素人DIY一人で古民家改修:(6)丸太の引き割りで大惨事??

ロフト製作の次は床の設置工程です。畳を上げて、根太を引き、OSB材を貼り、なんちゃってフローリングとして仕上げる予定。

まずは、ロフトへ上がる為の階段が据えられるエリアに床を設置して、強度を確認しながら次に進める事に。人の体重が掛かる階段を床面が支えられなければ意味が無い。そこで、部分的に床を仮設して階段を設置する事から始めた。

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丸太で階段づくり

「はざ掛け」って知ってますか?
地域によって呼び名は違うようなので、ぶーちゃんばあばの家で実際に何て言っていたかは記憶にありません。

収穫したお米を天日干しする行為を「はざ掛け」って言うらしいです。実家でも、田んぼに大きな木槌で杭を打ち込んで、長さが10m位ある杉の丸太を物干し竿として括りつけて「はざ掛け」をしていました。

予算に余裕の無い2号。階段を作るとなると確りとして3m程は長さのある木材が必要だと考えていました。SPF材でも役割は果たしてくれるでしょう。でも、何となく味気ない。

そう思った2号はある事を試してみたくなりました。前出のはざ掛けに使っていた杉の丸太なら大量に物置の裏に放置されている。これが使えないモノか?

丸太の挽き割り

早速、杉の丸太を確認しに行くと直径10cmを超えてまっすぐな丸太がいくつもありました。そこから約3mを切断して階段の枠にする事に内定です。

ただし、丸太のまま使うのは避けたい。何故なら重すぎるから。
そこで考えたのは、丸太を真っ二つに挽き割りして使う事。そうなると次の問題は、当然加工手段になってくる訳です。

最初は大工さんから貰ったバンドソーで試そうかと思ったのですが、しばし検討の結果廃案となります。プロが使っていた位なので、厚さ20cm程度の杉なら無理なく挽き割り出来ます。

問題なのは、作業者の能力と手数。ただでさえ、長物の挽き割りは難しい上に、それが丸太で3mもあったら、一人作業で安定して切断していくのは至難の業に思えました。途中でぐらつけば簡単にブレードを巻き込んでアウトです。他にも2・3の問題が頭に浮かび断念。

丸ノコで挽割り

半割にした丸太の平面に踏面をはめ込む為の溝を切って使う計画。

検討の結果、杉の丸太を挽き割りする工具を丸ノコに決定。理屈で言えば、動かないように固定して2回に分けて刃を入れれば真っ二つに出来ると楽観的に考えて実行する事にします。

結果、写真のように何とか使用に耐える状態にする事が出来て一安心。

ただ、何の治具も用意せず感覚で刃を入れた丸太は、当然のように均等にも平らな一直線の断面にもなってくれませんでしたが。それでも諦める訳にはいかず多少の誤差は諦めて切断。

その後、これまた大工さんから頂いた電動カンナで端面を平らにしつつ、多少ゆがみも成型して出来上がりです。

丁寧に加工するなら、確りと固定した上で丸ノコの刃が常に垂直を保てるように、丸太に平らな板を固定して切断するのが良いと思います。2号の場合、その資材を準備する予算と時間が無かったので力業で強引に・・・でした(笑)。

なんだかんだ言いながら、やっと先が見えて来た階段です。
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踏面製作のはずが・・

丸ノコ+電動カンナで、何とか支柱が加工出来た事もあり階段制作にも光明が見えた!と調子に乗って、脚を乗せる面である踏面(「ふみづら」って言うんですってw)も続けて加工します。

材料は、階段の支柱に使った残りの丸太。
これを約30cm間隔での切断してバンドソーでその丸太を真っ二つに挽割っていきます。

この作業中に、めちゃくちゃ肝を冷やす出来事が発生します。なんとか大惨事にはならずに済んだものの、大きな事故を起こす時ってこうだなって考えさせられました。

DIY中のケガ

直径10cm、長さ30cm程度の丸太こそバンドソーの得意分野とノリノリで挽割りをしていた時の出来事です。

思った通り、サクサクと切断されていく丸太。予備を考え、30cm×6本があっという間に仕上がりそう・・・なんて思っていたら丸太を保持していた中指がブレードにご挨拶。

グサッ!(血しぶき)ブシャ――

って感覚でした。指先5mmは持っていかれたかと。
実際に確認してみると血は流れてきているものの、直接刃が食い込んだ場所以外は思ったよりも浅く、赤チン災害レベル。

高速で回るブレードが動いいているバンドソーに指を接触させるとか、普通じゃ考えられませんよね?

当然2号もそう思ってましたが、それでもケガしちゃうんです。それは、自分でも凄くすごく不思議な感覚でした。

充分理解しているつもりなんです。いつも大型のバンドソーを使う時には、ブレードの張力やホイールの位置、電源の状態まで確認してから動かしてます。当然、材料の持ち方も。

それが、この時には、挽き割りしている丸太を持ちながら「この持ち方でそのまま進めたら指切るよなー」って、直前に頭で考えていたんです。「こっちをこう持ち替えないとなぁー」なんて考えているのに持ち替えない。

そして、次の瞬間に痛みが来たんです。
ヤバいですよねー。表現は悪いですけど、ほんとにふらっとホームから線路に飛び出しちゃう人の間隔ってこうかな。と。

皆さんも電動工具を使う時には、本当に充分注意してください!

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君子危うきに近寄らず

君子ではない2号は、既に危険を身に受けてしまいましたが、もうひと踏ん張りと作業を続けていました。

階段の支柱部分をロフトと位置調整をして寸法を整え、根元を床面に合わせて角度をつけてカット。水平定規をあてて踏面をはめ込む溝の角度を決めて印をつけていきます。

その後、溝を切り始めたところで作業ペースがガタ落ちに。
床においた支柱を転がらないように抑えながら、丸ノコを入れていく作業を行っていたんです。

無理な姿勢の作業が続き、2本目のカットに入ったところで、2号の腰がギブアップ。バンドソーのケガの件もあったため、無理は禁物とこの日の作業を終了する事にしました。

階段からロフトを眺めたところ。向こう側は廊下の上部となる為、屋根からの距離があり壁の造作が必要。
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ここまでの経費と今日のまとめ

実質4.5日

残念ながら、未だ道半ばの状態で本日の作業も終了。わが身を持って安全管理の大切さを改めて味わった一日。この日、加工作業の他にも古い畳を運びだす作業も行い、何とか明日には床と階段が完成する目途も立ちました。

残り二日で何とか・・・?

使用予算

  • 石膏ボード(在庫用含む)315円×8枚=2,520円
  • 杉材 胴縁 10本 1,750円
  • 杉材 根太 6本 1,880円×3=5,640円 
  • コースレッド 2種 258円×2=516円
  • 徳用ボンド 478円
  • 2×4 SPF材 698円×4本=2,792円
  • OSB材(11mm) 1450円×11枚=15,950円
  • 合計29,646円(税別)
    設定予算(仮)40,000円(残10,354円)