正直、いくつもの投稿にまたがる事になるなど思っていなかった釣り遊びの3回目。
その間、諸般の事情により一度も釣りに行けていない2号。そろそろこのシリーズにも終止符をと思っているのですが・・・多分無理。
【何匹釣る?】
管理釣り場・釣り堀についてはばっちりですよね(笑)?やっとこさ実釣の話です。
さて、ニジマスの釣り堀、何匹れたら満足ですか?最低でもご家族の人数分は欲しいって人が殆どだろうと思います。例えば、4人家族でパパチーム・ママチームに分かれて2本の竿を借り、1時間で4匹ならギリギリ許容範囲なのかなって印象じゃないですか?。
でも、成果としては少し寂しい感じもします。だって、竿2本って事は30分に一匹なので、小学校低学年のお子様だと飽きちゃうかもしれませんよね。更に、折角ならお土産も欲しいって事で、竿一本当たり1時間で4匹位が最初の目標と考えたいと思います。この目標にしても釣り場の環境で達成度にばらつきはあるんですけどね。釣り場・気候・仕掛け・餌・釣り方がフィットすれば、竿一本の時間釣りでも一時間で20匹位釣り上げる事も出来ますが、自分専用の区画がある管理釣り場でなく共通の生簀や池で釣っている場合、だんだん周囲の視線が厳しくなるので程々にしましょう。
【釣り方①】
タナの取り方と餌について
始めに、ごく一般的なレンタルの竿・釣り場で購入した餌を使った場合について説明します。
きっと遊びに行った釣り堀でレンタルされるのは、丸いウキが付いた5m位の竿に針が付いた物となる事が多いでしょう。同じ仕掛け、同じ生簀で釣っていても釣れている人、そうでない人と差が出るのは何故なのか、魚のいる水深(タナ)や餌について、ニジマスが餌に食いついてから釣り上げるまでを取り上げます。
水深(タナ)
釣れない原因の多くは、実は魚のいるところで釣りをしていないから。人間と違って、魚は水中にいますので平面的なエリアだけでなく上下の高さも大きく影響します。そして、魚のいる水深(タナ)は時期によって変わります、例えば冬場は深い所でじっとしてる事が多いですし、秋冬は中層で活発に活動し餌に素早く反応します。
厄介なのは、水面上から見た魚のタナと実際のタナが違う事。浅く見える釣り堀でも意外と深く、水が透明で有るほど深さを錯覚し見た目で水深を図る事が困難です。もし、釣りを始めた時に周囲で釣れている人がいたらな、迷わずその人と同じ水深にウキの位置を合わせましょう。生簀タイプの釣り堀なら、場所は違ってもお暗示程度の水深であると考えられますので、少なくとも魚のいる階層は絞れます。自然の池や河川では必ずしも一緒とは言えませんが、一定の目安になる事は間違いありません。
では、周りに誰もいなかったらどうか?初心者さんやファミリーで訪問しているなら、受付時に施設の人に聞くのが間違いないです。「初めての利用なんですけど、どの位の水深で釣るのがお勧めですか?」と聞くだけなので恥ずかしがる必要もありません。好意的な店員さんなら、タナだけでなくその釣り場でおススメのポイントや釣り方も教えてくれるはずです。
「聞くのを忘れたら?」「(彼女に良い所を見せたいので)聞かずに自分で見極めたい!」って場合はどうするか。
自分で水深を図って、中層と思われるタナから始める形になります。レンタルの竿が仮に5m位だとすれば、仕掛けの糸の長さもほぼ同じになるのでこれを使って測定します。まず、棒ウキなら餌を着けてウキが立つ位のウエイト調整だった場合、餌が底についてしまえばウキが水面で寝る事になります。少しずつ位置を引き上げて、ウキが立った場所がその生簀の深さだとわかりますよね?あとは、その半分程度とすれば中層を狙う事が出来ます。
玉ウキの場合は、底についているかどうかを判断するのに見極めが必要なので、同じ方法で水深を図るのがやや難しいです。基本的はやり方は一緒ですが、ウキを糸に固定する為の突起(ゴム管に差す部分)が横に見えるようになっていたら着底していると判断できます。
餌(種類、付け方)
一般的なのは、練り餌、イクラ、ブドウ虫、コーン、うどんかなと思います。コーンとうどんは、数釣りの餌で渡される事も多く、針に何かついていれば魚が食べるって位の釣り堀じゃなければ期待薄。
僕が子供の頃の思い出でオヤジに時々連れて行ってもらった釣り堀が提供していたのは練り餌でした。
最近ではあまり聞く事が無くなったような気がしますが、そもそも養殖のニジマスは普段の餌としてペレット(ドックフードみたいな見た目)を与えられているので彼らにとって違和感はないのでしょう。逆に他の釣り人がイクラやブドウ虫ばかりを使っていれば、練り餌の方が効果大って事もあり得ます。
イクラとブドウ虫はどうでしょうか。共に、ヤマメやイワナの渓流釣りでも利用されるポピュラーな餌で、釣果も安定してる印象です。ただ、利用している他の釣り人の数によって飽きられてしまう事もありますので、状況判断が大事です。魚がスレるという言葉がありますが、これは釣り人が多く訪問してナーバスになったり、一度釣り餌に食いついてバレたりした魚の状態を言います。この状態だと普段から見慣れた餌には容易に食いついてくれません。
その為、餌の持ち込みOKな釣り堀・管理釣り場にはもしもの時を考えて自分で用意した餌も持参するのが良いと思います。2号が釣り堀に持ち込む餌も後半で取り上げたいと思います。
【釣り方②】
アタリとアワセ
タナの取り方を理解して、餌の選択が出来れば勝った同然ですが、次のハードルとしてアタリの取り方、最後にアワセがあります。その他、ウキ釣り以外の釣り方も簡単に紹介します。
まず、2号のウキ釣りは邪道かなって思う事が結構あります(笑)。他の項で紹介している餌についてもそうなのですが、特にアワセについてはネット等をみてもあまり類似の事を推奨している記事を見かけません。ですが、自分を初心者さんの立場において考えてみてもアタリの取り方が一番難解です。
アタリについて
そもそも、アタリって「魚が餌に食いついて、針に掛けられる状態」を言うんだと思うのです。なので、ウキがピクピクいっているだけの状態は、必ずしもアタリだと言い切れません。どんな状態かと言えば「あ、なんかユラユラ漂ってるな。これ食えるのかしら?」って状態だろうと思います。
ニジマスさんは、人間の用意した餌を一気に口に放り込まず、警戒して確認行動を取るやつが結構います。餌の周囲をスッとかすめたり、軽くついばんでみたり、時にはヒレで払ったり。当然、餌にもその動きが伝わるので、ウキはピクピク動きます。水上でウキの動きだけを頼りに水中のニジマスさんの行動を予測する人間からしてみれば「よし来た!」って思う事でしょう。そして、元気いっぱい竿を売り上げてすっぽ抜けの空振りを食らう、なんて姿をよく見かけます。同時に、餌をつついていたニジマスさんはめっちゃビビって一目散。こうして魚はスレて行くわけなんですねー。
だったらどうすれば良いか? 2号おススメは単純に我慢する事(笑)
水の中が見えてるなら、口に入った瞬間を逃さずさっと合わせてあげれば釣れるでしょう。しかし、水中の状況が見えないなら、ましてウキの動きでニジマスの行動を予測する事が出来ないなら、食べて貰うまで待つしかないでしょうって事です。
具体的には、「ちょんちょん」「ぷかぷか」「しゅっ(一瞬沈む)」のアクションは、予兆と割り切ってウキがガバッと沈むまでまっちゃいます。本当は、餌の種類や針への付け方で反応も変えるべきだと思いますが、初心者さんにが間違いなく釣り上げる為のアタリの取り方は、ウキに大きなアクションが出るまで待つことだと考えています。
2号の体験してきたアタリのパターンを擬音で表すなら【ちょんちょん・・・しゅっ・・プカッ・・・ボコ】って感じが多いかなって思います(笑い)
解説が無いと解りませんよね。
最初の「ちょんちょん」で魚が寄って来た事が解ります。次に軽く口にくわえて「しゅっ」と餌を引込ますが、一瞬だけで口から放して確かめるので「プカッ」ってウキが水面に戻ってきます。その後、安心して「ボコッ」って一気にかぶりついてウキを水面下に引き込むんだと思ってます。
最後のウキの沈み込みは、水面下20cm位まで一気に引き込まれたり、水面をウキが走ったりする感じです。そこで竿先を立ててあげれば、魚の口の中で針が魚の口にフッキングするって事ですね。これがアワセになります。こだわるベテランさんは「それじゃ向こうアワセだろ」って言われるかも知れませんが、向こうアワセとは針が掛かるのを魚任せにする事を言います。
「ボコッ」てウキが沈んだ後で暫く放置していたら向こうアワセになるでしょう。最初にウキが沈む「しゅっ」の段階で合わせられたら上出来ですが、実際にはバラしてしまう事が多いはずです。なので、最後の「ボコッ」を待ちたいんです。実際、リスクもあって「ボコッ」から合わせるまでのタイミングが遅すぎれば針を飲み込まれる確率が高くなります。
アワセ
大きすぎない方が良いです。何故なら失敗した時にトラブル確率が高くなるから。
もし魚が針に掛かっていいない状態で、大きなアクションで竿を立てると仕掛けは簡単に舞い上がります。竿をの取り回しに慣れていなければ、周りで釣っている人や障害物に絡まってトラブル発生です。
針の大きさは数ミリ、魚の口の大きさも数センチ。
小さな針を小さな魚の口に掛けるのに力は要らないんです。口の中に針がある状態なら、通常では素早く2・3cmも動かせば針が掛かる事と思います。逆に躊躇してゆっくり動かしたりすれば、10cm動かしても違和感を感じた魚が口から餌(針)を吐き出す方が早い事でしょう。
アタリがあったと感じたら、構えている姿勢から素早く大きすぎない動作で竿を立ててあげれば十分な訳です。もし、不安があるなら魚が針をくわえている状態で、もう一度先ほどより少し力を入れて素早く針を掛けるつもり竿を立ててあげます。これで2度アワセが完了です。
大きく合わせてはいけない理由はもう一つあります。
初めから力強く合わせると、緩んでいた糸に急なテンションが掛かる事でアワセと同時に糸が切れてしまう事があるからです。焦らず多くすぎない動作で素早くアワセが出来るようになったら初心者卒業かなって感じだと思います。