1月の家庭菜園『今から種まき可能な野菜はなに?』

1月でもお正月気分もが落ち着いたら冬本番!温かいこたつに入って、ついつい体を動かすのが億劫になりがちなこの季節。でも、実はこの時期だからこそ始められる家庭菜園があるんですよ。
「え、真冬に野菜を育てるの?」と驚かれるかもしれませんね。確かに、屋外での作業は厳しいですが、工夫次第で冬でも新鮮な野菜を育てることができるんです。室内を活用すれば、厳しい寒さから野菜を守り、すくすくと成長させられます。
1月に種まきや植え付けができる野菜とその栽培のポイントをご紹介します。この時期に始めることで、春には瑞々しい採れたて野菜が食卓に並ぶ喜びを味わえますよ。さあ、寒い冬を乗り越えて、一足早い春の恵みを家庭菜園で感じてみませんか?
1月に種蒔き・植え付けを行う野菜一覧
種蒔き時期・植え付け時期の一覧は、関東周辺の一般的な平地を基準に表示していますので、お住まいの地域や環境(標高や日照時間等)の地域の気候差を加味してお考え下さい。
種まき野菜
- ミズナ/収穫までの期間:4~9週間程度/栽培難易度 ★★★★☆
1月に種をまく場合は、ハウス栽培が必須です。ビニールを二重にしたり、不織布で覆ったりして、徹底的に保温しましょう。特に、育ち始めの時期に気温が低いと、花芽がつきやすくなってしまうので、最低気温は13℃以上、日中は25℃以下を保つように温度管理を徹底してください。水やりも重要で、乾燥すると辛味が強くなることがあるので注意が必要です。 - コマツナ/収穫までの期間:4~9週間程度/栽培難易度 ★★☆☆☆
1月に種をまく場合は、ハウス(屋内)での保温が必須です。生育に適した温度は15~20℃を保つようにしましょう。種はまきすぎないように注意し、本葉が1~2枚になったら間引きをしてください。アオムシなどの害虫には、防虫ネットが効果的です。有機質に富んだ土づくりを心がければ、比較的連作も可能です。 - チンゲンサイ/収穫までの期間:約4~8週間程度/栽培難易度 ★★☆☆☆
1月に種をまくには、ハウス(屋内)での保温が必須。ホウレンソウやコマツナと同じく、葉や茎を大きく育てるタイプの野菜なので、最初にしっかり肥料を与えることが大切です。育ちが進むにつれて窒素肥料の効果が薄まり、葉が少し黄色くなるくらいが理想的とされています。比較的暑さや病気にも強く、家庭菜園でも育てやすい野菜です。 - コカブ/収穫までの期間:6~7週間程度/栽培難易度 ★★★☆☆
1月に種をまく場合でも、低温環境下での発芽は可能です。ただし、発芽の適温は15~20℃なので、特に寒さ対策が重要になります。透明マルチや黒マルチを活用して地温を効率的に上げ、保温効果を高めましょう。また、種まき直後から不織布などでトンネル状に覆うことで、害虫の予防だけでなく、生育初期の安定や保温にも繋がります。土の水分は常に一定に保つことで、根のひび割れを防げます。寒い時期の水やりには、地温と同じくらいの温かいお湯を使うと良いでしょう。間引きは本葉が1~2枚の頃と3~4枚の頃に2回に分けて行い、最終的な株間は5~7cmを目安にしてください。
1月の野菜栽培Point
当然、それぞれの野菜に適した土壌環境や栽培方法は異なります。また、同じ野菜の種類でも品種・栽培方法(トンネル栽培・ハウス等)によって種蒔き時期は異なる場合がありますので、タネや苗の購入時によく確認する事をお勧めします。
1月の家庭菜園は、寒さ対策が最も重要です。ご紹介した野菜の多くは、ハウスやトンネル、室内での栽培が前提となります。適切な温度管理と、乾燥や病害虫への対策をしっかり行うことで、冬の間も新鮮な野菜を収穫する喜びを味わえますよ。
ご自宅で、この冬に育ててみたい野菜は見つかりましたか?冬の家庭菜園で、ぜひ旬の味覚を楽しんでみてくださいね!