じーじとばーば

最初に軽く紹介させて頂きます。「ぶーちゃんばあば」と「ぶーちゃんじーじ」は、どちらも埼玉県北部出身の現役農家な夫婦。使用言語は上州弁。
主用農産物は、ブロッコリー・長ネギ・キャベツ・トウモロコシ等など。

じーじとばあば

【じーじ(じいじ)】
何代前か解らないくらい前から農家をやってる家に長男として生まれる。
昭和初期の典型的な農家の長男的な性格。子供が小さな頃は、鉄拳制裁すら辞さないその気質から良くも悪くも一家の大黒であったことは間違いない。最近は、やや弱っているように思うが、ばあばに対して主人のポジションは死守している様子。機械いじりが得意、家電(PC・スマホ含む)好き。趣味パチンコ。

【ばーば(ばあば)】
出生は良く解らない。
嘘である。じーじの家から車で20分ほどの近隣自治体出身、農家に嫁いで約50年。ちょっと天然なお婆さん。記憶そして記録にある限り、長年ぽっちゃりな体型を保ち孫の暴言も笑って受け流すスキルを身に着けている。ちなみにぶーちゃんばあばの呼び名にその体系は関係ない(ハズ)。余り怒っている所を見たことはないが、世の中にも旦那にも多少の不満はある様子。

ぶーちゃんばあばから、畑のばあばへ

二人は、じーじの代から本格的に始めた養豚を生業にしながら七難八苦を乗り越えて3男1女を育ててくれた。長男・長女は世に言う真面目な大人。真ん中二人は、いい加減&フラフラな性格。

便宜上、ここに登場する子供らにも何らかの名前を付けたいと思ったが、面倒なので1・2・3・4号で済ませることご了承ください(笑)。

養豚といっても夫婦二人で賄える程度の小規模経営。子供は独立し、孫に囲まれるようになって、会社員なら定年という年齢を越えても養豚を続け、いつの間にか、そして当たり前のように二人は「ぶーちゃんのじいじ」と「ぶーちゃんのばあば」になって行きました。

それは、2019年春。
実家に遊びに来ている息子を半ば強制的に労働力として活用しながら、ぶーちゃんばあばが何やら深刻な面持ちで話しかけて来る「2号なぁ・・・実は、豚をやめようと思ってるんさ・・」。

その後も丁寧な説明が続いた気がするが、私の反応としては「ふーん。良いじゃない?」程度だったように思う。70を超える高齢者がいつまでも相手にできる程、やつら(豚)も大人しくはない。それどころか、私の記憶にあるだけでも「肉離れ」「打身」など二人とも数回のケガを負っている筈である。

更に、近年では腰痛持ちのじーじには、負担が大きいらしくばあばが一人で世話をしている場面が目立つ。

文化や方言、人の気性もほぼ群馬というじーじとばあばの住む田舎は、夏は暑くて冬寒い。
本当なら、ここらで引退してもらうのが妥当なところと思いはするが・・・

当の本人は「あと10年は頑張る!」と声も高らか。じーじの弱体化に伴い、ばあばの気勢は増していた。

そして最後のぶーちゃんが出荷されて行ったのは、この年の夏。がらんどうとなった豚小屋に少し寂しさを覚える私のノスタルジーなどどこ吹く風とばかりに、あっという間に野菜の栽培に使う農機具が並んだ(もう少し整理は必要に思う)。

あぁそうか、ここは上州「かかあ天下と空っ風」。
じーじ主導で40数年のばあば、養豚中心の生活だった頃には自称”家庭菜園”として野菜を育ててきたが、これからはばあばの畑が農家存続の鍵のようである。

生産野菜

本当に少量少品種のやさいを『自分たちに出来るだけ』と生産を続ける小規模農家ですが、そんなじーじとばあばの野菜にご興味をお持ちいただけた方は、当サイトのブログコンテンツ『ぶーちゃんばあばんちの記録』や下記のリンクよりご覧いただけます。

ぶーちゃんばあばのSHOP WEBサイト