ぶーちゃんばあばと水沢観音

今年も水沢観音&温泉ツアーの季節になりました(笑)。

すみません。

ほとんどの方が、何のことかも分からない内容であるのは承知なのですが、そのくらい2号にとっては定番化している年中行事なのです。過去、何度かこのブログでも取り上げている、稲刈り後の2号と2-1号、ばあば恒例の水沢観音訪問。

はじめての年、同行した2-1号は当時小学4年生。

現在では中学3年となり、その時間の流れを感じさせられる物にもなりました。

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今年も水沢観音行くのかしら?

稲刈りが終わってから、何度か『今年も水沢観音いくのかな?行くならそろそろだよね』という疑問が2号の頭をよぎりました。

ばあばの認知症問題が家族で取り上げられ、じーじのほか、長男~3男迄が実家に集まって話をし、ばあばを病院に連れて行こうという事になったのも昨年のちょうど今頃。

その日に水沢観音を訪問したのをよく覚えています。

2号の中では、『あれから1年経ったのか』と思わされる出来事でもあります。

その後、2号が思っていたよりもずっと早く進行している認知症。最近では口数が減り、笑い顔をみる機会も減った事を考えると認めない訳にも行きません。

元気だった頃には稲刈りが終われば、何とか2号に水沢観音に連れていってもらおうと様子を伺って来たばあばですが、きっと今年は自分から言ってくることもないだろうと考えていました。

この日、じーじは地域の集まりがある為、外出している間にばあばの様子を見ていてくれと頼まれていた2号。ブロッコリーの収穫作業をしながら、取り敢えずじーじに予定を聞いてみます。

2号:ねぇ。今日ばーさんの様子を見てるって、水沢観音とか行って平気かね?

じーじ:俺は全然構わねぇよ。寄合にばあさんを連れて行く訳に行かなぇからな。

2号:したら、ちょっと考えてみるわ。

その後、別の仕事もしながら、ばあばの様子を伺ってみますが何とも不安が多いと考えた2号。

じーじに、やはり連れて行くのは難しいかもと話し、自宅で様子を見る事にして昼食の食材確認のためにキッチンで冷蔵庫のチェック。

すると、何やらばあばが靴を用意しているのが目に入りました。

2号:なに靴を用意してどこか行くの?

ばあば:水沢観音。

2号がキョトンとしていると、後ろからじーじのバツの悪そうな声がきこえます。

じーじ:俺がさっき『2号が水沢観音連れて行くかもって』話したからか。

いや、じーじ。

話したならそう言ってくれ。

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大ばあば、中ばあば

ばあば本人が水沢観音に行く気でいるなら、それを変更するのも申し訳ないと行く方向で気持ちを切り替えた2号。

ばあば自身はほぼ使えなくなったスマホを借りて、二人の姉に電話して一緒に水沢観音に行けるかヒアリング。二人とも即答で『暇だから行く』との回答。

その後、2-1号にも水沢観音に参拝に行く事を伝え、準備が整ったらば大ばあばと中ばあばを迎えに行って、出発です。

ばあば3人が話をしている行きの車中、2号は頭の中で帰宅までのスケジュールをシュミレーション。

出発した時間を考えると、水沢観音のお参りが終われば昼少し前のハズ。近くで食事を取るなら『水沢うどん』が定番であるものの、この時期の日曜は特に混雑が想定されます。

それに、参拝後の温泉は外せない。ただし、ばあば3人が坂や階段を歩かなくとも入れる温泉を選択したいところ。

そんな事を考えながら水沢観音付近まで来ると、やはり観光客が多いように感じます。

昼食候補から、水沢うどんを削除し、温泉も伊香保の温泉街利用を避ける事に決定。

2号の定めた場所は榛名湖。

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水沢~伊香保~榛名湖ルート

水沢観音では、さらっと参拝を済ませ2-1号お気に入りの『焼まんじゅう』をお茶とセットで頂きます。

毎年思いますが、『水沢観音に参拝に行きたい』『水沢観音連れってくれ』など、2号に依頼してくるものの、実際の訪問はものの数分。

この日だって、参拝に使った時間よりも、参道のお店で焼まんじゅうに使った時間の方が確実に長いのです!

まぁいいけど。

昼食前だというのに、一人一つの焼まんじゅうセットを平らげます。

駐車場に戻る途中で、榛名湖現地での営業状況を確認するため『榛名湖温泉 ゆうすげ元湯』に電話を入れます。

WEBサイトでも確認はしましたが、ばあば3人を連れての行動なので、現地で想定外の事態が発生してからでは遅いのです。

日帰り温泉の利用が可能な事、施設のレストランで昼食を提供している事を確認し、伊香保を抜けて榛名湖に向かうのでした。

伊香保の温泉街前を通過する際に石段街に目を向ければ、例年より混雑している様子。

紅葉前だというのに沢山の人が階段を歩いている姿が見えると、こちらも楽しい気分になります。

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お昼と温泉を満喫する一行

少しのドライブを楽しんで、現地についたらホテルのレストランで食事。

12時台だというのに他には1組だけのレストラン。

中ばあばが『お昼は私がごちそうするから!』と事前に宣言していたので、遠慮なくお言葉に甘える事にします。

ばあば達3人は、カツやお蕎麦、お刺身の乗ったホテルおススメの御前。

中ばあばがしきりに『ワカサギもあるよ』と2-1号に進めるものの、肉好きな2-1号はロースカツ定食。そして、好き嫌いの無い2号が、中ばあばおススメのワカサギ御前をチョイスです。

このメンバーで食事を取ると思い出されるのは、数年前の伊香保での食事。

隣の席に座った若い女性が頼んだ料理をガン見して『うまそうだな―と思って(笑)』と話しかけていたばあば達。

今回は、周囲に客がおらず安心しきっていた2号でしたが、またやらかしました。

一番最初に運ばれてきた2号のワカサギ御前。

そして、ご飯の蓋を取った次の瞬間。

『随分ご飯が少ないんねー!!それじゃあお腹いっぱいにならねーんじゃねん?』と埼玉県民ババアの群馬弁炸裂。スタッフまでの距離約3M。やんわりと『こんなもんだよ』と答える2号。

しかし、ここで空気を読まない2-1号が追い打ち。

『いや、俺絶対に足りない!!松屋(前日利用)だって大盛を食べたのに!!』

・・・お前は煩いからだまっとけ。

2号ひとりが気まずい思いをしている中、2-1号の頼んだロースカツ定食が運ばれ、ご飯の蓋を開け更にダメ押し。『絶対足りないわ(2-1号)』、『お替り頼めるんじゃないのかね(中ばあば)』。

うん。もういいよ、好きなように言って。

騒ぎを納める為だけに席を立って、レストランのスタッフにご飯のお替りは可能か聞きに行く2号。その2号を対応してくれたスタッフさんの憐みの眼差しと食い気味で『大丈夫です』と答えてくれた言葉が忘れられません。

2号的感想でも確かにご飯は少なめ。

それでもホテルの昼食で、おかずは多い料理でしたので騒ぐ程ではありません。失礼しました。

当然、味はおいしかったです!

それと温泉は伊香保温泉にも負けずの濁り湯、且つリーズナブル!

タオルのレンタルはありませんが、フロントで購入する事が出来るのでお勧めです。

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あとがき

水沢観音の参拝と現地で温泉。

今年も何とか無事にばあば達を連れて行く事が出来ました。

ぶーちゃんばあばは、口数こそ過去に比べれば少なかったですが、それでも行きたいと思って行けたのは良かったなと思います。

2号としても、久しぶりにばあばが笑っている姿も見られ、少し心が軽くなった気がします。

2人の姉が支えてくれた今回の日帰り旅行。

来年の事は解りませんが、行って良かったなと思えた2号でした。

おしまい。