家庭菜園や市民農園などの貸し畑で出たゴミはどのように扱えば良いのでしょう。
はじめての家庭菜園、野菜生産では想定していなかった不要物(ゴミ)が発生する事に驚くかも知れません。
菜園で発生したゴミは基本的に自治体のルールに則り処理する事の出来るものが殆どです。また、中には有効活用する事で、趣味としての野菜栽培をより豊かにする事が出来る場合もあります。
そこで家庭菜園や貸し農園、貸し畑で出たゴミの扱いやゴミ対策等、ゴミの処理方法について考えてみました。
家庭菜園・貸し農園で発生するごみ問題と処理方法
実際に家庭菜園や貸し畑で野菜の生産と収穫を行う上ではどのようなゴミが発生するのでしょうか。
そして、その菜園で出たゴミが問題となる事も多くある事を知っていましたか?
家庭菜園・貸し畑で発生するゴミは個人だけの課題でないと捉え対応をすべき問題なのです。
菜園で出るごみの種類
- 雑草や収穫後の野菜くず
- 肥料・農薬・苗などの容器
- 廃棄資材
- その他(土・石等の自然物)
少なくともこれらのゴミは家庭菜園での野菜作りを楽しむうえで絶対に発生すると思った方が良いゴミです。
その他、人間が持ち込んだその他の物品もゴミとして発生する事が考えられます。それぞれの可能な対応を考えてみます。
雑草・野菜くずのゴミ処理方法
真っ先に思いつく、菜園で育てていた野菜くずや収穫後の茎や葉、そして勝手に生えてくる雑草たち。
ゴミとして廃棄する場合、自身の所有する土地で行う家庭菜園であれば、自治体のごみ収集に依頼できる場合が多いと思います。生ごみと同様の扱いとなる場合、乾燥させ燃えるゴミとして出せる場合などです。
しかし、大量のごみは自治体のごみ収集で出せない場合もありますので、ごみ処理施設に持ち込んだ方が良い事もあります。
有効活用する方法もあります。
ゴミとせずに堆肥として考える場合です。農家さんは殆どの場合、収穫後の野菜くず等は次の収穫までにトラクター等で粉砕し土に返してしまいます。家庭菜園でも少量であれば同じ方法が取れますし、コンポスト等を利用する事で効率よく良質な堆肥とする事も可能だからです。
堆肥としての利用はオリジナルの土壌づくりとして家庭菜園の醍醐味ともいえるかも知れません。
肥料・農薬・苗などの容器の処理方法
ご家庭で使用した堆肥や苗などの袋・容器は、その他のビニールゴミと同様に処理できる素材で販売されている物が多い。
しかし、大きさや形状によってはそのままの姿で家庭ごみとして集積場所に出す事が出来ない場合があります。その場合、小さく切るなどして自治体のごみ収集袋等で出すようにします。
特に注意が必要なのは、農薬の容器です。
家庭用の物であれば容器にリサイクルマークが入っている物が殆どですので、水道水などで良くすすいでその他のゴミと同じように扱う事が出来ます。しかし、大量の内容物が残ったものなどは、安易に下水に流す事は避けて、産廃などの処理と同様に扱う必要があります。
自治体によって回収されている場合もあり、そうでなくとも処分方法の案内は受けられますので不明な場合は迷わず自治体に相談します。
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廃棄資材の処分・捨て方
野菜の栽培を熱心に行うと思いの他、必要な資材が増えている場合があります。そして、それらは未使用となった際に廃棄資材となります。
良く使われる物として、カラー鋼管やトンネルの支柱、マルチと呼ばれるビニールシートとその押さえ等があります。
これらは、全て土壌に返せるものでも可燃物としてごみ収集に任せられる物でもありません。
特にビニールマルチに関しては、通常のビニールゴミと同様に扱う事は出来ません。産業廃棄物として持ち込むか、または地域の自治体や農協等で回収の案内を行っている場合等がありますので、その案内に沿って処分するようにします。
その他、カラー鋼管などは分割する事で不燃物として扱える場合が多いようです。
その他(土・石等の自然物)の処分
菜園から出た土や石などはゴミとして扱う事が出来ない場合が殆どです。
土・石などは自然物として扱われますので、回収を行っていない場合が殆どです。
自治体によっては『少量の土は生ごみと混ぜて出せます』と案内を行っている地域もありますが、それでも数百グラムのレベルまでの話です。
不要になった土の最も一般的な処理方法は、庭などに撒いて処分する方法ではないでしょうか。しかし、マンションなどでプランター栽培を行っている場合にはこの方法がとれません。
ただ、他の不要物と異なるのは土はホームセンターで引き取ってくれる場合があるという事です。
引き取りにおいては、制約や条件等が発生する場合が多いですが、普段利用しているホームセンターや販売所等で確認してみるのが良いでしょう。
家庭菜園・市民農園で発生したゴミによる迷惑行為
簡単にではありますが家庭菜園・市民農園等で発生する不要物・ゴミの処理方法を取り上げてみました。
それでは、実際にそれらゴミの対応を怠った場合にはどのような問題が発生するのでしょうか。
家庭菜園・貸し畑起因でのごみ問題とトラブル
- 廃棄野菜によるトラブル
→廃棄した野菜を菜園に放置している事で発生するトラブルです。不衛生な環境を作ってしまう事で害虫の発生源となる事、害獣(カラス・ネズミ等)を引き寄せる原因となる事もあります。 - 地域のゴミ収集における問題
→ビニールマルチが収集車の故障原因(絡まる等)となるトラブルは良く耳にします。そのほかにも不要となった土類や石などが自治体の回収時に出され問題となる事があります。 - 不要物の野焼きによる事故
→乾燥させた野菜くずや不要な資材、梱包容器などを野焼きにするのは止めましょう。法令で禁止されていると同時に火災の発生源となると共に環境への悪影響が懸念されます。 - 不法投棄問題
→河川敷や山林、近くの空き地などに家庭菜園で使用した土類が不法投棄される問題がニュースになる事もあります。違法行為であり勝手な判断による投棄は厳禁です。
家庭菜園・貸し畑が起因となり発生する問題やトラブルは個人の問題でなく、近隣の住民や同じ市民農園・貸し畑を利用される他の人達との重大な問題を引き起こす事にもなりかねません。
自分自身が趣味としての野菜栽培を楽しむためにもルールとマナー、確りとした菜園のゴミ問題に大した意識を持って取り組みましょう。
まとめ&おまけ【菜園のゴミ対策に役立つもの】
記事の投稿に当たって改めてどのような問題があるか調べてみました。
その中で土類や資材の不法投棄等までも問題となっている事には自身も驚きました。同時にそれら問題の解決に役立つものもあると知りました。
以下も参考になればと思います。
おまけ
コンポスト関連
ガーデンシュレッダー
おしまい