素人DIY一人で古民家改修:(5)屋根裏ロフトの本体製作

本格的に作業を開始して3日目。
この日の予定は、昨日完成した基礎に梁を通しロフトの床面を製作する事、可能であれば和室の畳を上げて床張りをするための根太を敷くところまでは進めたいところ。

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ロフト床材の加工

ロフトから屋根までの高さは低く、屋根の傾斜もあるので非常に作業がやりにくい。
そこで、まずは足場ともなる床面の制作を行う。

作業全体に言える事だが、目下の所、最大の懸案は予算である。
その中でも床材については、未だ考えがまとまっていない。本来なら、根太の上に12mmの合板を敷いてその上に床材を敷く形が良いのだと思う。

計画当初からの悩みであるが、これにかかるコストが馬鹿にならない。
一般的なサブロクサイズの合板なら1820×910であり畳に近い大きさ。理想的な形で作業すると計算上、床とロフトで11枚×2が必要。

周辺のホームセンターで調達すると最安でもこれだけで27,000円を超える勢いである。
困った(笑)。

予算は悩んでも解決しないので、まずはテストを兼ねてロフトを進める事にする。方向としては、薄い低コストの床材で済ませる場合を考えて、大引き(梁?)と根太に該当する部分をフラットに組んだ上で一般的な間隔よりも狭めて強度を確保する事にした。

検討中の素材は、ベニヤ合板とOSB。
ロフトを居室から見上げた時に露出する事を考え、まずは外観がそのままでも大丈夫そうなOSBを貼る事を想定して作業続行。

大引きの制作

寸法がズレないように3本を固定して、根太用の溝を丸ノコを使って掘っていく。

床面の骨組みに取り掛かり、この日は朝から前日調達した木材の寸法を合わせ、土台部分である大引きに該当する部分に溝を加工していく。

図面を引いて加工している訳でないので、気になる部分が出来るたびにスケール片手に脚立を上り、時には、実際にはめ込む予定の木材を持って上り寸法取り加工が必要な場所を決めていく。

ロフト用根太

大引きの加工がある程度進んだ段階で、助手を務める2-1号を呼び依頼を出す。ロフトの根太に使う材料の準備である。

天井を解体した時に出た廃材から、野縁に使っていた桧を根太として使い回す事を考えていたので、経年劣化で白く変色した表面にヤスリ掛けを依頼。野縁に一部残っている古釘をバールで外し、手作業でせっせとヤスリを掛けていく。

自分は電動工具メインなくせに、息子には手作業を強いる酷い2号(笑)
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大引き&根太の組立

なかなか快調に作業が進んでいると思った矢先に問題が2つ。

ひとつは、実家で作業をしている時の宿命ともいえる農作業の依頼(後述)。そして、2号の加工していた大引きの寸法ミスが発覚。

ミスは次の通り。
大引きには、根太用の溝以外にロフト製作の基準とした鴨居上に設置した台木と組み合わせるための溝も掘っていた・・・が、これが合わない。

あれ?

鴨居はロフトの”ほぼ中央”に位置する。なぜ”ほぼ”なのかと言えば、この離れを支える構造材である梁の内、2本の位置が鴨居から均等ではないから。

製作した大引きは、ロフトの左右を通しで組み付ける予定。そのほぼ中央に鴨居上に追加した梁の代わりをする台木がある。そこから、本来の梁までの距離は左右で多少の違いがあった。

当然、加工前に寸法は図って溝をほったものの・・・寸法を入れる前に裏表を逆にしてしまっていたという痛恨のミス(笑)。鴨居に上手くはめ込む為には左右を逆に入れればはまる。ただ、そうすると鴨居からロフトのフレーム迄の距離が違うため、フレームにハマらない(笑)

2号にとっては、めっちゃ「DIYあるある」なのですが、今回は一瞬思考が停止してしまった。

既にSPF材は必要な長さにカット済み。
根太を通す溝も加工済み

再製作には更なるコストと時間が掛かる事は言うまでもなく、心情としては今にも泣きそうな状態である。数分悩んだ後、多少見た目が悪くなるものの中央の鴨居にはめ込む為の溝を広げてはめ込む案が採択された。

追加工する事で、逆側については多少大きめな隙間が生まれてしまうが、幸い主たる居室となる8畳間側からは見えることもない為、手間と工費を優先してこのまま作業続行となった。

半べそかきながら誤魔化してなんとか大引きをくみ上げたところ。

追加工を終えて大引きをくみ上げてみると、他の箇所はなんとか問題なく収まってくれたので一安心。そもそも木材については、元々ホームセンターで調達した際から、多少の反りやねじれがあるのは承知の上だったので許容範囲と言える状態。

そして、作業中の2-1号から根太用の角材を受け取り、大引きにはめ込んでみても各部共に想定内の誤差のみ。床材を支える面がフラットでなければ、割れや破損の原因となりかねないので、緊張もあったが無用の心配だった。

せっせと根太を磨いてくれた2-1号の作業が終えるのを待って、最終的に骨組みをはめ込み終えたところでもう一度ロフト床面の水平度を確かめてみれば、こちらも合格点でありなんとか2号の気持ちも持ち直す(笑)。

見えにくいですが・・・見事に水平は保ててました♪
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ロフトの床に着手

床で言うところの大引きと根太に相当する骨組みを組んだところで、実際の床材をロフト乗せてみる為にホームセンターに資材調達に向かう。

この日のもう一つの懸案であった農作業を終えて、じーじに軽トラを借りて車で約3分の店舗にお邪魔する。いきつけなだけに資材関係なら、どこに何が売っているかほぼ把握しているものの、在庫数や値動きについては時々変化があるので実店舗で確認する方が安心でもある。

更に、実店舗で資材を見ながらあれこれ想像する事で、作業中には浮かばない案が上がる事もあるのだが、この日は床用の構造材を見比べてもその価格にため息しか出ない(笑)。

この5~6年で資材は大幅に高騰した気がする。
コンパネ~構造材、無垢材共に20%近く上昇したと思っているのは2号だけ?

必要以上に時間を掛けながら、結局2号が選んだのは11mmのOSB材のみ。正式名称はOriented Strand Boardと呼ぶらしいが、他の合板と比して外観に手を加えなくとも耐えられるビジュアルと何気に粘りのある構造材としての特性から選択した。

OSBより多少安価な資材も当然あるが、塗料等での仕上げや当たりはずれを考えてまずはOSBを試す事とした。強度に無理があれば別の合板も検討して2層にするしかないと覚悟の上である(笑)。

OSBを乗せてロフトの床を仮設したところ

いずれにしろ、床にも使うからと計11枚のOSBと床の根太用に杉の角材を調達して帰り、さっそくロフトに上げてみた。

寸法を合わせてないので、固定して確かめる事は無かったが、実際に乗ってみた感触としては何とか一枚で足りそうな雰囲気。約90cmで大引き、30cm間隔で根太を通しているので思っていたよりも安心感もある。

仮設で床をひいた事で2-1号も初めてロフト部分にあがる事が出来て大はしゃぎ。その後、ロフトのフレーム部分両側を梁から吊って荷重に対しての補強を行い、残りの資材を運び込む。

ロフトが仕上がれば、上り下りするための階段が必要になる。現時点では、畳の床の上で作業を行っているが、階段を作るにはこれを撤去し床を貼らなければならない。

取り敢えず、翌日の段取りを兼ねて残り少ない体力で、階段を設置する予定部分の畳を上げて、資材を運び込んだ時点でHPがほぼゼロになりこの日の作業も終了。

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この日のおまけ

ロフトの大引きを加工しているとぶーちゃんばあばが離れにやってきた。田植え準備の為に種もみを蒔く仕事の依頼だ(笑)。

作業が乗って来たところで、強制的に中断である。当然、2号の助手としてこき使われていた2-1号も連行される。

前日から宿泊していた2号は、既に6時からブロッコリーの出荷作業も行っていたので、離れの改修を行う中で体力的には大きなダメージでしかない。しかし、2号家のコメは全て実家産で賄っている為、当然といえば当然の宿命である。

しかし、この日は良い事もあった。普段は、ほぼ無償労働であるが、ごく稀にお給金を頂く事がある。ブロッコリーの出荷に田植え準備で、時間と体力を消費させたた為、気を使ってくれたのだろうと思う。

前回調達した予算とは別に、若干のバイト代を得る事になり少しの希望が見えた(笑)

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ここまでの経費と今日のまとめ

実働3.5日
ロフトの完成がほぼ見えて、不安だった床板の強度もある程度目算が立った事は収穫でした。

ただ、じーじ&ばあばの手伝いという名の労働で作業時間が短縮されたのがやや響き、居室の床は一部手を付けただけの状態(予算調達は幸運w)。

明日以降の作業で、ロフトの完成と畳の撤去、居室床の設置、階段の制作を行う予定。ただ、初期見積の工期4日、2日プラスした変更後の6日もやや怪しい雲行きであるのは、否めない。

使用予算

  • 石膏ボード(在庫用含む)315円×8枚=2,520円
  • 杉材 胴縁 10本 1,750円
  • コースレッド 2種 258円×2=516円
  • 徳用ボンド 478円
  • 2×4 SPF材 698円×4本=2,792円
  • OSB材(11mm) 1450円×11枚=15,950円

  • 合計24,006円(税別)
    設定予算(仮)40,000円(残15,994円)