2号は2-1号が生まれた時から、自分の事を「おとうちゃん」、2号嫁を「おかあちゃん」と自然に呼ぶようになっていました。
2号嫁には嫌がられたものの自分の中では完全に定着しているのだから仕方ない(笑)。とはいえ、嫁・2-1号ともに2号を呼ぶ時には「パパ」というダブルスタンダードで11年が経過しています。
Kitchen2Goのおススメ
昨年、2号嫁の誕生日になんちゃってな感じでコース料理を作った際、思いのほか二人が喜んでくれた。普段は怒られてばかりの2号、実は褒められて伸びるタイプなので今度は2-1号の誕生日にコース料理をチャレンジです。
前回は夕方から仕込みを始めて突貫工事だった為、二人は喜んでくれたものの2号的にはやや不満が残る結果。それならばと、今回は昼から準備をして2-1号が食べた事の無いであろう洋食のスタンド―ドで勝負する事にしました。
実際のメニューはこんな感じ
・オードブル一品目/あん肝のヴァプールとハマチのタルタル キャビア添え
・オードブル二品目/白子のポワレと白髪ネギの素揚げ 香味バターソース
・有頭エビのポアレアメリケーヌソース
・口直しのサラダ
・牛ランプのビーフシチュー
・クレームブリュレ
オードブル以外は、洋食好きな人なら一度は食べたことがあるはず!って感じの古典に近いメニュー。2号自体、アメリケーヌソースもビーフシチューも10年近く作っていないような気がします。
だって・・・時間が掛かるんだもん(笑)
ちなみに、前回のキッチン2号も宜しければご覧ください
食材集めと仕込み
3人前5,000円以下が2号嫁に許された予算。
ぶっちゃけ、かなりシビアである事は言うまでもなく、ご近所のスーパーではちと食材が高くつきそうな為、普段は行かない車で20分圏内のお店をまわって食材集め。
・・・5,000円なのにキャビアの入ってるの、気になりますよね?
はい。当然貰い物です!たまたま少し前に仕事絡みでキャビアを貰うという奇跡が起こり、この日の為に隠しておいたのです(笑)。私の記憶が確かなら・・・(「料理の鉄人」懐かしいw)、この一瓶で他の全ての食材を凌駕するお値段!
そして、普段稀に口にするキャビアはそこまで美味しいと思う事もないのですが、この日開けたキャビアはめちゃ美味かった。
ビーフシチュー
これ、作ろうと思うと一番困るのがブロック肉の入手なんですよね。
コストを考えなければ精肉店に行けばいいのですが、そういう訳にはいかない2号は売っていそうな安売りスーパーを徘徊する訳です。本当は、牛バラ肉で脂のバランスが良い部位が欲しかったのですが、頼みにしてい安売りの肉専門店は閉店されその他スーパーでは全く見当たらず。
結局、辛うじて入手できた牛ランプで作る事に。
その他、ニンジン・セロリ・トマト・タマネギ・赤ワイン・鶏ガラ・牛筋等を購入。
有頭エビのアメリケーヌソース
これも・・・格安スーパーでは有頭エビの品揃えが微妙。
衣の付いたフライ用であったり、赤エビが辛うじてある程度。実際、赤エビでもアメリケーヌソースを作っている人もいるようですが、2号は経験がなく不安でしかありません。
値段が割高になるのを覚悟で、オードブル用の魚介を購入するつもりでいた鮮魚店で購入する事にして訪問。ブラックタイガーが1尾100円で売っていたので9尾購入。
その他、白子とハマチ、あん肝を一緒に買って帰ります。
仕込み時々お昼寝で完成
実際にお店でビーフシチューを作る時には、フォンドボーの仕込みをしながら一緒に肉もコトコト。数日掛けて作っていたので、自宅で作る時には圧力鍋が欠かせません。
この日は圧力鍋の煮込み時間で2~3時間くらいだったと思います。その間に他の食材を仕込むつもりでいたものの、シュンシュンと小気味良い音を聞いているうちに眠気が差してお昼寝タイム(笑)
ウトウトしながら約1時間。
寝落ちしそうになる度にメールやら物音やらで眠れない。そうこうしているうちに、アメリケーヌソースの仕込みを開始する時間になってしまい仕込み再開。
牛肉を取り出して粗熱を取って冷まし、フォンドボーを煮詰めデミグラスソースへと仕上げます(何故か、ドミグラスソースって言うの恥ずかしい古い人間な2号)。キャビアを空けて塩加減を確認するための味見。生クリームを大きめの計量容器に入れて卵を投入、耐熱容器に入れて魚焼きグリルでクレームブリュレ(笑)
大方の準備が整ったところで昼から外出していた2-1号と嫁がご帰宅。わーわーぎゃーぎゃーしている声をBGMに残りの食材の切りこみとお皿の準備等々をしたら準備完了です。
一日一客の個人洋食店
例によって、自分はキッチンで調理をしながらテーブルに座る二人に料理のサービス。
一日一組限定の特別な洋食店の開業です。
嫁はシャンパン、2-1号はシャンメリーで雰囲気を出しながら料理を楽しんで貰う事になりました。
前回の2号嫁誕生日では、彼女の好みそうな物を中心に提供したものの、時間的な制約もあって盛り付けには全く気を使う事が出来ていませんでした。
そこで、今回は少しでもそれらしくと思い僅かですが気を使うつもりだったのです。が、思わぬ誤算発生です。外出していた二人はお腹を空かせていた様子で、思った以上にペース良く食してしまうため、焦って盛り付けに時間がさけない事態に(笑)
そして二品目の「白子のポアレと白髪ねぎの素揚げ 香味バターのソース」はソースをかける前の写メしか残せない始末。
自分の分はと言えば、ビーフシチュー以外は全て提供した後のフライパン・ソースパンから直接お口に運んでいただくというお約束スタイル。
なかなか、思うようにならない物だと次にリベンジを誓う2号でした。
まぁ・・・仕込みの時にウトウトせずにテキパキ動いていればもう少し余裕のある進め方はなったハズですが(笑)
簡単に解説
あん肝とハマチ
→あん肝は、普通にただ蒸して切っただけの物。初めて試しましたが、キャビアと相性抜群で美味しかったです。ハマチのタルタルは・・・なめろう風味(笑)。たたいたハマチと合わせ味噌少々・オリーブオイル・タマネギのみじん切り・刻んだ大葉少々を合わせただけ。
白子と白髪ネギ
→白子は軽く塩コショウと小麦粉を振ってバターソテー。白髪ネギは水でさらした物を軽くオリーブオイルで素揚げ。周りの赤い粉は家に有ったカイエンヌペッパー(唐辛子の粉)。白髪ネギを素揚げした時のオイルと白子のバターソテーの残りバターをそれぞれ適量混ぜて、塩コショウで整えて香味ソースに。
アメリケーヌソース
→エビの頭と殻を炒めて、炒めたセロリとタマネギと一緒にホールトマトを1/3カップ位かな?加えてコトコト約40分。白ワインを切らしていたので日本酒で代用(笑)
ビーフシチュー
→本文中にある材料をそれぞれフライパンで炒めてから鍋にどっかん。ホールトマトワンカップ位、ワイン400ml位。塊でいれる肉は、タコ紐で縛って焼き目をつけて、取り出してからは確り冷やしてカット(冷やさないと崩れちゃう)。提供する直前にソースと一緒にソースパンで温めたら出来上がり。
クレームブリュレ
→200mlの生クリーム、全卵3個、砂糖適量。混ぜたら魚焼きグリルへGO(笑)
グリルを事前に温めておいて、網を取った受け皿にお湯をはったものに容器を並べます。容器の上にはアルミホイルを引いてあげたら焦げにくい(まぁホイルを忘れて焦がしましたけどw)。バーナーが無いのでカラメルソースを掛けて食します。2-1号曰く「うまいプリン」
※一応お断りですが、魚焼きグリルは魚の臭いが気になる方にはお勧めしません。2号宅は普段あまりグリル使わないんですよ。それと、ほんとは卵黄のみなんですけど勿体ないので全卵を使用してます。バニラエッセンスも品切れ(笑)