすめ

バケツで練った漆喰

びっくりする事に約2か月ぶりの記事追加になった古民家DIYの続報です。

下書きに滞留している記事が他にも・・・徐々に上げていきます(笑)。すみません!

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漆喰塗りのアク止めは木工用ボンドで十分か?

WEBで漆喰を検索するとよく見かける内容に『漆喰は調湿効果があり、アルカリ性で菌も繁殖し難い素敵な素材』ってありますよね?

ぶっちゃけ、特性的な物は抜きにしても古民家のDIYなら漆喰抜きには語れない!って言うのが2号の初めからの考えで、やっとここまで漕ぎつけた事でわくわくが止まりません。

そして、漆喰を使うなら粉体の一択。

だって・・・コスパ違いすぎです。練り上げ済みの容器入り漆喰って目玉が飛び出るほど高いんですもん。11kgで8000円とかしますよね。

粉体なら20kgに水を加えて総量約30kg程度になりますが、店頭価格2,300円前後(高くても3,000円以下で購入可能)と考えたら9倍以上の価格差。2号の足りない頭では、なぜ比較対象になるのかすら理解できない状態なのです。

そんな事を考えながら、下塗り用の漆喰を準備する作業に入ります。ポリバケツに少量の漆喰を移し、水を入れて電ドラで約5分撹拌。90円で売ってた5mmの鉄丸棒をちょこっと加工して作った撹拌棒を電ドラに取り付ければあっという間の作業です。

本当は一晩以上寝かせる方が良いらしいですが、2度塗り前提なので下塗り用は半日程度の寝かせて塗り付けていく予定。

その間に、石膏ボードにアク止めシーラーを塗布します。

石膏ボードに水で薄めたボンドを塗る2-1号
刷毛でなんちゃってシーラーを塗布する2-1号

すみません嘘つきました。

シーラーは塗っていません(笑)。だって。。。高いんですよお値段。そこで、3kgの徳用ボンドを水で溶いて石膏ボードに塗る事にしました。

確かにシーラー自体は、ボンドに近い臭いがしますし、見た目も水で薄めたボンドそのもの。ですが、WEBで見かけた記事に本来のシーラーとは性質的に結構違うらしいとの記述もあり、多少の迷いはあったものの背に腹は変えられず実行です。

本来の性質と異なると知りながらもシーラーを使ったのは、下地の石膏ボードを少しでも保護したいとの理由に他なりません。石膏ボードに直接漆喰を塗り付けると表面の紙が劣化が早まり剥がれ落ちる事も懸念されるとあったため。

天井と2-1号の手が届かない高い部分は自分で塗り、2-1号への指導を終えたら前回の加工で既に下処理を終えていた部分に漆喰を塗り付けていきます。

シーラーの使用感や作業後の考察はこちらの記事で取り上げています

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漆喰を2度塗りする事により考えられるメリット

南側の天井裏に造作した壁
南側のもと天井裏に造作した面から漆喰を塗り始めた2号。

既に作業を終えている現状で振り返ってみると漆喰を2度塗りで仕上げる事のメリットは漆喰その物の節約につながったという部分と仕上げやすさの2点かなと思います。

あくまで感覚からの自己分析ではありますが・・・。

2度塗りのメリット1【漆喰の節約】
一般的に漆喰は、1.5~2mm程度の厚みで塗って仕上げるらしいので、実は購入済みの漆喰一袋では確実に足りない。しかし、これまたネット情報では薄付なら20kg一袋で28㎡いけそうだとの記事を見つけていました。

そして、作業中の部屋について概算で施工面積を出すと約30㎡。

もの凄く微妙(笑)。

概算の面積と概算の施工可能面積。
どちらも微妙過ぎるんです。

ですが、予算について全く余裕がなくなってきている2号。既に当初の4万円目標は超過確定で、これから先は一円の無駄も許されない状況。いくら粉体の漆喰がコスパ最強とはいえ2,300円の出費は死活問題なのです。このままでは、仕事中の昼食代すらなくなってしまいかねません。

藁にもすがる思いで、材料節減のために2度塗り前提でスタートです。あ、何で2度塗りだと節減できるかと言えば、薄く延ばすので厚みにムラが出ずらいんです。まして、石膏ボードの下地なら基本的に平面は出ているので、その上に薄く均一に伸ばすだけの作業。

逆に、最初から厚付けしてしまうと慣れない作業でムラになった部分を均すために更に漆喰を費やす事にも成りかねないという事です。実際、最初から2度塗り前提なので多少ムラが出ても補正が利くと割り切って作業スピードも悪くありません。

そして、メリットその2【仕上げ易さ】

最初に薄塗して施工面を更に平らに均す行為が入る為、最終仕上げの2度目がかなりやり易いのは確かだと思います。

そんなこんなで様々な思いが交錯した結果、極力薄く塗れるであろう2度塗りを選択した訳です。自分で作業しての感想ですが、素人には2度塗りがおススメだなと思います。

ただ、はやりの扇状やコテ模様を付けたパターンで仕上げたい場合には、ある程度の厚みが必要となるので必ずしも漆喰の節減にはなりませんので、そこはご理解ください。

まぁ、2号は昔ながらのフラットな仕上げを行うつもりでいるので、なるべく薄くて均一であればそれに越したことはないという理由もあり2度塗りのメリットを享受できた訳です。

この日の作業は、テストも兼ねて面積の小さな側面を部分的に塗り、後は石膏ボード全体に2-1号となんちゃってシーラーを塗布する作業までとして終了です。最後に翌週になるであろう本格的な漆喰作業の準備にバケツ一杯の漆喰を練ってお片付け。

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DIYで活用される現代の漆喰に一言

冒頭に漆喰の機能的な魅力を取り上げましたが、実は現代の用法において漆喰の機能面における優位性は多くないのでは無いかと思っています。

特に調湿効果については、DIYで過度に期待するのは無理があります。

上記にも書きましたが、IDYでは多くの場合で石膏ボード+シーラーが下地。対して、昔の家屋は竹を編んだ骨組みに土+藁で作った素材を塗り込んでいます。漆喰だけじゃなく、10cm前後ある壁の芯まで調湿効果が期待できる素材なので、石膏ボードとは比較するまでもありません。

とはいえ、強アルカリ質である事は間違いないので、カビや雑菌の増殖は抑えられるのではないかと思います。

そして、何よりやはり漆喰ならではの質感は日本家屋に良く似合う、なんとも言えない趣が感じられます。石膏ボードの下地はコンコンと多少軽い音が響くので伝統的な工法で造られた家屋のような重厚感はありませんが、DIYでの漆喰作業は自己満足を得たい2号のような人間にはぴったりでした(笑)。

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ここまでの経費と今日のまとめ

GWから始めたこの作業。この日はなんと7月後半の作業で10.5日目。しかも稼働日の計算では、半日作業の日は0.5日と換算しているので歴日で考えるとそれ以上に。

更に、とうとう恐れていた事態に突入し予算が40,000円を超過です。まぁ、こちらは当然気づいてはいたんです。だって、漆喰購入の経費を入れずに設定予算目前だったんですもん。前回追加購入した石膏ボードもカウントしておらず・・・

とはいえ、何とか漆喰塗りの作業に突入した事でやっとホントの意味で先が見えて来たリノベーション。このまま計画通りに完成するのか、はたまた、またも予期せぬトラブル発生で悩むことになるのか・・・暖かく見守って頂けたら幸いです。

使用予算

  • 石膏ボード 315円×16枚=5,040円
  • 杉材 胴縁 10本 1,750円
  • 杉材 根太 6本 1,880円×3=5,640円 
  • コースレッド 2種 258円×2=516円
  • 徳用ボンド 478円
  • 2×4 SPF材 698円×9本=6,282円
  • OSB材(11mm) 1450円×11枚=15,950円
  • 下塗り用パテ 1kg 500円
  • ファイバーテープ 40m 804円
  • スタイロフォーム 648円×2=1,296円
  • 漆喰 20kg 2,530円
  • 左官コテ 1,360円
  • マスキングテープ 5巻 398円

    合計 42,544円(税別)
    設定予算(仮)40,000円(2,544円超過)