4月の今から植える・種蒔きする!【春本番!!家庭菜園:野菜カレンダー】

4月の家庭菜園『今から種まき可能な野菜はなに?』

春風が心地よい季節。桜が咲き誇り、いよいよ本格的な家庭菜園シーズン到来ですね。この時期は、定番のホウレンソウやカブ、お子様にも人気のジャガイモなど、様々な野菜の種まきや定植に適しています。

土に触れ、緑の息吹を感じることは、心身のリフレッシュにも繋がります。さあ、一緒に春の恵みを育み、食卓を豊かにしていきましょう。今回の記事では、4月に家庭菜園で植えたい野菜の種類と、それぞれの栽培のポイントをご紹介します。初心者の方でも安心して取り組めるように、大切なポイントは太字で示していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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4月に種蒔き・植え付けを行う野菜一覧

種蒔き時期・植え付け時期の一覧は、関東周辺の一般的な平地を基準に表示していますので、お住まいの地域や環境(標高や日照時間等)の地域の気候差を加味してお考え下さい。

種まき野菜

  • ホウレンソウ/収穫までの期間:約4~14週間/栽培難易度 ★★☆☆☆
    生育期間が短く、比較的多肥を好みます。発芽を揃えるため、種をまく前に水に浸す催芽処理がおすすめです。酸性土壌に弱いため、事前に苦土石灰などを施用しましょう。
  • カブ/収穫までの期間:約6~7週間/栽培難易度 ★★☆☆☆
    タネまき後すぐに防虫ネットをかけると、害虫や強い雨から苗を守れます。本葉が4枚になるまでに、生育の良いものを残して2~3回に分けて間引き、1本立ちにしましょう。
  • コマツナ/収穫までの期間:約4~7週間/栽培難易度 ★☆☆☆☆
    生育が早く、追肥は基本的に不要です。最後の間引き時に条間を軽く耕し、株元に土寄せすることで生育を促せます防虫ネットの利用でアオムシなどの害虫を防げます。
  • シュンギク/収穫までの期間:約8~10週間/栽培難易度 ★★☆☆☆
    株張りタイプは追肥が不要で、草丈20~25cmで株元から収穫します。摘み取りタイプは、最初の摘み取り時に追肥を少量与え、わき枝を順次収穫します。病害が少ない野菜です。
  • ニンジン/収穫までの期間:約14~17週間/栽培難易度 ★★★☆☆
    発芽後、本葉3~4枚の頃に間引きを行い、最終的に株間7~10cmにしましょう。間引きが遅れると根の肥大が悪くなることがあります。根の緑化を防ぐため、軽く土寄せをします。
  • ゴボウ/収穫までの期間:時期による/栽培難易度 ★★★★☆
    連作を嫌うため、同じ場所での栽培は5年以上あけましょう。タネは皮が硬く吸水しにくいので、一晩水に浸して催芽処理を行うと発芽率が向上します。発芽するまでは土を乾燥させないよう注意が必要です。
  • エダマメ/収穫までの期間:約10~12週間/栽培難易度 ★★★☆☆
    霜に弱いので、4月に種をまく場合は不織布トンネルなどで保温しましょう。初期生育を促すため、水溶性リン酸資材の施用が効果的です。排水不良地では生育が悪くなるため、排水対策をしっかり行いましょう。
  • サヤエンドウ/収穫までの期間:約8~10週間/栽培難易度 ★★★☆☆
    過湿に弱いため、畝は広く高くカマボコ型に作るのがポイントです。本葉5~6枚までに支柱を立てて誘引することで倒伏を防ぎます。通風を良好に保つため、適切な畝間や株間を確保し、除草を徹底しましょう。
  • サヤインゲン/収穫までの期間:約6~8週間/栽培難易度 ★★☆☆☆
    霜害の恐れがなくなる4月下旬以降に播種しましょう。開花後、莢の肥大期に肥料が切れると着莢が悪くなるので、開花始めに追肥を行います。倒伏防止のため、支柱を立てて誘引することが推奨されます。

定植する野菜

  • ジャガイモ/収穫までの期間:約12~14週間/栽培難易度 ★★☆☆☆
    冷涼な気候を好む野菜です。晩霜の心配がなくなってから植え付けますが、冷涼地では4月が適期となることがあります。品種によっては、イモの中心空洞が生じやすい場合があるので注意しましょう。
  • ナス/収穫までの期間:約8週間~(連続収穫)/栽培難易度 ★★★☆☆
    連作を嫌うため、ナス科野菜を3~4年間隔で栽培していない畑を選びましょう。木の勢いが衰えると実つきが悪くなるため、肥料切れを起こさないよう有機質肥料などを活用し、定植時に最初に着果する一番花を大切にしましょう。
  • トマト/収穫までの期間:約8週間~(連続収穫)/栽培難易度 ★★★☆☆
    連作障害に注意し、同じナス科のトマトやナス、ジャガイモなどの栽培歴がない畑を選びましょう。最初の花が咲いた頃が植え付け適期です。夏の高温対策には、地温抑制効果のある白マルチの使用が有効です。
  • キュウリ/収穫までの期間:約8週間~(連続収穫)/栽培難易度 ★★★★☆
    肥料濃度障害に非常に弱いため、EC値を高くしすぎないよう注意が必要です。生育期間が長く、追肥が重要となります。収穫が遅れると株の勢いが落ちるので、適期に若採りすることを心がけましょう。
  • ピーマン/収穫までの期間:連続収穫/栽培難易度 ★★★☆☆ 連作を嫌うため、ナス科野菜の連作は3~4年間あけましょう。枝が弱く、風で折れたり倒れたりしやすいので、必ず支柱でしっかり固定してください。果実を連続して収穫するためには、肥料切れを起こさないよう追肥と水やりを欠かさないことが重要です。
  • カボチャ/収穫までの期間:約14~20週間/栽培難易度 ★★☆☆☆ 土質を選ばず生育が旺盛ですが、肥料過多になると「つるボケ」を起こし、実がつきにくくなることがあります。本葉3~4枚の頃に植え付け、親づるを摘心して勢いの良い子づるを2~3本伸ばすようにしましょう。
  • サツマイモ/収穫までの期間:約12~16週間/栽培難易度 ★☆☆☆☆ 窒素肥料を控えめにするのが基本ですが、養分が少なすぎるのも良くありません。つるぼけの原因となる家畜糞堆肥は避けるのが賢明です。苗の切り口に近い2~3節からイモがつきやすいので、その部分を土中にしっかり埋め込みましょう。
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4月の野菜栽培Point

定番野菜が多く植えられる季節。苗で販売されている物も多く手に入れやすいので、経験の浅い人でも安心です。そして、トウモロコシやスイカなどお子様にも人気の野菜が沢山出来る家庭菜園の晴れ舞台とも言えるでしょう。

この時期の栽培の成功は、適切な時期に適切な作業を行うことが鍵となります。特に、発芽を揃えるための催芽処理や、害虫から苗を守るための防虫ネットの活用、そして適切な間引きや追肥は、健康な生育と豊かな収穫に直結します。また、ナスやトマト、ピーマンなど連作を嫌う野菜は、事前に栽培履歴を確認し、適切な場所を選ぶことが重要です。支柱を立てて倒伏を防いだり、水やりや追肥をこまめに行ったりすることで、連続収穫を長く楽しむことができます。

4月の家庭菜園は、たくさんの可能性を秘めています。紹介したポイントを参考に、ぜひ様々な野菜づくりにチャレンジしてみてください。収穫の喜びは格別ですよ!