kitchen2Go:嫁とお酒と誕生日

大昔の事。2号は飲食店でコックさんをしていました

そして、会社員となった今は仕事の関係で時々外食をしますが、その度に2号嫁に「今日は何食べて来たの?あ、やっぱり聞きたくない!悔しいから!!」とやり取りするのがお約束のパターン。

食べるの好き、作るの好きなので今でも時々キッチンに立つ事があります。人を招待した時、家族からリクエストを貰った時などなど。

但し、誰かを招待する時や家族に料理を振舞う時は、基本的に大皿料理なので誕生日位はゲストとしておもてなしをしよう。ついでに、5年生になる2-1号もテーブルマナーくらいは知っておいて損は無いだろうとエスコート役に任命。

普段、自分の家の事は殆ど何もしてない2号でも、嫁の誕生日くらいは何かをしようと考えて2号嫁と2-1号を急ごしらえの『キッチン2号』に招待する事にしました(笑)

土曜出勤の帰りに鮮魚&精肉を扱うスーパーへ食材の調達に向かうと美味しそうな食材がズラリ。2号嫁は基本的に魚介が好きなので、2-1号の好みは無視して完全に嫁に寄せたメニューを考えながらお買い物。

結果、構想したメニューはこんな感じ。

  • アミューズ(付け出し):
     ヒラメのカルパッチョとシマアジなめろう風
  • オードブル(前菜):
     生ガキとホタルイカのサラダ仕立て
  • ポワソン(魚料理):
     サザエの焦がしバターソース
  • アントレ(肉料理):
     国産牛ランプ肉のロティール和風ソース
  • デセール(デザート):
     イチゴの誕生日ケーキ
アミューズ(付け出し): ヒラメのカルパッチョとシマアジなめろう風

時間と予算の都合で、スープやソルベなどはざっくりと端折って調理スタート。

彩が地味な事を先に詫びて、2人をテーブルに座らせて一品ずつキッチンで調理してサービス。洋食と言いながら、初っ端から酒のつまみ感満載

毎日発泡酒の350mm缶を最低5本は空ける2号嫁は、冷蔵庫に寝ていたロゼのシャンパンにイチゴを落として待ち構えている嫁の下に最初の一品はカルパッチョという名のお刺身(笑)。

ネギをタマネギに置き換え、合わせる味噌の加減とちょこっとオリーブを足す事で辛うじて洋風テイストの域に留まったシマアジが高評価。逆に嫁の好みに合わせたはずのぷりぷりなヒラメの刺身が存在感を失ってるのが寂しい所。

2-1号はお酒の代わりに粉末ラムネ+炭酸ジュース。あわねーーだろ!

2品目のサラダは刺身用ホタルイカを軽く沖漬け(おい!)して野菜にトッピング。プラス嫁の大好物な生ガキを一緒にご提供。ぶっちゃけ、下ごしらえで一番時間の掛かったのがホタルイカのくちばしと目玉の処理。

更に牡蠣ナイフの無い我が家。普段は2号のアウトドア用ツールナイフで開ける所が、実家に忘れてきて一苦労でしたが、何とか提供し2号の分も嫁に上納させて頂きました。

1個150円の小さなアワビが魚料理。

2人がキャーキャー騒ぎながらマナー違反の食事を楽しむ間、魚料理び小さな鮑をポワレしながら自分の分をキッチンで立ち食い。火が通ったものを熱々のうちに切り分けて、焦がしバターソースで仕上げてご提供。

もう少しソースと付け合わせにも工夫を凝らしたいと思ったものの、コースの流れを止めたくないので思い切り簡素化して乗り切る作戦(笑)。

2号的には、思い通りに柔らかく調理できた鮑が一番おいしかったなぁー。

2-1号のお待ちかね肉料理は、牛ランプ肉。

すっかり出来上がって来た2号嫁をカウンター越しにあしらいながら、国産牛のランプ肉をフライパンでなんちゃってロティール。

完全に2号の好みで激レア(意味違いw)に火を通し、和風ソースでテーブルに運び「もし、お好みが御座いましたらもう少し火を入れますが?」と申し訳程度にヒアリング。

「じゃー俺はもっと焼いて!」

空気を読まない2-1号は、味見もせずにウェルダンをご所望。優しい2号と嫁に瞬殺で却下されそのまま味わっていただく事に。

それでもナイフとフォークを不器用に構えて、騒ぎながらペロッと完食。一緒に買ってきたライムギパンも好評で2号としては一安心。

後は、準備に一番時間の掛かったケーキを提供してコース終了。
一人で仕込み・調理・サービスを行っていた2号はキッチンで立ち食い。

全て味は一緒(笑)

コース料理に合わせて一人一品にしたいという理由だけでめちゃ面倒な事になったケーキの内2個は、市販のスポンジを薄く切ってお茶碗でそれぞれの大きさにくり抜きクリームと4層に。

余ったスポンジをボールに敷き詰め、生クリームと残りのスポンジを済め込んだらドーム型のイチゴショートが完成。

半分で3皿分出来ました。

当然、飾り用の絞り袋などない我が家。スパチュラ(ヘラみたいなヤツ)もないので、ボールから直接ケーキに生クリームを載せて包丁で成型する乱暴な仕上げ

全て材料は同じでも見た目が違うので、2-1号は自分が目を付けた物が2号嫁にとられないよう祈りの眼差し(笑)。

結果、望み通り一番大きく見えるドーム型のケーキをゲットしたものの食べきれずに2号にバトンタッチしてディナー終了。

一人でフルボトル一本を空けた2号嫁も満足してくれたので、我ながら良いアイデアだったと自画自賛。

次に作る時は、仕込みの時間を考えて動こうと思った2号でした。