トウモロコシの収穫は日の出と共に

トウモロコシの収穫はめっちゃ朝が早い

理由は畑のトウモロコシさん達が朝日を浴びて活動開始する前に収穫しなくてはならないから。

明るくなり、光合成を始めると蓄えていた糖分をエネルギーとして消費してしまうのです。

そのため、じーじとばあばも周囲が明るくなる4時過ぎには準備を整えてトウモロコシ畑に到着、作業の開始となります。

前日に実家泊の2号も目が覚めるとそこに参加します。

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雨上りの朝もトウモロコシ

じーじとばあばのトウモロコシ畑は6月上旬~中旬がピーク

朝4時に収穫を始めたトウモロコシは、カゴに詰められ実家の納屋に運ばれて行きます。

畑のトウモロコシは、虫が付いていないか、未熟・過熟の状態ではないかを一本一本確認しながら収穫しますが、素人の2号には任せられない様子。

更に、認知の症状があるばあばも収穫から離され、カゴを乗せた一輪車を引く係りとなっていました。

雨上りでやや状態の悪い畑作業の為、ばあばに不安を覚えながらも作業スタートです。

ちなみに、トウモロコシの収穫は多少の雨なら強行されます。

収穫時期を遅らせると過熟の状態になり、その後は実にシワのようなシナビが発生して売り物になりません。

過熟のトウモロコシも収穫後には直ぐにシナビが出てしまうようですが、時々スーパーの特売で並んでいるトウモロコシを見るとこういった商品が少なくないのが残念な気持ちになります。

収穫期を見逃した生産物を出荷するのが大嫌いなじーじ。当然、廃棄する事になるので集荷期の短いトウモロコシは雨天決行なのです。

どこの農家さんもそうなんですかね?

そしてこの日は9時過ぎまで軽自動車で何度か実家と畑を往復して運搬。

2号は、実家の作業場でトウモロコシの積み下ろしと出荷用にトウモロコシの外見チェックと甘梅雨のふき取り、不要な部分の除去までを担当。

7時過ぎには、ご近所から手伝いに来てくれたおじさんが、品質の仕訳と箱詰め等を行って行きます。

じーじとばあばのトウモロコシは殆どが農協とその直売所への出荷。

現金化する畑の生産物としては、春のブロッコリーが終えた後にきた久しぶりにまとまった出荷野菜です。

農協での受け入れ時間も決まっていて、収穫のピーク時には猫の手も借りたいほど。

ばあばが健康だった頃から比べるとかなり数を減らし、手間の掛かる箱詰め姿での出荷も減らして、やや安くなるはずのコンテナ(カゴ)で出荷する数を増やすなどの調整がされていました。

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トウモロコシと養豚の思い出

トウモロコシの収穫がはじめると毎週大量にお土産として渡される2号。

規格外の【はねだし】である事も多く、そんな時には3人家族の2号家が数日で消費する量を軽く超えてきます(笑)。

先に書いたようにトウモロコシは日持ちがしないので、持ち帰ると直ぐに蒸かしてラップで巻き冷蔵庫。それでも食べきれない量だと思われる場合には、冷まして粒をもいで、ジップロックに入れ冷凍庫に保存します。

生のまま冷凍する事も可能なようですが、スペースの問題でもいでからとするのが2号家流。

そんな作業を嫁と二人でおこないながら思い出すのは子供の頃に食べたトウモロコシの思い出。当時は出荷している訳でもなく、夏休みのおやつやお昼ご飯としての自家野菜の一つでした。

そして、最近では養豚を廃業する少し前、ばあばがトウモロコシの話をしていた事をよく思い出します。

体力的に養豚が続けられなくなった時には、生産野菜としてトウモロコシを頑張ると言って2号や2号嫁に話していたばあば。

あまり孝行息子で無かった2号は、熱心に話す母の言葉を適当に聞き流していました。

あれから数年

養豚農家から野菜農家へと転身した実家では、すっかり実家の主要作物として毎年生産されているトウモロコシ。

しかし、その栽培と収穫から少しづつ距離を取らざるを得なくなった自分の事をばあばがどう思っているのかは分かりません。

ただ、来年もまたトウモロコシの出荷を手伝っている自分を想像する2号です。

おしまい