12月の家庭菜園『今から種まき可能な野菜はなに?』

12月。街はクリスマスイルミネーションでキラキラと輝き、どこからともなく流れてくる「ジングルベル」のメロディに、思わず心躍らせてしまいます。温かいココアを片手に、こたつでみかん…そんな冬の過ごし方も良いですが、この季節だからこそ楽しめる家庭菜園があるのをご存知ですか?
「え、12月に野菜を育てるの?」と驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。確かに、外はすっかり冬景色で、畑仕事をするには厳しい季節です。しかし、実はこの時期に種をまいたり、苗を植え付けたりすることで、冬の間も新鮮な野菜を収穫できるものがあるんです。特に、室内やハウスなどの設備を活用すれば、寒さに負けずにすくすくと育ってくれます。
12月に挑戦できる野菜栽培について徹底解説します。冬ならではの栽培のポイントや注意点、そして収穫までの期間まで、初心者の方にも分かりやすくお伝えしますので、冬の家庭菜園にチャレンジしてみてくださいね!新鮮な野菜が食卓に並ぶ喜びを、この冬も味わいましょう!
12月に種蒔き・植え付けを行う野菜一覧
種蒔き時期・植え付け時期の一覧は、関東周辺の一般的な平地を基準に表示していますので、お住まいの地域や環境(標高や日照時間等)の地域の気候差を加味してお考え下さい。
種まき野菜
- シュンギク/収穫までの期間:8~16週間程度/栽培難易度 ★★★☆☆
ハウスでの栽培が基本です。透明なマルチやユーラック2号でトンネルを作り、しっかりと保温してください。畑では、昼間の温度が25℃以下、夜間の温度が5℃以上になるように換気と保温に努め、土が湿りすぎないように、晴れた日の午前中に水をあげましょう。
チンゲンサイ/収穫までの期間:約4~8週間程度/栽培難易度 ★★☆☆☆
チンゲンサイは、ほうれん草や小松菜と同じように、葉や茎を大きく育てるタイプの野菜です。そのため、植え付けの時に肥料をしっかり与えるのがポイント。大きくなるにつれて肥料の効果が薄れて、葉が少し黄色くなるくらいが良いとされています。12月に種をまく場合は、やはりハウスの中など暖かい場所での栽培が必須です。 - コマツナ/収穫までの期間:4~9週間程度/栽培難易度 ★★☆☆☆
12月に種をまく場合は、ハウス(屋内)でしっかり保温することが大切です。育つのに適した温度は15~20℃くらい。有機質がたっぷり含まれた土で育てると、同じ場所で続けて栽培しても比較的大丈夫ですが、土の状態を良く保つように心がけましょう。種はたくさんまきすぎず、本葉が1~2枚になったら、株と株の間隔を空けるために間引きをしてください。肥料は最初にたっぷりと与え、育ちの後半で窒素分が切れるくらいが理想的です。キスジノミハムシという虫や萎黄病に注意して、防虫ネットを使うのも効果的です。草丈が30~45cmくらいになったら収穫の目安で、鮮度を保つために午前中に収穫するのがおすすめです。
定植する野菜
- クサソテツ(コゴミ)/収穫までの期間:2週間程度~/栽培難易度 ★★★☆☆
10月下旬以降に根っこを採取し、11月から12月にハウスの中で植え付けます。半日陰で夜が涼しい場所が育ちやすい場所で、ハウスの中では密閉管理が基本です。温度が高くなりすぎないように、反射する資材で日差しを遮り、敷きワラをして土の乾燥を防ぎましょう。
12月の野菜栽培Point
当然、それぞれの野菜に適した土壌環境や栽培方法は異なります。また、同じ野菜の種類でも品種・栽培方法(トンネル栽培・ハウス等)によって種蒔き時期は異なる場合がありますので、タネや苗の購入時によく確認する事をお勧めします。
12月の家庭菜園は、寒さ対策が最も重要です。ご紹介した野菜の多くは、ハウスやトンネル、室内での栽培が前提となります。適切な温度管理と、乾燥や病害虫への対策をしっかり行うことで、冬の間も新鮮な野菜を収穫する喜びを味わえますよ。
ご自宅で、この冬に育ててみたい野菜は見つかりましたか?冬の家庭菜園で、ぜひ旬の味覚を楽しんでみてくださいね!