
家庭菜園で育てている野菜に、ある日突然病気や虫の被害が出てしまった…という経験はありませんか?
そんなときに頼りになるのが、農林水産省が発表している「病害虫発生予察情報」です。
病害虫予報で害虫・病気を回避しよう
「病害虫発生予察情報」は、気象条件や過去の発生傾向などをもとに、病気や害虫が増える可能性を予測し注意喚起するものです。
特定の作物やと堂宇府県単位の発生状況を地域単位で予測して農林水産省が発表しています。
プロ農家が防除計画を立てる際に参考にしていますが、家庭菜園で野菜を育てる場合にも十分役立つ内容です。
予報を活用するメリット
多くの人が害虫や病気の対応は、どうしても発生後になりがちです。
ですが、予測する事が出来たらどうでしょう。それは大きなメリットと言えるでしょう。
● 早めの対策ができる
「そろそろアブラムシが増える時期です」といった情報が事前にわかるので、事前の防除や観察を始めやすくなります。
● 農薬の使用を減らせる
必要なときだけ対策することで、不要な農薬使用を避けることができます。
● 見回りの視点が変わる
「今この病気が増えている」とわかっていれば、その症状を意識して確認できます。
情報の見方と使い方
・地域ごとの情報に注目
病害虫発生予察情報ページの下部には、都道府県ごとのリンクがあります。まずは自分の地域を選んで確認してみましょう。
・育てている作物に関係あるか
お手持ちの作物(トマト、ナス、キュウリなど)に関する情報が掲載されていれば、特に注意して読みましょう。
・「注意報」「警報」は要チェック
病害虫にも「注意報」や「警報」が出されることがあります。見逃さず確認し、必要に応じて畑を点検しましょう。
・写真や症状例で確認
予報の中には、実際の被害例を写真付きで紹介しているものもあります。症状を見比べるのにも役立ちます。
都道府県別 病害虫発生予察 情報リンク一覧
各県の病害虫発生予察については、病害虫防除所か管轄します。
病害虫防除所は都道府県の農業関連部局の一部で、地域の病害虫情報を発信する専門機関です。農林水産省(植物防疫所)と間接的に連携し、全国の予察制度に基づいて調査・情報提供を行っています。地域ごとの詳細情報は以下のリンクをご覧ください。

まとめ
病害虫の発生を完全に防ぐのは難しいですが、事前に情報を知っておくことで、対応の速さや効果に差が出ます。
農林水産省の「病害虫発生予察情報」は、家庭菜園にも使える無料の信頼性ある情報です。ぜひ活用して、大切な野菜たちを守りましょう。
※この記事内で紹介している「病害虫発生予察情報」や都道府県別の情報リンクは、すべて農林水産省が発表している公式情報をもとにしています。正確な最新情報は、農林水産省の公式サイトをご参照ください。