本文に入る前に結論を最初に言います。
2号の自転車練習方法、お子様に対しての練習としてはかなりお勧め。特に注意すべき重要なポイントは3つだけと理屈は簡単。特別な用具・補助具は一切不要!
ついでに、乗れるまでにそれぞれ別の日、別の方法で試した失敗事例と考察も加えて投稿しているので、参考になればいいなと思います。
自転車練習中のお子様がなかなか上達しないとお嘆きのパパさん・・・是非、試して結果を教えて下さい。
あ、途中の文章はただの愚痴ですので悪しからず。愚痴を読み飛ばす場合はこちら。
序章:自転車練習の指導は任せた!!
「ウチの坊ちゃんは運動音痴だと思うの」。
何度となく嫁から聞いたセリフで、嫁は割と本気で悩んでいる様子。確かに、体を使うことが不器用な感じは何度となく感じる場面がありました。
2号は球技は人並みであるものの、器械体操は得意な方であって、陸上競技の成績は短距離・長距離共に割と良い方(陸上部だったので当然ですがw)。
一方の2-1号に関しては、本気で走っている姿がコミカルなくらい。
『漫画に出てくるキャラクターの走りをマネているのか?』と誰もが思ったはず(笑)。
挙句、嫁自身もかなりの運動音痴と自覚しているようで、2-1号の体力面での指導は父親である私が依頼される事に。
そして、記憶に残る最初の依頼が本件。自身の幼少期の頃の記憶では、自転車の練習という物が殆どなく、薄らと荷台を支えられ庭で練習したかもという程度の微かなもの。
練習方法としては昭和世代の定番パターンだろう。なので、2-1号に対しての指導もそんなイメージを持ってお気楽に考えていました。
第一回目練習【戸惑い】:4歳児はじめての自転車練習
2-1号初めての挑戦は4歳の誕生日を1ヵ月程過ぎた頃。「うん・・・確かに、どうにもならん。」と開始5分で悩む2号。
結構なビビりである2-1号は、少しでもバランスを崩すと怖がって足をついてしまう。足をつくから上達しないし、上達しないから直ぐに諦める。
あまり気が長くない2号の性格も相まって30分もせず練習終了となった記憶がある。ぶっちゃけ、ばあばの家にあった古い自転車を掃除して、練習用に補助輪を外したり付けたりしてる時間の方が長かった位でした。
- 試した自転車練習方法
補助輪を一つづつ外して乗れるようにする方法 - 練習時間と実績
30分程度。教えている側がギブアップ - 考察
『補助輪を片方ずつ外す事で徐々にコツを掴んでいく』という内容かと思いますが、残った補助輪側に体重を預けてしまうので全然ダメ。怖がりで意欲もない子供には向きません(笑)
第二回練習【諦め】:自転車練習の苦悩
数か月後、満を持して2回目のプラクティス。
事前にWEBで「自転車 練習」「自転車 教え方」「幼稚園児 自転車乗れる?」など調べまくってリベンジするも、結論を言えば、今回も瞬殺で終了することとなってしまう。
過去の練習方法は、どうやら普通の運動神経と根気のあるお子様向けだったようで、その他を少し試した上で、運動音痴で努力も苦手な2-1号には不向きと判明。
後ろから支えて練習を開始した直後、イライラする2号に対して出来ない事への屁理屈を並べる2-1号。
2-1号:おれが悪いんじゃないよ!自転車が悪いんだよ!
2号:あ゛? なんで?
2-1号:だって、ストライダーだったら乗れるもん!自転車だから乗れないんだもん。
2号:(ブチッ!)んじゃ自転車要らないね?捨てちゃおう。
2-1号:わーーん!ごべんなざいぃ~~
自転車を放置しギャン泣きの2-1号をおいてさっさと帰宅準備。開始30分もいかずに幼稚園児に半ギレするという、2号にとっても苦い思い出だけを作る結果となってしまいました。
いまだに、自転車の練習をする親子を見るとこの時の事を思い出します(笑)。
- 試した自転車練習方法
補助輪を両方外し、親が後ろから自転車を支えてバランスを取る方法 - 練習時間と実績
30分程度。わが子の愚痴で強制終了 - 考察
『オレ乗れるからw』と調子に乗った発言をしていた2-1号に対して、まずは自主性に任せ乗らせてみる→当然乗れない。
改めて、後ろから支えて練習→2号疲れる(中腰の姿勢がきつかったw)→厳しく接する→子供すねる→2号怒り爆発。強制終了(笑)
運命の3回目【開眼】:開始15分で自転車に乗れそうな気配
更にさらにその数か月後、すでに初めての練習から約半年の月日が流れていた3回目。
「〇〇ちゃんも自転車乗れるようになったんだってー」という嫁のプレッシャーに負け、2-1号を連れて近所の公園の駐車場にやって来た2号。
まさにベジータが後ろに控える栽培マンの心境を理解した瞬間である。だがしかし、そんなおとうちゃんの思いなどどこ吹く風。
「男子、三日会わざれば刮目して見よ」なんて言葉が世の中にはあるのに、3日会わない事なんてザラなのに・・・練習開始5分、半年前の練習風景、2度目の練習におけるトラウマが昨日の事のように鮮明に蘇る駄目っぷり。
本心では、幼稚園児が自転車に乗れなくても全く気にならない2号。そして、大人であれば、バランスを崩しそうになったら逆側にハンドルを切れば倒れないなんて簡単な事も、転倒を恐れる園児に理解できるように伝えるのは難しく早くも諦めモードに入りかける。
それでも、我が子を心配する2号嫁の気持ちも解らないではないし、自分としてもここらで何とか成果を出したい。そう思った時に考えた。
これまで、どうしたら出来るようになるのかばかりに気を取られていた。そして、出来ない原因は2-1号の性質的な部分だけにフォーカスし、簡単な検証すら出来ていなかった。
本質に初めて目を向ける瞬間がやってきたのである。その事により、問題は一気に解決に向かった。
原因と考え方としてはこう。
2-1号は補助輪があればハンドル操作も問題ないし、ペダルを漕げば補助輪ナシのお友達と変わらない位に推進力は得られているように見える。にも拘わらず、自転車を持って補助していると支える手に身をゆだねてしまう横着者。
WEBで見かけた片方ずつ補助輪を外して慣れさせる方法を取れば、残った片輪に重心を掛けて乗る始末。当然、いつまで経っても自分でバランスを取る事が出来ない。
そこで、おとーちゃん思いました。『本当に危ない時だけ助ければ良いんじゃね?』と。結局、思いついた方法は、使い古された古典である『いつの間にか乗れてるじゃん作戦』。
伝統の作戦を2-1号用にカスタマイズした方法は、試しに実行してみると明らかにイケそうな手ごたえ。この瞬間、仮説は確信に変わりました。
実際、その20分後には直進なら補助輪ナシで50mは走るという光景を目にする事も出来て、速攻で2号嫁に写メで報告を入れ帰宅への希望の道も開かれた(笑)
超簡単!運動音痴くん向け自転車練習方法
- 成功した自転車練習方法
横から補助をして支え、部分的に助ける。 - 練習時間と実績
トータル30~40分程度。一人で練習できるようになる迄15分程度
【自転車練習方法の手順】
- 補助輪を外した自転車に子供を乗せる。
- 補助する大人のポジションは自転車に乗る子供のほぼ真横。
- 子供の着ている服の首根っこをがっしり掴む
- 子供にペダルを漕がせ、体力の続く限り自転車に並走
- タイミングをみて手を放す
正直、体力的には連続で補助付き練習が出来るのは5分で限界かと思います。しかし、補助者の体力回復時間をいれても15〜20分程つき合ってあげれば、コツを掴んで後は一人で練習できるようになってました。
スミマセン。
上記だけではイマイチ想像つかない部分もあるかと思いますので、以下補足します。
ポイント1:スタートのみ背中を押す
上手く乗れない内は、漕ぎ出しに勢いが無く、勢いが無いのでふらついてしまうの悪循環。
そこでスタート時~スピードに乗るまでは背中を押して勢いを加えます。補助輪付きで一人で自転車に乗れる子なら、漕ぎ出しの勢いさえ得られれば後は自分の力で進める事はできます。
動き出してからもスピードを緩めてはバランスが取りにくくなるので、一定以上のスピードで漕ぐ事を覚えさせ、後は急にふらついた時のバランス取りだけだと思っていいくらい。
ポイント2:手を貸すのはバランス取りだけ
そして、速度の安定したところで、体を支えるのは止めて軽く服を掴むだけに。
正確には、バランスを崩しそうになった時の補正だけしてあげる感じだと思って下さい。注意点ですが上記③の「首根っこを掴む」に関しては、服装によってはそもそも困難です(笑)。
2-1号にこの方法を取れたのは、11月という晩秋ならではの服装もありました。割と丈夫なスタジャンを来ていたので、ガシっと掴めば自転車のバランスを取るのに不足無いくらいの力は加えられる状態です。
この体制が取れれば、勝利は目前と思っていいでしょう(笑)。
ポイント3:親が一番苦労しなさい
経験上、一番肝心なのは自転車と並走を続けられるだけの補助者の体力。
凄く疲れます(若くないからw?)でも、大げさでなく2-1号の場合は、この練習を始めた直後に乗れるようになると確信する事が出来ました。
過去の自転車練習では、荷台等を持っていたので補助者の姿勢も苦しく、疲れてくると自分も自転車に身を預けたりで、練習どころじゃなかった気がします。
荷台を持って支えると確かに子供が転ぶことはないですけど、持ちにくい事もあって結構しっかりと自転車を持ってしまいませんか?
結果、子供が自力でどの程度バランスがとれているのかも図り難くいんだなと気が付きました。
そして、直接補助者の手が子供の体に触れて支えている事で、子供自身も『支えて貰っている』という安心感を得る事が出来るため、体の無駄な力を抜いてリラックスして自転車に乗ることが出来ます。
補足:自転車練習に向いている場所・向いていない場所
練習をする場所は、絶対にアスファルトやコンクリートなどの硬くて平らな場所がおススメ。
ネットで練習方法を調べた際、「転んだ時のことを考えて芝生の上が良い」「柔らかい土が良い」等のコメントがありましたが、どちらも子供の脚力で自転車を漕ぐには負荷が高いと感じました。
平らである程度踏み固められたグラウンドのような場所なら別ですが、そうで無いならアスファルトが漕ぎやすいのは自転車に乗れる人なら百も承知のことですよね?
ケガをした時の事を考えて・・と思うなら、プロテクターやヘルメット、手袋などを装備させた上で練習するのが近道だと思います(この時は、持ってるのに忘れてましたけどw)。
あとがき&自画自賛
今回の方法なら走り出してからは、服を掴む力以外どこにも余分な力を入れないので、補助者の側も子供の微妙な重心の変化も感じる事が出来ちゃうんです。
バランスを崩しそうになったとしても逆方向にほんの少し引っ張ってあげれば子供が自然に持ち直してました。数回走った後は、子供を安心させるために並走はしても、スタート時以外は軽く背中に手を置いてるだけでちゃんと走れてました。
で、そのまま体力の消耗に身を任せ我が子を見送り「ほら乗れてるじゃん!」て、そんな感じです。あ、本当は事前に解決をしておきたい問題が一つ。可能であれば止まり方は教えてあげておいた方が良い様子(笑)。
教えておかないと補助輪がある時のように目いっぱいブレーキをかけて確実にこけます。
まぁ流石に、ビビりで忍耐力の無い2-1号も初めて自転車に乗れた高揚感で、こけても泣かずに自分から自転車を起こしてリトライする程度にはやる気が湧いていました。
ご覧の皆様、良かったら是非試してみて下さい。