7月の今から植える・種蒔きする!【七夕の季節!家庭菜園:野菜カレンダー】

7月の家庭菜園『今から種まき可能な野菜はなに?』

梅雨明けが待ち遠しい7月。うだるような暑さが続く日もありますが、家庭菜園にとってはまさにこれからが本番です!太陽の恵みをいっぱいに浴びて、トマトやキュウリ、ナスといった代表的な夏野菜たちがぐんぐん生長する季節。収穫の喜びを味わうために、今からできる準備を始めませんか?

「畑の準備がまだ…」「今年は何か新しい野菜に挑戦したいな」と考えている方もいるかもしれません。ご安心ください!7月は、種から育てる野菜も、苗からすぐに定植できる野菜もたくさんあります。この記事では、7月に家庭菜園で植えたいおすすめの野菜と、それぞれの栽培のポイント、そして知っておきたい注意点まで。初めての方でも失敗しないためのコツも満載なので、ぜひ最後まで読んで、今年の夏は美味しい自家製野菜で食卓を彩りましょう!

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7月に種蒔き・植え付けを行う野菜一覧

種蒔き時期・植え付け時期の一覧は、関東周辺の一般的な平地を基準に表示していますので、お住まいの地域や環境(標高や日照時間等)の地域の気候差を加味してお考え下さい。

7月種蒔き・植え付け野菜

タネまき
  • 小松菜/収穫までの期間:約3週間程度/栽培難易度 ★★☆☆☆
    暑さ寒さに強く、年間を通じて栽培可能です。夏の高温期は特に生育が早いため、こまめな水やりを心がけましょう。害虫対策には防虫ネットの使用が非常に有効です。草丈20~30cmを目安に、葉が柔らかいうちに収穫してください。
  • ゴマ/収穫までの期間:約12~16週間程度/栽培難易度 ★★☆☆☆
    夏の高温と乾燥によく耐え、比較的栽培が容易な作物です。肥料を控えめにすることで、倒伏を防ぎやすくなります。約5mmの深さに5~6粒点まきし、マルチやポット育苗も可能です。下葉が枯れ、莢が裂け始めたら収穫の合図です。収穫後は乾燥させてからごまを取り出しましょう。
  • オクラ/収穫までの期間:開花後1週間未満/栽培難易度 ★★★☆☆
    高温を好む野菜なので、十分に暖かくなってから種をまくのがポイントです。連作障害を避けるために、同じ場所での栽培は数年間空けるようにしましょう。種まき前日に水に浸す「催芽処理」を行うと発芽が促されます。アブラムシ対策にはシルバーライン入りの黒マルチが有効です。開花後4~5日ほどで収穫適期を迎えるので、とり遅れないように注意しましょう。
  • エダマメ/収穫までの期間:晩生種で約14週間程度/栽培難易度 ★★★☆☆
    連作障害を起こしやすいので、同じ場所での栽培は数年間空けるようにしてください。種まき直後の過湿は発芽不良の原因となるため、水やりは控えめに。鳥害対策として、種まき後にネットをかけるなどの工夫が必要です。晩生種は5~7節目で摘芯することで収量向上が期待できます。カメムシ防除も収量確保のために重要です。
  • シソ/収穫までの期間:植え付けから約4週間で利用開始、順次収穫/栽培難易度 ★★☆☆☆
    発芽に光が必要な好光性種子なので、土は薄くかけるか、かけないくらいで大丈夫です。発芽までは土を乾燥させないように管理し、本葉4枚頃までに1本立ちにします。ポット育苗の方が失敗が少ないでしょう。密植を避けて、風通しを良くすることで病害虫の発生を抑えられます。ハスモンヨトウやハダニ対策も忘れずに行いましょう。
  • ゴボウ/収穫までの期間:短根種:約13週間、長根種:約21~26週間程度/栽培難易度 ★★★★☆
    連作を嫌うため、5年以上ゴボウを栽培していない場所を選びましょう。タネが硬いので、一晩水に浸す「催芽処理」が発芽率を上げるのに有効です。深さ1cmに3~4粒まき、発芽まで土を乾かさないように管理します。本葉3枚になったら1本に間引き、同時に追肥を行います。長根種はじっくり育てる必要があります。
  • ニンジン/収穫までの期間:約14~17週間程度/栽培難易度 ★★★☆☆
    夏に種まきし、秋から冬にかけて収穫する作型が一般的です。発芽が揃いにくいため、土壌の乾燥や強い雨、雑草に注意が必要です。もみ殻やべた掛け資材で土の乾燥と雨の被害を防ぐと良いでしょう。2回間引きを行い、肩部の緑化防止のために土寄せをします。肥大後の追肥は過剰生育を招くことがあるため避けてください。
  • モロヘイヤ/収穫までの期間:摘心後、順次収穫/栽培難易度 ★★☆☆☆
    熱帯原産で暑さに非常に強い野菜です。タネが小さく初期生育が緩慢なので、ポット育苗がおすすめです。主茎が30cmになったら摘芯(先端を摘み取る)することで、わき芽を増やし収量アップにつながります。20~25cmに伸びた葉先を順次収穫します。種子や茎には毒性物質が含まれるため、必ず葉先のみを収穫するようにしてください。
植え付け
  • ズッキーニ/収穫までの期間:開花後1週間未満/栽培難易度 ★★☆☆☆
    つるなしカボチャの仲間で、比較的栽培が手軽です。アブラムシとうどんこ病に注意しましょう。確実に実をつけさせるために、人工授粉が必要です。そのためには数株以上作ることがポイントです。ポット育苗し、本葉3~4枚になったら植えつけます。果実の肥大が非常に速いので、とり遅れると大きくなりすぎて食味が落ちるので注意してください。
  • スイカ/収穫までの期間:小玉種:開花後約4~5週間、大玉種:開花後約6.5週間程度/栽培難易度 ★★★★☆
    連作障害(つる割病)に注意が必要で、5年以上スイカを栽培していない畑を選びましょう。花が咲いた日を記録しておくことで、収穫期を見極めることができます。ポット育苗し、本葉3~4枚になったら植えつけます。親づるを摘芯後、子づるを3~4本伸ばし、人工授粉を行います。着果したら追肥し、果実を定期的に回して色付きを均一にしましょう。
  • キュウリ/収穫までの期間:収穫開始後、順次収穫/栽培難易度 ★★★☆☆
    立ち栽培が主流です。ポット育苗し、発芽後生育の良いものを1株残して定植します。ウリ科野菜の連作は避けてください。シルバーライン入りの黒マルチがアブラムシ対策に有効です。親づるをネットに誘引し、適宜摘心することで実のつきを良くします。収穫が始まったら、株の勢いを保つために定期的に追肥を行いましょう。
  • キャベツ/収穫までの期間:結球後/栽培難易度 ★★★★☆
    特に害虫対策が重要になる野菜です。夏まきは発芽時に30℃を超えると発芽率が低下するため、涼しい場所での育苗が必要です。アブラナ科野菜との連作は避けましょう。植え付け後2~3週間後に追肥し、同時に中耕(土を耕すこと)を行います。アオムシなどの害虫対策には防虫ネットが非常に効果的です。球の締まり具合を確認して収穫してください。
  • カボチャ/収穫までの期間:人工授粉後約6.5~7週間程度/栽培難易度 ★★★☆☆
    美味しい実を成らせるためには、適切な着果と健全なつるの維持がポイントです。早朝の人工授粉が非常に重要になります。つるボケ(つるばかり伸びて実がつかない状態)に注意し、肥料の与えすぎを避けましょう。ポット育苗し、本葉3~4枚になったら植えつけます。ヘタのコルク化(ヘタがコルクのように固くなること)が収穫の目安です。
  • ハクサイ/収穫までの期間:結球後/栽培難易度 ★★★★☆
    冷涼で乾燥を好みますが、夏まきは苗作りの際の暑さ対策が必要です。根こぶ病に注意し、耐病性品種を選ぶか、輪作を行うことを推奨します。ポット育苗が推奨され、本葉5枚目頃が植え付けの適期です。植え付け後2回追肥を行います。アブラムシ、コナガなど害虫対策に防虫ネット等が有効です。
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7月の野菜栽培Point

7月は、夏野菜の収穫が本格化し、秋に向けての準備も始まる大切な時期です。定番野菜が多く植えられる季節で、苗で販売されているものも多く手に入れやすいので、家庭菜園の経験が浅い人でも安心して始められます。そして、トウモロコシやスイカなどお子様にも人気の野菜が沢山出来る家庭菜園の晴れ舞台とも言えるでしょう。

この時期は特に、水やりと病害虫対策が重要になります。猛暑が続く日も多いため、朝晩の涼しい時間帯にたっぷりと水を与え、土の乾燥を防ぎましょう。また、高温多湿は病害虫が発生しやすい条件でもあるため、こまめな観察と早期の対策が成功の鍵を握ります。防虫ネットや適切な農薬の使用も検討し、元気な野菜を育てていきましょう。